コラム

認知世界Wという空間

蓮彩聖基

人が何かを決めるとき、頭の中で何が起きているのでしょうか。一般的に「目の前の状況に反応してる」と思いますよね。しかし、実際はそこまで直接的・単純な反応ではないのです。

例えば転職を悩んでる人を考えてみましょう。その人は今の現実だけを見て決めてるわけではなく、「転職したらこうなるかも」「しなかったらこう続くかも」「失敗したらどうなる」など複数の”あり得る未来”を頭の中で並べて、比較しているのです。

苫米地理論の「認知世界W」は、この”頭の中で扱ってる空間まるごと”のことを指します。

W = 現在 + 起こり得る未来の全て。

ポイントは、心が扱ってるのは「今」だけではないということです。今と、これから起こりうる無数の可能性、その全てです。人の信念は、新しい情報をぶつけても簡単に書き換わりません。むしろ「自分の中での辻褄」を守ろうとする力が強く働きます。

これを苫米地博士は「認知ホメオスタシス」と呼んでいます。マインドを”今この瞬間の一点”ではなく、”可能な未来まで含んだ広がり”として捉える必要があるのです。

局所的で具体的なある一点だけを見ても、なぜ人がそう動くのかは説明できません。人間は、目の前の刺激に単純反応してるのではなく、常にあり得る未来の地図を眺めながら、その上で動いているからです。

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