自己実現

「現状は変わらない」という思い込みを手放す|不安は成長のサインです

kokihasutami

現状が永遠に続くという錯覚

「私の人生はこういうもの」「いつもこうだった」「これからも変わらない」――そんな風に思っていませんか?

30歳前後というのは仕事も人間関係も少しずつ形になってきて、「これが私の人生なんだ」と感じやすい時期です。だからこそ、現状が固定されたものだと信じてしまいがちなのです。

でも、それは錯覚にすぎません。

「いつもこうだった」は本当ですか?

振り返ってみてください。5年前のあなたと今のあなたは、まったく同じでしょうか?

  • 考え方
  • 価値観
  • 人間関係
  • 暮らし方
  • 仕事

何かしら変化しているはずです。つまり、現状は常に変化しているのです。

にもかかわらず、私たちは「現状は変わらない」という誤った考えにとらわれてしまいます。これは脳が安定を求める性質を持っているためです。変化は不確実で、脳にとっては「危険かもしれない」と判断されるのです。

想像することは実現できる

マインドが現実を創る

ここで大切な真実をお伝えします。

私たちが想像することは、現実世界で実現できます。

これは単なる精神論ではありません。脳は現実と想像の区別がつきにくいという特性を持っています。鮮やかにイメージしたことに対して、脳は「それが現実だ」と認識し始めるのです。

理想の未来を思い描く力

だからこそ、理想の未来を思い描くことに大きな意味があります。

想像した未来に臨場感を持たせることで、無意識はその方向へと自然に向かい始めます。必要な情報が見えるようになり、そこに向かう行動が自然と選ばれるようになるのです。

「こうなりたい」という理想を持つこと。それは単なる夢物語ではなく、現実を創り出す第一歩なのです。

不安は肯定的なサインです

不安を感じることは悪いことではない

新しいことに挑戦しようとすると、不安を感じるものです。

「本当に大丈夫だろうか」「失敗したらどうしよう」「私には無理かもしれない」

そんな気持ちになったとき、多くの人は「やっぱりやめておこう」と引き返してしまいます。

でも、実は不安を感じるのは肯定的なサインなのです

不安は成長の証

不安を感じるということは、今のあなたのコンフォートゾーン(安心できる領域)から一歩外に出ようとしている証拠です。

慣れ親しんだ場所から出ることに、脳が「ちょっと待って!」と反応しているだけなのです。これは防衛本能として自然なことです。

つまり、不安を感じているときこそ、あなたは成長の入り口に立っているのです。

不安との向き合い方

不安を感じたとき、次のように考えてみてください。

  • 「これは成長のサインだ」:不安=危険ではなく、不安=成長の機会
  • 「脳が慣れていないだけ」:新しいことだから不安なだけで、続けていけば慣れる

不安を完全になくす必要はありません。不安とともに、一歩ずつ前に進めばいいのです。

「やめろ、引き返せ」という声

内なる声と外からの声

理想に向かって進もうとすると、必ず現れるのが「やめろ」「引き返せ」という声です。

この声には2種類あります。

内なる声

自分の心の中から聞こえてくる声です。

  • 「私には無理だ」
  • 「失敗したら恥ずかしい」
  • 「もっと準備してからにしよう」

これらは、現状維持を求める脳の働きによるものです。変化を避けて安全でいようとする防衛反応なのです。

外からの声

周りの人から聞こえてくる声です。

  • 「現実的じゃない」
  • 「もっと安定した道を選びなさい」
  • 「失敗したらどうするの」

これらはドリームキラーと呼ばれます。多くの場合、悪意はなく「あなたのため」と思って言っているのですが、結果的に可能性を狭めてしまうのです。

耳を傾ける必要はない

「やめろ、引き返せ」という声に、耳を傾ける必要はありません。

それらは、あなたの本当の可能性を知らない声です。あなたが想像する理想の未来を、まだ信じられない声なのです。

大切なのは、あなた自身の内側から湧き上がる「こうなりたい」という声です。

理想を思い描きながら考え、行動する

一人ひとりに力がある

私たち一人ひとりが、理想を思い描きながら考え、行動する必要があります。

誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自分自身で未来を創っていくのです。

想像と行動のサイクル

  1. 理想を思い描く:どんな自分になりたいか、どんな人生を送りたいか
  2. 考える:そこに向かうために何ができるか
  3. 行動する:小さくても一歩を踏み出す
  4. また想像する:行動した結果を受けて、さらに理想を鮮明にする

このサイクルを繰り返すことで、想像した世界が少しずつ現実になっていきます。

完璧でなくていい

最初から完璧な計画は必要ありません。理想がまだぼんやりしていても構いません。

大切なのは、今日から始めることです。

  • 興味があることをリストアップする
  • 小さな一歩を踏み出す
  • 理想の自分を想像してみる

どんな小さなことでも、行動することであなたの現実は動き始めます。

現状は変えられる

現状が永久に続くことはありません。現状は、あなたが創り変えることができるものなのです。

「いつもこうだった」は過去の話。「これからも変わらない」は思い込みにすぎません。

不安を感じたとき、それは成長のサインです。「やめろ」という声が聞こえたとき、それはあなたが正しい方向に進んでいる証拠です。

理想を思い描き、考え、行動する。その繰り返しが、あなたの人生を変えていきます。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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