大きな盲点④
これまで実際の私の食生活を中心にお話をしてきました。最初は選択や行動がある程度意識的に遂行していき、やがてそれらが無意識化されていきます。一度無意識化されれば、あとは文字通り意識していなくてもごく自然と選択や行動が遂行されていくのです。
私の食生活は現在も思考錯誤している最中です。しかし向かっている先は自分自身の身体の進化なのです。そしてそれを伝えることでもあります。
食事ひとつを例にあげても、いろいろな視点・何が自分にとって重要かなどによって選択や思考が変わることは体感いただけたと思います。まずはゴールがあることが重要なのです。
今回の連日の投稿は大きな盲点という表題ですが、盲点とはスコトーマのことです。私たちは認知的な盲点を、誰しもが持っているのです。それは一人一人の信念が違い、重要性が違うように盲点そのものも異なっているのです。
いくら自分が知ったつもりになっていても、見えていない・認識できていない世界はあるのです。
私は蒸篭を利用することがあります。蒸篭の香りがとても良く、野菜の素材の甘みや旨みが感じられ好きです。洗い物は多くなりますし、多少の手間と時間はかかりますが、それでも自己満足できて好きなのです。
蒸篭でゆで卵を作る時、蒸篭の中に卵を入れある程度の時間放っておくと綺麗に剥けます。しかし、鍋でゆで卵をやると私はいつも失敗をしていました。殻が身とくっついてしまって蒸篭の時のように成功できないのです。何度思考錯誤をしても、なぜかできず。しかし一般的にはゆで卵を蒸篭で作る方が少数派だと思っており、なぜ大多数はできているはずなのに私はできないのだろうと思っておりました。
大きな認知的な盲点があったのです。それもそう簡単には解決ができていませんでした。卵の種類や色によって全く違う結果になるのでは?とさえ思っていたくらいです。
しかし、最近その答えがわかりました。私は蒸篭でゆで卵を作る時、沸騰する前から卵を蒸篭の中に入れていました。蒸篭の場合それで成功していましたが、鍋を利用する時も同じように水道の真水の状態から卵を入れていたのです。
つまり、鍋の水が低温の段階で卵を入れており徐々に卵に熱が入っていってしまっていました。蒸篭の場合は沸騰した水蒸気により熱を加えますから徐々にというものではないのでしょう。急速にとは言わないまでも、少なくとも徐々に熱を加えると殻が剥きづらくなってしまうようです。
これこそが私にとっての大きな盲点そのものだったのです。そのことを知って、早速鍋に水を入れ沸騰してから卵を入れてみました。見事成功したのです。成功と同時にこれなら、ゆで卵だけでなく半熟卵や温泉卵もできるとさえ期待が膨らみました。
他の人からしたら、そんな当たり前のこと。そう思われても構わないのです。決して恥ずかしいようなことではありません。みなさんもこのような経験はおありだと思います。
そんなことも知らないの?わからないの?そのように言われて落ち込んでしまうこともあったかもしれません。しかし、それで良いのです。一人一人見ている世界が違うわけですから。あなたにはあなたの重要性があり、あなたが見ている世界であり認識している世界はあなただけのものなのです。唯一無二なのです。
私たちは誰しもが盲点を抱えています。単に未知の世界が拡がっていると捉えると、あまり積極性のある観念には感じません。ありとあらゆることに、認知的な盲点があるからこそたとえ今方法がわからなかったとしても、ただ見えていないだけなので諦めたり自己評価を下げる必要はないのです。
自分の能力のせいにしたり、周囲や環境のせいにする必要はないのです。これは健全な自責の姿勢なのです。盲点があることは決して悪いこと、不利益なことではありません。上手に付き合っていきましょう。