脳と心は同じもの?マインドを味方にして人生を変える方法
「心」はどこにあるのか
胸にあると感じる心
- 「心が痛い」
- 「心が落ち着かない」
- 「心が温まる」
私たちは日常的にこんな言葉を使います。まるで「心」が胸のどこかに実在しているかのように。
「心はどこにありますか?」と聞かれたら、多くの人が胸のあたりを指すのではないでしょうか。心臓のあたりに、何か温かいものや、痛みを感じるものがある気がする。
「心が痛い」と言う時、本当に胸のあたりがギュッと締め付けられるような感覚がありますよね。「心が温まる」と言う時も、胸のあたりがじんわり温かくなるような気がします。
だから、心は胸にあると感じるのは自然なことです。
心の正体
でも、実際には「心」というものが物理的に存在しているわけではないのです。
私たちが「心」と呼んでいるものは、脳の働きそのものです。
「嬉しい」「悲しい」「不安」「ワクワクする」といった感情も、すべて脳の中で起こっている現象です。「あの人のことを考えると胸がドキドキする」という恋する気持ちも、脳が作り出している感覚です。
つまり、心とは抽象的な概念であって、その実体はすべて脳内現象なのです。
脳と心の関係
抽象度の違い
脳と心の関係について抽象度という視点で考えてみましょう。
抽象度とは、概念を階層的に捉えるときの「視点の高さ」を示す考え方です。具体的な事実や細かな情報から離れて、より大きな枠組みに目を向けることで、物事を整理しやすくなります。
低い抽象度で見ると、「脳」という具体的な臓器が見えます。高い抽象度で見ると、「心」という働きや機能が見えます。
でも、実際には同じものを違う角度から見ているだけなのです。
物理的な側面を見れば「脳」、情報的な側面を見れば「心」と呼ぶだけで、本質的には同じものなのです。
マインドという概念
脳と心を統合した言葉
だからこそ、コーチングでは「脳」とも「心」とも言わず、マインドという言葉を使います。
マインドとは、脳と心を合わせた概念です。脳(物理的な器官)と心(脳内で起こる情報処理現象)を分けずにひとつの概念として扱います。脳と心は表裏一体であり、本質的に同じものなのです。
物理的な脳の働きも、抽象的な心の動きも、すべてひっくるめて「マインド」と呼びます。
マインドが決めていること
マインドは、あなたの人生のあらゆる側面を決定づけています。
- 何を見るか(スコトーマ=心理的盲点)
- 何を信じるか(ブリーフシステム=信念の体系)
- どう感じるか
- どう行動するか(ハビット=習慣)
- どんな未来を創るか(ゴール、エフィカシー、セルフイメージ)
思考、感情、信念、セルフイメージ、記憶、判断、行動。これらすべてがマインドの働きによって決まっています。
マインドの仕組みを知ると人生が変わる
無意識の選択
なぜマインドの仕組みを理解することが大切なのでしょうか。
それは、マインドの使い方を知ることで、自分の人生を自分の思うように創っていけるからです。
私たちの日常は、無意識の選択と行動で成り立っています。朝起きて、何を着るか。どんな言葉を自分にかけるか。どんな態度で人と接するか。
こうした一つひとつの選択は、ほとんど意識せずに行われています。そして、その無意識の選択を決めているのが、マインドなのです。
変われない理由がわかる
マインドの仕組みを理解すれば、これまで疑問だったことの答えが見えてきます。
- なぜ自分はいつも同じパターンを繰り返してしまうのか
- なぜ変わりたいのに変われないのか
- なぜチャンスに気づけないのか
そして、どうすればそのパターンを変えられるのか、どうすれば自分の可能性を開いていけるのかがわかるようになるのです。
無意識の可能性
ここで重要なことがあります。あなたの可能性は、無意識の中にあります。
私たちが意識的に使っている脳の力は、実はごくわずかです。意識的な思考や判断は、脳全体の働きから見れば、ほんの一部に過ぎません。
本当に大きなエネルギーを持っているのは、無意識なのです。無意識は、あなたが眠っている間も働き続け、膨大な情報を処理し、体を動かし、感情を生み出しています。
この無意識をどう活性化させるか、どう目覚めさせるか。それが、マインドを上手に使うということなのです。
マインドの使い方を学ぶ
セルフコーチングの重要性
マインドの使い方を学ぶ方法として、特に大切なのがセルフコーチングです。
セルフコーチングとは、自分自身に対してコーチングをすることです。マインドの使い方を学び、日常的に自分で実践していきます。
なぜセルフコーチングが大切なのでしょうか。それは、毎日を生きているのは、あなた自身だからです。
誰かと会うのは月に一度かもしれないけれど、あなたは毎日、自分と一緒にいます。だからこそ、自分で自分のマインドを整える力が必要なのです。
セルフコーチングの実践
セルフコーチングで取り組むことの例を挙げてみましょう。
- 朝起きた時に、自分にどんな言葉をかけるか
- 目標を達成した自分を、どうイメージするか
- 失敗した時に、どう自分を励ますか
- 日々のセルフトークをどう整えるか
こうした日々の小さな実践が、セルフコーチングです。自分のマインドの仕組みを理解して、自分で自分を導いていく。それがセルフコーチングの本質です。
変化が起きる
セルフコーチングができるようになると、人生が大きく変わります。
自分の思考パターンに気づけるようになります。ネガティブな感情に飲み込まれず、自分を立て直せるようになります。ゴールに向かって、自然と行動できるようになります。
そして何より、「私の人生は、私が創っている」という実感を持てるようになるのです。
マインドを味方につける
敵ではなく味方
マインドは、あなたの敵ではありません。むしろ、最高の味方です。
ただ、使い方を知らなかっただけ。仕組みを理解していなかっただけなのです。
マインドの仕組みを理解すれば、なぜ変わりたいのに変われないのか、その理由がわかります。どうすれば自然と行動できるようになるのか、その方法がわかります。どうすれば自分の可能性を最大限に引き出せるのか、そのコツがわかります。
そして、マインドを正しく使えるようになれば、あなたのゴールは実現していきます。
マインドは変えられる
脳と心は別々のものではなく、本質的に同じものです。それをひとまとめにした概念が、マインドです。
そして、マインドは変えられます。
脳には可塑性があり、新しい経験や学習によって物理的に変化します。心も、新しい考え方や感じ方を学ぶことで変化します。つまり、マインドを変えることは、可能なのです。
自分の人生を自分で創る
マインドの仕組みを学ぶ意義。それは、自分の人生を、自分の思うように創っていく力を手に入れることです。
今まで「こういう性格だから」「環境がこうだから」と思っていたことが、実は変えられるとわかります。「私にはできない」と思っていたことが、マインドの使い方次第でできるようになるとわかります。
あなたには、無限の可能性があります。そして、その可能性を開く鍵は、あなたのマインドの中にあります。
マインドの仕組みを理解し、上手に使えるようになること。それが、あなたの人生を変える第一歩なのです。
