本当に望むことは、必ず実現する｜疑うことを手放すということ

「私は本当にこれを望んでいいのだろうか」

心のどこかでそう問いかけたことはありませんか？

やりたいことがあるのに、どこかで自分にブレーキをかけてしまう。叶えたい未来を思い描いても、「でも、私には無理かもしれない」という声が頭をよぎる。

その声は、あなたを守ろうとする優しさから生まれています。でも同時に、その声があなたの可能性を閉じ込めてしまっていることもあるのです。

「疑い」は、あなたを守るための仕組み

私たちの心には、変化を避けようとする力が備わっています。これは危険から身を守るための自然な働きです。

新しい挑戦をしようとすると不安になる。大きな夢を描くと「現実的じゃない」と感じる。これらはすべて、あなたの心があなたを守ろうとしているサインなのです。

けれど、その守りの力が強すぎると、本当に望む未来に向かう道を塞いでしまいます。

疑いが生まれる本当の理由

疑いは、過去の体験から生まれています。

かつて誰かに「それは無理だよ」と言われた記憶。挑戦してうまくいかなかった経験。「身の丈に合った生き方をしなさい」という教え。

こうした体験が積み重なって、「私には難しいかもしれない」という声を心の中に住まわせているのです。

でも、それは過去の自分が作った物語であって、未来のあなたを縛るものではありません。

望みを信じるとは、自分を信じること

「本当に望むこと」とは何でしょうか。

それは、誰かに言われたからではなく、社会の常識に従っているわけでもなく、あなたの内側から自然と湧き上がってくるものです。

考えるだけで胸が温かくなる。想像するだけで力が湧いてくる。そういう感覚を伴う願いです。

自分の声を聴く練習

日々の忙しさの中で、私たちは自分の本当の声を聞き逃してしまいがちです。

「こうあるべき」「こうしなければ」という思考が先に立って、心の奥底にある本当の望みが見えなくなってしまうのです。

静かな時間を作って、自分に問いかけてみてください。

「もし何の制限もなかったら、私は何をしたい？」

その答えに正解も不正解もありません。ただ、浮かんできた想いを否定せずに受け止めることが大切です。

疑いを手放すことで、世界は変わり始める

不思議なことに、「できる」と信じた瞬間から、見える世界が変わります。

これまで気づかなかったチャンスが目に入るようになる。必要な情報が自然と集まってくる。協力してくれる人との出会いが生まれる。

これは魔法ではありません。あなたの心が「可能性がある」と認識したことで、それに関連する情報をキャッチできるようになるからです。

「できない理由」を探すのをやめる

私たちは無意識のうちに、できない理由を探してしまうことがあります。

「時間がないから」「お金がないから」「経験がないから」「もう遅いから」

これらの理由は、本当に乗り越えられない壁なのでしょうか。

多くの場合、それは心が変化を避けるために作り出した理由です。本当に望むことであれば、方法は後からついてきます。

望む未来を「今ここ」で生きる

未来は、今この瞬間から作られています。

望む未来を「いつか」のこととして遠くに置いておくのではなく、今この瞬間から、その未来を生きている自分として過ごすこと。これが大切です。

感情を先取りする

理想の未来を実現したとき、あなたはどんな気持ちでしょうか。

喜び、安心、誇らしさ、自由、充実感——その感情を、今この瞬間に感じてみてください。

「まだ実現していないのに」と思うかもしれません。でも、その感情を味わうことで、あなたの心はその未来を「自分のもの」として認識し始めます。

すると不思議なことに、その未来に向かう行動が自然と取れるようになるのです。

言葉の力を借りる

自分に語りかける言葉は、想像以上に大きな影響を持っています。

「私には無理」と繰り返せば、心はそれを真実として受け取ります。「私はこれを実現する」と語りかければ、心はその方向に動き始めます。

朝起きたとき、鏡を見たとき、夜眠る前——そんな何気ない瞬間に、自分を励ます言葉をかけてあげてください。

あなたを止めようとする声との向き合い方

望みを持つと、必ずと言っていいほど、それを否定する声が現れます。

外からの声もあれば、自分の中からの声もあります。「やめておいた方がいい」「失敗したらどうするの」「もっと現実を見なさい」

そうした声は、多くの場合、悪意からではなく心配から生まれています。

他人の言葉を受け流す

周りの人があなたの夢を否定するとき、それはその人自身の経験や信念から語っているにすぎません。

その人が「無理だ」と思うのは、その人の世界ではそうだというだけのこと。あなたの世界では、違う現実を作ることができます。

すべての意見を受け入れる必要はありません。あなたの人生の選択権は、あなた自身にあるのです。

自分の中の否定的な声を認める

心の中から「でも」「だって」という声が聞こえてきたら、それを無理に消そうとしなくても大丈夫です。

「ああ、今、不安を感じているんだな」と、ただ認めてあげてください。

その声を敵視するのではなく、自分を守ろうとしてくれている存在として受け止める。そうすると、その声は次第に静かになっていきます。

叶う前に信じる、それが願いを実現する鍵

多くの人は、「叶ったら信じよう」と思っています。

でも実際には、順序が逆なのです。信じるから、叶う。

証拠がないのに信じることは難しいと感じるかもしれません。でも、あなたが今持っている「望み」そのものが、すでに証拠です。

心の奥底から湧き上がる望みは、あなたの中にそれを実現する力があることの証です。その力がなければ、そもそもその望みは生まれてこないのですから。

あなたの望みは、あなたを待っている

本当に心から望むこと。それは、あなたの人生があなたに用意してくれた贈り物です。

疑いという霧を晴らしたとき、その贈り物への道が見えてきます。

一歩を踏み出すのが怖くても、大丈夫。完璧に準備ができていなくても、大丈夫。

あなたが望む未来は、あなたがそこに向かって歩み出すことを、静かに待っています。

今日から、疑うことを少しだけ手放してみませんか？

あなたの望みを、あなた自身が信じてあげること。それが、すべての始まりです。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得