心と感情

漠然とした不安が消えない理由|20代女性が今すぐ知るべき心の仕組み

蓮彩聖基

「なんとなく不安」「理由はわからないけど落ち着かない」そんな感覚に悩まされていませんか?

特に何か悪いことが起きているわけでもないのに、心がざわざわする。

そんな漠然とした不安を抱える20代女性はとても多いのです。

この記事では、不安が生まれる仕組みと、その不安を手放すための具体的な方法をお伝えします。

なぜ漠然とした不安が生まれるのか

不安の正体は?

実は、不安とは「未来の否定的なイメージにリアリティを感じている状態」です。

私たちの脳は、現実と想像の区別が苦手です。

だからこそ、まだ起きていない未来のネガティブな出来事を鮮明にイメージすると、脳はそれを「現実に近いもの」として扱ってしまいます。

「失敗したらどうしよう」「このままじゃダメかもしれない」そんな思考を繰り返すたびに、否定的な未来への臨場感が強まり、不安が大きくなっていくのです。

感情が不安を増幅させる

さらに、不安は感情を伴います。

「怖い」「心配」といった感情は、脳に強く刻まれます。これを情動記憶と呼びます。

一度強い不安を感じると、その感情が記憶として残り、似たような状況になるたびに同じ不安が自動的に蘇ります。これが「なんとなく不安」の正体です。

漠然とした不安の多くは、過去の不安体験が無意識に再生されているだけなのです。

不安を手放すために必要なこと

ポジティブなゴールに臨場感を移す

不安を消すためには、「否定的な未来への臨場感」を「肯定的な未来への臨場感」に移し替える必要があります。

脳は臨場感が高い方の世界を現実として認識します。

つまり、ネガティブな未来よりもポジティブな未来の方がリアルに感じられるようになれば、不安は自然と消えていきます。

そのために大切なのが、心から達成したいと思えるゴールを設定することです。

ゴール設定の重要性

ゴールとは、「今の自分の延長線上にはない、本当に成し遂げたい未来の姿」です。

「こんな自分になってこんなことをしたい」「こんな人生を送りたい」という強い意志を持ったゴールを設定すると、脳はそのゴールに向かって自然と情報を集め始めます。

ゴールが明確になると、漠然とした不安は「具体的な行動」に変わっていきます。不安の正体は「方向性が見えないこと」だからです。

臨場感を高める具体的な方法

ビジュアライゼーションで未来を体験する

ゴールを達成した未来の自分を、五感を使ってリアルに想像・体験してみましょう。

  • どんな景色が見えていますか
  • どんな声が聞こえていますか
  • どんな感情を感じていますか

視覚・聴覚・触覚・感情をすべて動員して、ゴール達成後の世界を「今ここで体験する」ように想像・体験します。

これを毎日繰り返すことで、脳はその未来を「現実に近いもの」として扱い始めます。すると、不安よりもワクワクする気持ちが自然と湧いてくるようになります。

アファメーションで言葉を味方にする

ゴールを達成した自分の状態を、現在形で言葉にしてみましょう。

例えば「私は自分らしく生きている」「私は毎日充実感を感じている」といった言葉です。

大切なのは、否定形を使わず、肯定的な言葉で表現することです。脳は否定形を理解するのが苦手なので、「不安にならない」ではなく「安心している」という表現を選びます。

朝起きた時や夜寝る前に、この言葉を心の中で繰り返すことで、無意識の自己イメージが少しずつ書き換えられていきます。

感情を先取りする

ゴールを達成した時に感じるであろう感情を、今味わってみましょう。

喜び、安心感、誇らしさ、充実感。そういったポジティブな感情を、イメージの中で深く体験します。

感情を伴った体験は、脳に強く刻まれます。ポジティブな情動記憶を積み重ねることで、不安の連鎖を断ち切ることができます。

不安との向き合い方

不安を敵にしない

不安を感じること自体は、決して悪いことではありません。

不安は「今のままでは心配だよ」という脳からのサインです。だからこそ、不安を無理に押し込めるのではなく、「何に不安を感じているのか」を観察してみましょう。

その上で、「本当はどうなりたいのか」という問いに向き合うことが大切です。

応援してくれる環境を選ぶ

不安を増幅させる環境からは、少し距離を置くことも大切です。

否定的な言葉や、夢を諦めさせるような言葉に囲まれていると、せっかく育てたポジティブな臨場感が弱まってしまいます。

自分を応援してくれる人、前向きな環境を意識的に選ぶことで、ゴール側の臨場感を守ることができます。

不安のない未来へ

不安は、未来の否定的な事柄に臨場感を持っている状態です。

だからこそ、心から達成したいと思えるポジティブなゴールに臨場感を移すことで、不安は自然と消えていきます。

ビジュアライゼーション、アファメーション、感情の先取り。これらを毎日少しずつ実践することで、あなたの脳は「不安な未来」ではなく「ワクワクする未来」を現実として認識し始めます。

漠然とした不安に悩む時間を、なりたい自分を思い描く時間に変えていきましょう。

あなたの心が軽くなり、本来のあなたらしい人生が動き始めることを願っています。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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