Gestalt|ゲシュタルト
全体性を持ったまとまりのある構造
——部分と全体は切り離せない
ゲシュタルトとは何か
髪型を変えた、住む場所を変えた、働く環境を変えた。それなのに「本当に変われた」という実感がない——そんな経験はありませんか? 実は、これにはきちんとした理由があります。ゲシュタルト(Gestalt)とは、全体性を持ったまとまりのある構造のことです。
ゲシュタルトとは、個々の要素の単なる集合ではなく、全体として一貫した形や意味を持つ構造のことです。
部分情報と全体情報は切り離せず、相互に影響し合いながらひとつの構造として成り立っています。
個別の音の集まりが特定の順序で組み合わさると、「メロディー」という新しい全体性が生まれます。
個々のアイテムがどれほど素敵でも、全体としてのバランスがなければおしゃれにはなりません。
「猫」「好き」「私」がバラバラでは意味を持ちませんが、文章になると全体としての意味が生まれます。
全体として
ひとつのまとまりを持つ
部分を足した以上の
意味や性質を持つ
部分と全体が
相互に影響し合う
あなた自身がひとつのゲシュタルト
ここからが最も大切なポイントです。私たち一人ひとりの人格も、思考・感情・行動・信念・価値観・セルフイメージなどが組み合わさったひとつのゲシュタルトなのです。
これらは独立して存在しているのではなく、互いに影響し合い、補強し合いながら「今の自分」という全体を形づくっています。だからこそ、一部分だけを変えようとしても、全体としての一貫性を保とうとする力(ホメオスタシス)が働き、元に戻ろうとするのです。
行動だけを変えても、思考や信念が古いままなら、
ゲシュタルト全体が元に戻そうとします。
現状のゲシュタルトと理想のゲシュタルト
今のあなたにはゲシュタルトがあり、ゴールを達成した未来のあなたにもゲシュタルトがあります。そしてこの2つのゲシュタルトは本質的に相容れないものです。同時に両方を維持することはできません。
「安定が大切」という思考
「会社に所属するのが普通」という信念
「私は会社員だ」というセルフイメージ
決められた時間に動く行動
「自由に働いている」という思考
「人生は自分で創っている」という信念
「私は自立した起業家だ」というセルフイメージ
自分の裁量で時間を使う行動
「変わりたいのに変われない」——この苦しさの正体は、2つのゲシュタルトの間で引き裂かれている状態です。これは認知的不協和と呼ばれ、脳は非常に不快に感じます。この不快感がストレスや疲労感の原因になることもあるのです。
新しいゲシュタルトを構築する方法
目指すのは、ゴール側のゲシュタルトの臨場感を高めることです。臨場感が現状のゲシュタルトを上回れば、マインドは自然とゴール側を維持しようとします。すると、ホメオスタシスも味方になり、ゴール側の世界を維持しようと働き始めるのです。
ゴールを達成した自分の全体像を、五感と感情を総動員してリアルに体験します。
ゴールを達成した自分を現在形で宣言し、言葉と感情でゴール側のゲシュタルトを強化します。
ゲシュタルト全体の「核」であるセルフイメージを変えることで、全体が自然と変わっていきます。
どんな未来を実現したいのか、ゴールを設定してみてください。
思考、感情、行動、信念——すべてを想像します。
見えるもの、聞こえる音、感じる感覚をリアルに体験してみてください。
朝晩5〜10分、ゴール側の自分を体験する時間をつくりましょう。
「私は〇〇している」とすでに実現している形で宣言します。