コラム

大きな盲点① ——食に埋め込まれた「当たり前」を、身体から書き換える

蓮彩聖基

私の食事には、いくつかのこだわりがあります。といっても、力んで守っているわけではなく、ほとんどが無意識のうちに選び取られているものです。

日々の食事では、糖質を極力摂りません。月のうち一定の期間はヴィーガンで過ごし、毎月、ファスティングの期間も設けています。そして全体として、少食で、粗食です。

糖質制限という言葉は、ダイエットや筋トレに取り組む人なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。世の中には無数の食事法があり、見解は入り乱れています。糖質制限を勧める人もいれば、強く否定する人もいます。何にでも、賛否は生まれるものです。

ですが、どちらが絶対的に正しい、という答えはありません。私たち一人ひとりは、それぞれが一つの巨大なシステムです。共通する仕組みは多くありますが、そのなかに、確かな個体差もあります。この視点を持っておくことが、情報の大海原の中から自分の道筋を選ぶための、最初の一歩になります。

私にとって糖質制限は、一種の人体実験です。私たちは幼い頃から、米も肉も魚も食べるのが当たり前だと教えられ、「野菜を摂りなさい」「カルシウムが」「一日に必要なカロリーは」などと、たくさんの情報を埋め込まれてきました。食事は、生命を維持するために欠かせないものです。ですが、その「当たり前」になっている前提そのものを、一度問い直してみると良いのです。

糖質とは、簡単に言えば、米や小麦、砂糖といった甘いものの素です。多くの人は、これをエネルギーの主役にしています。ところが、糖質が入ってこなくなると、身体はまず蓄えを使い、やがて脂肪をケトン体という別の燃料に変えはじめます。エネルギーの源が、糖から脂質へと切り替わるのです。これは、ふだん使い慣れた燃料の回路を、別の回路へ切り替えていくようなものです。私たちの身体は、糖でも脂質でも動くことができます。どちらを主に使うかは、生まれてから何を食べてきたかによって、いくらでも変わっていくのです。

私は糖質を限りなくゼロに近づけていますが、完全にゼロにする必要はありません。赤血球はケトン体を使えず、糖を必要とするからです。研究では、この切り替わった状態を保つには、一日の糖質をできれば20グラム、多くても50グラムほどに抑えたいとされています。もちろん、個体差はあります。試しに、いつものおにぎりやお菓子の裏面を見てみてください。20グラムは、驚くほど簡単に超えてしまうはずです。

糖をエネルギー源にするのが当たり前になった身体を、私は書き換えようとしています。それ自体は特別なことではありませんが、人口の比率で見れば、まだ少数派でしょう。そして——その先に、私が本当に話したい「大きな盲点」があります。

この記事は、その入口です。本当にお伝えしたい「大きな盲点」は、これから少しずつ見えてきます。続きも、ぜひ一緒にたどってみてください。

ABOUT ME
蓮彩聖基(はすたみ こうき)
蓮彩聖基(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ(2016年認定)、苫米地テオレム認定シニアエバンジェリスト(Senior-TTCE、2026年認定)。苫米地理論の解説と、苫米地式コーチングに基づく一対一のパーソナルコーチングを行っています。
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