ゴールそのものを防衛する
蓮彩聖基
「目標は宣言して自分を追い込むべきだ」と聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。ところが認知の視点から、これはむしろ逆の働きをしてしまうのです。コーチングの基本は「ゴールは誰にも言わない」、ということです。
理由は二つあります。一つは、ドリームキラーの存在です。善意や心配の顔をして「現実を見たほうがいい」と語りかけてくる人は、私たちの近くにこそ多いものです。彼らは過去のデータであなたを評価しているにすぎません。
もう一つは、口に出した瞬間、Want-toがHave-toにすり替わる可能性があるということです。「言ったからにはやらなければ」という義務感がでてしまい、創造性のスイッチが閉じてしまう可能性があります。
もちろん、信頼できるコーチや同じ抽象度を共有する仲間は別の話です。ただ大切なゴールほど、自分の内側に静かに抱えておいた方がよいのです。