Attitude|アティテュード
過去の情動記憶を基盤とする
無意識の判断・選択・態度のパターン
アティテュードとは何か
私たちの選択や行動の大部分は、意識的に「決めている」つもりでも、実は無意識によって瞬時に処理されています。この無意識の判断パターンのことを、コーチングではアティテュードと呼びます。
日本語では「態度」や「姿勢」と訳されますが、コーチングにおけるアティテュードはもっと深い意味を持っています。それは、過去の情動記憶を基準として形成され、意識が追いつく前に一瞬で処理される反応パターンのことです。
アティテュードとは、過去の情動記憶を基盤に形成される、無意識の判断・選択・態度のパターンです。
私たちの行動の大部分は、このアティテュードによって瞬時に決定されています。
アティテュードの3つの特徴
ポジティブな体験は接近行動を、ネガティブな体験は回避行動を生みます。過去の強い情動を伴う体験が、今の判断基準になっています。
本人が意識的に考える前に、判断・選択は完了しています。行動の約95%は無意識によって処理されているのです。
新しいポジティブな情動記憶を獲得することで、無意識の判断基準を更新できます。アティテュードは変えられるのです。
情動記憶がアティテュードを形成する
アティテュードは情動記憶を基盤として形成されます。情動記憶とは、単なる出来事の記憶ではなく、その時に感じた情動とセットで刻まれた体験記憶のことです。
楽しさ、喜び、安心感、
達成感、愛されている感覚
「またやりたい」「近づきたい」
という接近行動を生みます
悲しみ、恐怖、怒り、
恥ずかしさ、不安
「もうやりたくない」「避けたい」
という回避行動を生みます
何かに誘われたとき、頭で考える前に「うーん…」と体が引いてしまう感覚。これが無意識のアティテュードが働いている瞬間です。
日常で働くアティテュード
過去に恥ずかしい思いをした経験があると、「挑戦→失敗→恥ずかしい」という情動記憶が無意識のブレーキになってしまいます。
「控えめにしなさい」と言われて育つと、「自己主張=否定される」という記憶から、本当は言いたいことがあっても無意識が口を閉ざしてしまいます。
同じ状況でも人によって反応が違うのは、過去の情動記憶によって形成されたアティテュードが違うからです。しかしこのアティテュードは、後から更新することができます。
ゴール実現を妨げるアティテュード
「なりたい自分になりたい」と願っていても、無意識のアティテュードがそれを妨げているケースは多いものです。意識では「やりたい」と思っていても、無意識が「危険だ」と判断すれば、体は動きません。これが「やる気はあるのに行動できない」状態の正体です。
挑戦を避ける
行動を制限する
チャンスを見逃す
逆に、ゴールにふさわしいアティテュードを持てば、
無意識が味方になり、
自然と行動できるようになります。
アティテュードを更新する
過去の情動記憶でできたアティテュードは、変えることができます。新しいポジティブな情動記憶を獲得することで、無意識の判断基準を更新できるのです。
「避ける」「引く」という反応をしている場面を観察してみてください。そこにアティテュードが隠れています。
小さな一歩でも、ポジティブな情動を伴えば、新しい情動記憶として刻まれます。
ゴールを達成した自分を臨場感豊かにイメージし、その時の情動を先取りします。
応援してくれる人や、目指す方向にいる人と過ごす時間を増やしましょう。
無意識を味方につけて、なりたい自分へ
「なりたい自分になりたい」と願うなら、まずは自分の無意識のアティテュードに気づくことから始めてみてください。小さな成功体験を積み重ねながら、ゴールを達成した未来の自分をリアルにイメージし、新しいアティテュードを育てていきましょう。