スコトーマを外すと人生が変わる理由──心の盲点に気づいて新しい可能性を開く

あなたは、日々の生活の中で「なぜか同じパターンを繰り返してしまう」「新しいチャンスに気づけない」と感じたことはありませんか?

実は、それはスコトーマ(心理的盲点)が関係しているかもしれません。スコトーマとは、あなたの脳が「重要ではない」と判断した情報を無意識のうちに隠してしまう現象のことです。

この記事ではスコトーマの仕組みを解説し、それを外すことで新しい可能性を見出す方法をお伝えします。

スコトーマとは何か?──脳が作り出す「見えない壁」

スコトーマは、もともと眼科の専門用語で「視覚的な盲点」を意味します。認知科学では、これを心理的な盲点として捉え、「脳が重要だと判断した情報以外を認識できなくなる現象」として説明しています。

脳が情報を選別する理由

私たちの脳は、毎秒膨大な量の情報を処理しています。もしすべての情報を意識的に処理しようとすれば、脳はパンクしてしまうでしょう。

そこで脳は、生存や目標達成に必要な情報だけを選び取り、それ以外をシャットアウトする機能を備えています。これがRAS(網様体賦活系)と呼ばれる脳の仕組みです。

スコトーマは悪者ではない──集中力を支える大切な機能

スコトーマと聞くと、「見えないものがあるなんて困る」と思われるかもしれません。しかし、実はこの機能があるからこそ、あなたは目の前のことに集中できるのです。

日常で体験するスコトーマの例

• 読書中に周囲の雑音が気にならなくなる
  カフェや電車の中でも、本の内容に没頭できるのは、脳が不要な音をシャットアウトしているからです。
• カクテルパーティー効果
  騒がしいパーティー会場でも、目の前の相手の声を聞き取れるのは、脳が周囲の音を選別しているためです。
• 新しい服を着たときのチクチク感が消える
  最初は気になっていた感覚も、時間が経つと感じなくなるのは、脳がその情報を重要でないと判断したからです。

このように、スコトーマは日常生活を円滑にするために不可欠な機能なのです。

スコトーマを外すとは?──新しい可能性に気づく鍵

スコトーマがあること自体は問題ではありません。問題なのは、あなたが本当に必要としている情報までもが、スコトーマの中に隠れてしまっている可能性があるということです。

ゴール設定がスコトーマを外す

ゴール設定がスコトーマを外す最も有効な方法だとされています。

なぜなら、ゴールを設定することで、脳が「重要だ」と判断する情報の基準が変わるからです。新しいゴールに向かって進むために必要な情報が、自然とあなたの意識に入ってくるようになります。

重要性の基準を変える

たとえば、「将来独立して自分のビジネスを持ちたい」というゴールを設定したとします。すると、今まで気にも留めなかった起業に関するニュースやセミナー情報、人脈の機会などが、急に目に入るようになるのです。

これは、脳の中で「重要性の基準」が変わったことで、それまでスコトーマに隠れていた情報が認識できるようになった結果なのです。

スコトーマを外して新しい人生を歩み出す

スコトーマを外すことは、あなたの人生に新しい選択肢をもたらします。今まで見えていなかった可能性、気づかなかったチャンス、出会うべき人──それらはすべて、あなたのスコトーマの中に隠れているかもしれません。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得