コーチングの基本

ロックオンとロックアウトで叶える、なりたい自分への道|マインドセット術

kokihasutami

なりたい自分になるための、脳の仕組みを知っていますか?

「目標はあるのに、なかなか前に進めない」「周りの意見に振り回されて、自分の本当にやりたいことが分からなくなる」——そんな経験はありませんか?

私たちの脳には「ロックオン」と「ロックアウト」という仕組みがあります。この仕組みを理解し、意識的に使いこなすことで、あなたの人生は大きく変わります。

この記事では、「ロックオンとロックアウト」について、解説をします。

ロックオンとロックアウトとは?脳の重要な仕組み

マインドは「選択的注意」で機能している

私たちのマインドは、何かに集中すると、それ以外のものが自動的に見えなくなる仕組みを持っています。

これはスコトーマ(心理的盲点)の原理で説明されます。

  • ロックオン:自分にとって重要なもの、必要性のあるもの、意識的に捉えたいと思っているもの
  • ロックアウト:それ以外のすべて。重要でないと判断されたものは、意識から隠れてしまう

脳は膨大な情報を処理しきれないため、「重要なもの」だけを選んで意識に上げ、それ以外を自動的にカットしています。

この機能があるからこそ、私たちは集中して物事に取り組めるのです。

日常で体験するロックオン・ロックアウト

例1:妊娠したら妊婦さんが目につく

妊娠すると、街中で妊婦さんをたくさん見かけるようになった経験はありませんか?実際に妊婦さんが増えたわけではなく、あなたの脳が「妊娠」「妊婦」という情報を重要だと判断し、ロックオンしているのです。

例2:欲しいものが次々と目に入る

SNSで素敵なバッグを見つけて「欲しいな」と思った瞬間から、そのブランドや似たデザインが次々と目に入るようになります。これもロックオンの効果です。

例3:カフェで勉強に集中できる理由

カフェで勉強しているとき、周りの話し声や音楽は自然と気にならなくなります。これは、「勉強」にロックオンすることで、周囲の雑音が自動的にロックアウトされているから。もし周りの音すべてを意識していたら、脳はパンクしてしまいます。

でも不思議なことに、自分の名前が呼ばれたり、興味のある話題が聞こえたりすると、その声だけはちゃんと耳に入ってきますよね。

無意識は常に情報を処理し、本当に重要なものだけを選び取ってくれているのです。

なぜ「何にロックオンするか」が人生を左右するのか

間違ったものにロックオンしていませんか?

ここで最も大切な問いがあります。

「あなたは今、何にロックオンしていますか?」

もし、不安や恐れ、過去の失敗、他人からの評価など、自分が望まないものにロックオンしていたら——それ以外の可能性や希望は、すべてロックアウトされてしまいます。

ロックオンの対象を変えれば、見える世界が変わる

反対に、自分のゴールや理想の未来、なりたい自分の姿にロックオンすれば、そこへ向かうための情報や出会い、チャンスが自然と目に入るようになります。

つまり、何にロックオンするかによって、あなたの現実は大きく変わるのです。

ゴール設定がロックオンを生み出す

ゴールがあるから、正しいロックオンができる

「何にロックオンすればいいのか分からない」——そう感じるのは当然です。なぜなら、ロックオンの対象は、あなたのゴールが決めてくれるものだからです。

ゴールを設定することで、脳は自動的に「ゴール達成に必要な情報」にロックオンし始めます。

  • ゴールを達成するための情報
  • セルフイメージを高めてくれる出会いや経験
  • 自分の可能性を広げてくれる学びやチャンス

これらがロックオンの対象となり、逆にゴールと関係のないもの——過去の失敗、周囲のネガティブな声、不要な比較——は自動的にロックアウトされていきます。

現状の外にゴールを設定する

ゴールは、今の自分の延長線上ではなく、現状の外側に設定することが大切です。

「本当はこうなりたい」「こんな自分で生きてみたい」という、少し背伸びした未来にゴールを置くことで、脳は新しい情報を探し始め、今まで見えなかった可能性が見えるようになります。

バランスホイールで複数のゴールを持つ

人生には様々な領域があります。

  • 仕事・キャリア
  • パートナーシップ・恋愛
  • 健康・美容
  • お金・経済
  • 人間関係・友人
  • 趣味・ライフスタイル
  • 学び・成長
  • 社会貢献・使命

これらの領域ごとにゴールを設定することで、人生全体がバランスよく充実していきます。一つの領域だけに偏らず、複数のゴールを持つことで、あなたは多面的に豊かな人生を歩めるのです。

今日から実践!ロックオンを意識的に使いこなす方法

ステップ1:自分が今、何にロックオンしているかを観察する

まずは、自分の意識が普段どこに向いているかを観察してみましょう。

  • ネガティブなニュースばかり意識に上がっていませんか?
  • 他人の目や評価ばかり気になっていませんか?
  • 過去の失敗や後悔に囚われていませんか?

気づくことが、変化の第一歩です。

ステップ2:理想の未来・ゴールを明確にする

あなたが本当に望む未来を、具体的にイメージしてください。

「なりたい自分」「叶えたい生活」「実現したい在り方」——それらはきっとあなたのゴールの原型と言えるでしょう。

ステップ3:意識的にロックオンする対象を選ぶ

日常の中で、ゴールに関連する情報や体験に意識を向けましょう。

  • ロールモデルとなる人の発信を見る
  • 自分のゴールに近づくための学びに時間を使う
  • ポジティブな変化や小さな成長に目を向ける

意識的にロックオンの対象を選ぶことで、無意識もそれに従い、自動的にあなたをゴールへと導いてくれるようになります。

ステップ4:ドリームキラーをロックアウトする

周りにいるドリームキラー(あなたの夢を否定する人)の声は、ロックアウトしましょう。

ゴールに向かって進むあなたには、もう不要な情報です。聞く必要はありません。

まとめ:なりたい自分への道は、ロックオンから始まる

ロックオンとロックアウトは、私たちの脳が持つ自然な機能です。

この機能を、あなたは意識的に使いこなすことができます。

  • 何にロックオンするかを、自分で選ぶ
  • ゴールを設定し、そこに意識を向ける
  • ゴールと関係のないものは、自動的にロックアウトされる

この仕組みを理解し、日常で実践することで、あなたの人生は確実に変わり始めます。

あなたは、なりたい自分になる力を、すでに持っているのです。

今日から、意識の向け方を変えてみませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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