コーチングの基本

ドリームキラーとは?夢を語るたびに心を傷つけてくる人の正体と対処法

kokihasutami

なぜ夢を語ると否定されるのか

小さい頃私たちは夢を持っていたと思います。他愛もないような夢だったかもしれませんが、気づいた時には将来〇〇になるとか、〇〇したいと言っていたことでしょう。私自身記憶にあるのは、おもちゃ屋さんになりたいとか野球選手になりたいと言っていました。社会のことをほとんど知らない幼少期ですから、何かをしたいというよりも、何かになりたいといったことの方が一般的に多いかもしれませんね。あなたはどんな夢を持っていましたか?

「それ無理じゃない?」と言ってくる人

小さい頃の夢は無垢で、可愛らしいものです。その時の純粋な気持ちが反映されています。そして、どうやってその夢を叶えようとかは一切考えないわけです。本気で夢としてもしくは、ゴールとして設定しているかはどちらでも良いのです。大切なのは、そのような純粋な気持ちでやりたいと思えるマインドなのです。

しかし、大人になるにつれて親や周囲からは現実的になるように教育をされることでしょう。そんなに簡単ではないとか、食べていけないとか言われるわけです。それは夢やゴールを否定してきているということです。

コーチングでは、夢やゴールを否定・批判してくる人のことをドリームキラーと呼びます。この存在は注意をする必要があります。なぜなら、私たちがせっかくやりたいことやゴールを見つけたのに、ほとんどが善意ですが、現実的にやめた方が良いなどと言って囁いてくるからです。

そして彼らの言葉を受け入れてしまうと、その原石は輝きを失ってしまい見えなくなってしまうのです。そうやって現状に戻されてしまうのです。

人はなぜ他人の夢を止めようとするのか

本来夢やゴールを持ってそれに向かって、努力をしていくことは良いことのはずですし社会的にも問題がないはずです。もちろんその内容が犯罪などなら話は変わってきますが、そもそもそういうのは夢とかゴールという言葉は使わないでしょう。

しかしなぜドリームキラーは攻撃をしてくるのでしょうか?なぜ今までずっと一緒にいた親や家族が否定してくるのでしょうか。なぜ仲の良かった友達が無理だよと言ってくるのでしょうか。

その人の信念からでてくるケース

私たちは、本当の真実ではなく自分自身が真実と思っている・受け入れている事柄を信念としてもっています。自分が受け入れてしまったことも信念として形成します。

ドリームキラーのその人が、過去に誰かに夢について否定されたとしましょう。例えば「給料が安定している仕事に就いた方がいい。」とか「大人になったら夢とか言わず、現実的に考えないと生きていけないよ。」など言われたとします。

そのように言われた言葉を受け入れてしまったら、それらがその人の信念となり信念体系であるブリーフシステムに組み込まれます。そしてその信念通りの言動をするわけですから、あなたにも同じように自分の信念を伝えてしまうということになるのです。ここに悪意はないことがほとんどなのです。

嫉妬や不安が言葉に出るケース

これも無意識の働きによるものですが、あなたが夢を持ちゴールを設定しそこに向かっていくということは今のあなたが大きく変わるというのが前提にあります。なぜならゴールは現状の外側に設定してはじめてゴールと言えるからです。

遠いところへ設定したゴールをもつあなたは、活き活きとして輝いていることでしょう。しかしあなたの近くにいる人が現状維持を選択していたらどうでしょうか。

相手は今まで一緒に現状維持をしてきたのにと、輝いているあなたを見て妬むかもしれません。そしてあなたを今までの現状に引き戻そうとしてしまうのです。ここにも悪意は基本的にはありません。無意識がそうさせてしまうのです。

ドリームキラーの正体と特徴

身近な人がドリームキラーになる理由

身近な人ほどドリームキラーになります。SNSが発達して匿名で攻撃的なメッセージを送ったりもできる時代ですが、身近な人というのは物理空間を共有しているということで強い臨場感を共有してしまっています。だからこそ、身近な人こそあなたの変化に敏感に反応をするのです。まるで自分のことであるかのように。

家族や友人ですら、ドリームキラーになるメカニズム

本当に仲の良い友達や、もっとも時間を共有してきた家族であったとしてもドリームキラーになる可能性はあります。むしろ身近も身近なので、なりやすいのです。

そして家族の場合は厄介です。なぜなら、おそらくもっとも長い時間を共有していますし家族という関係性によって、自分自身が彼らの言葉を受け入れてしまう可能性が高いからです。

ドリームキラーに共通する思考パターン

基本的にドリームキラーと呼ばれる人は、好きでそうなっているわけではないですし、あなたのことが嫌いでもあなたに攻撃をしたいわけでもありません。彼らは自分の中にある信念に基づいてアドバイスをしているにすぎないのです。

「現実的に考えなさい」という口癖

現実的という言葉は社会の中で強力な言葉です。現実の反対の概念は理想ですが、会社の中でも理想を語ることはあまり求められておらず現実的に遂行することが求められます。理想を語ったところで、大人なら現実的になりなさいと言われることと思います。

社会全体を見渡して、現実的な人がいかに多いことでしょうか。身近な家族や友達はどうですか?現実的という信念を持ってしまっていますか?現実的になることは悪いことではありません。病気になってしまったら、現実的にどのように治療をしていくか考える必要がありますね。とりあえず毎日神社に行こうとは普通はならないわけです。

しかし、現実的思考ばかりを使っている現代人。ドリームキラーは現実的であれという信念をもってしまっているのです。

自分の枠の中でしか未来を見られない

ある信念を持っていると、その信念に合致するような内容以外をスコトーマ(心理的盲点)として隠してしまいます。りんごは赤いという信念をもっていたら、黄色いりんごや緑色のりんごは意識に上がらない可能性があるのです。目の前に置いてあっても、それをりんごとして認識に上がってこない可能性があるということです。

信念は行動にも影響を与えます。夢をもつことを恐れ、現実的にしか物事を考えられなければ当然行動も現状維持になってしまいます。内なるエネルギーも現状維持程度の分しかでないのです。そして現状維持という枠の中からしか、未来を見れなくなってしまうのです。

まとめ|夢を守れるのは自分だけ

ドリームキラーを理解することが第一歩

ドリームキラーは決して悪者ではないと、ご理解いただけたと思います。信念が彼らをそうさせているだけであって大概の場合悪意はありません。もちろん、あなたに対して確信犯で悪意をもって攻撃をしてくる人もでてくるかもしれません。しかし多くは信念からくる善意のドリームキラーであることが多いのです。

ドリームキラーの言葉を鵜呑みにしないコツ

ドリームキラーは彼らの信念がそうさせているに過ぎません。1人1人意見が違うのは当たり前ですね。みんな信念が違うのですから。ですからそういう意見もあるね。と気にしないのが1番なのです。

たとえドリームキラーが身近に出現したとして、ゴールを否定されたとしても決して自分のエフィカシーは下げないでください。彼らの信念の中では正しいだけであってそれはあなたには関係のない話なのですから。ゴールを否定するような言葉、自分のエフィカシーを下げられるような言葉。そのようなものには耳を傾けないでください。

自分のゴールを守るセルフトーク

ゴールに対して、自分に対して否定的な言葉を投げかけられたら気にしないのが良いのですが、同時に意識してセルフトークをして自分のことを守ってみてください。

  • 私なら大丈夫!
  • 気にしない!
  • 信念でそう言ってるだけだよね!

このように心の中で構いません、自分にも相手にも優しい肯定的な言葉を言ってみましょう。

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