人間関係

夢やゴールを否定する人たち

kokihasutami

「それ、無理じゃない?」やりたいことを話したとき、こんな言葉をかけられて心が沈んだ経験はありませんか?

せっかく勇気を出して夢を語ったのに、その瞬間に冷や水を浴びせられたような気持ちになる。

あなたがそう感じたことがあるなら、それは決して珍しいことではありません。むしろ、夢を語る人の多くが経験していることなのです。

ドリームキラーとは何か

夢を否定する人の正体

コーチングでは、夢やゴールを否定する人をドリームキラーと呼びます。ドリームキラーとは、あなたが語る夢やゴールに対して否定的な言葉をかけてくる人のことです。

「現実を見なさい」「やめておいたほうがいい」といった言葉で、あなたの可能性を閉じようとする人たちです。

しかし彼らの多くは、悪意を持っているわけではないのです。善意から、あるいは無意識のうちに、あなたの夢にブレーキをかけているのです。

ドリームキラーの3つのタイプ

ドリームキラーには、大きく分けて3つのタイプがあります。

1. 善意から止める人 「失敗してほしくない」「傷ついてほしくない」という思いから、現実的なアドバイスをしようとする人です。

2. 不安や嫉妬から反応する人 あなたの成長や変化に、無意識に不安や嫉妬を感じている人です。

3. 自分の信念に縛られている人 「こうあるべき」という自分の価値観を、あなたにも押しつけようとする人です。

どのタイプも、必ずしもあなたを傷つけようとしているわけではありません。ただ、結果としてあなたの夢を遠ざけてしまう存在になっているのです。

なぜ人は他人の夢を止めるのか

信念というブレーキ

人は誰でも、信念と呼ばれる「自分が真実だと信じていること」を持っています。

たとえば、「安定した仕事に就くべき」「夢より現実を考えるべき」といった信念。

こうした信念を強く持っている人は、無意識のうちに他人にも同じ基準を求めてしまいます。これは悪意ではなく、信念の連鎖が起きているだけなのです。

無意識の不安と嫉妬

夢を持つ人は、現状を超えて成長していこうとします。

その姿は、周囲の人にとって「自分だけが取り残される」という不安を呼び起こすことがあります。

  • あなたが輝いていることへの嫉妬
  • 変化することへの恐れ
  • 今の関係性が壊れるのではないかという不安

こうした感情が無意識に働いて、あなたを現状維持へ引き戻そうとするのです。

スコトーマが未来を見えなくする

信念は、スコトーマと呼ばれる心理的な盲点を作り出します。

たとえば、「リンゴは赤い」と思い込んでいる人には、黄色や緑のリンゴが見えなくなることがあります。

同じように、「夢は叶わない」と信じている人には、夢を叶える道が見えなくなっているのです。

その結果、現状維持の未来しか想像できず、あなたにもそれを押しつけてしまいます。

身近な人ほどドリームキラーになりやすい

実は、最も身近な人ほどドリームキラーになりやすい傾向があります。

家族が否定してくる理由

長い時間を共有しているからこそ、あなたのことを心配してしまいます。失敗してほしくない、傷ついてほしくないという思いが強いほど、強く止めてしまうのです。

影響を受けやすい関係性だからこそ、「現実的に考えて」という言葉が出やすくなります。

友人が否定してくる理由

あなたの変化に敏感に反応します。今までと違うあなたになることで、関係性が変わってしまうのではないかという不安を感じやすいのです。

「私たちは同じ立場だったはずなのに」という気持ちが、否定的な言葉につながることがあります。

パートナーが否定してくる理由

一緒にいる時間が長いからこそ、あなたが変わることへの不安や嫉妬が出やすくなります。二人の関係性が崩れるのではないかと感じてしまうのです。

近い存在だからこそ、まるで自分のことのように感じてしまう。その結果、強い否定の言葉を放ってしまうのです。

ドリームキラーへの対処法

言葉を鵜呑みにしない

人それぞれ、信念や価値観は違います。だからこそ、否定的な言葉をかけられたときは「そういう考えもあるんだね」と軽く受け流すことが大切です。

相手の言葉は、相手の信念から出ているだけ。あなたの可能性や未来を決めるものではありません。

エフィカシーを下げない

何より大切なのは、エフィカシーを下げないこと。エフィカシーとは、ゴールを達成する自己能力の自己評価のことです。

他人の信念に合わせて、あなたの夢を手放す必要はどこにもありません。あなたの人生は、あなたが決めるものです。

ドリームキラーを理解する

ドリームキラーは、決して悪者ではありません。ほとんどの場合、善意から、または自分の信念に従って行動しているだけです。

そう理解できれば、相手を責める必要もなくなります。

ただ、「この人は私とは違う信念を持っているんだな」と、距離を置いて見ることができるようになります。

まとめ:夢を守れるのは自分だけ

あなたの夢を守れるのは、あなただけです。

他人の言葉ではなく、自分の心の声を信じてください。「それ無理じゃない?」言われたとしても、そんな言葉を本気で受け取る必要はありません。

ドリームキラーの発言によって、エフィカシーを下げる必要はありません。あなたの夢やゴールはいつでもあなたのものです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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