コラム

利他性と抽象度

蓮彩聖基

ゴールを決めたはずなのに、なぜか動き出せない。そのような経験のある人も多いでしょう。多くの場合、そのゴールがまだ自分一人の利益の枠におさまっていることがあります。

自分のためだけのゴールは、思っているほど私たちのマインドを動かしてはくれません。そこで大事になるのが、抽象度を上げる、という視点です。

家族のために、地域のために、まだ会ったことのない誰かのために、自分は何ができるだろう。そう問いを広げてみると、それまで見えていなかった道がふっと浮かび上がってくる。

心理的盲点が外れるというのは、このような瞬間のことを言うのです。利他というのは決して犠牲ではなく、もっと広い視点から見たときの自然な答え、と言ってもいいでしょう。

もちろん、急に世界を救う必要はありません。まずは「母のような慈愛」の心で、自分とそのまわりの誰かの幸せを願うところから始めてみれば良いのです。

その小さな一歩が、私たちのゴールを、抽象度を引き上げてくれます。

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