女性の生き方

他人の幸せが羨ましい|比較から解放される心の整え方

蓮彩聖基

誰かの輝きを見つめて、自分が小さく思える瞬間

SNSを開くと、友人の結婚報告が目に飛び込んでくる。同期が昇進したという知らせを聞く。知り合いが夢を叶えて輝いている姿を見かける。

そのとき、心のどこかがチクリと痛むことはありませんか?

「おめでとう」と言いながら、どこかで自分と比べてしまう。素直に喜べない自分に気づいて、さらに落ち込んでしまう。

この感覚は、決して恥ずかしいことではありません。

他人の幸せを羨ましく感じるのは、あなたが「もっと良くなりたい」という向上心を持っている証拠でもあるのです。ただ、その感情に振り回されてしまうと、自分自身の人生を見失ってしまうことがあります。

この記事では、他人の幸せが眩しく感じるときに、どのように心を整えていけばよいのかをお伝えしていきます。

あなたが見ているのは「一瞬の切り取り」に過ぎない

幸せの表層だけを見ている私たち

他人の幸せを羨ましく感じるとき、私たちはその人の人生の「ほんの一側面」だけを見ています。

美しく盛り付けられた料理の写真を見て、その裏にある何時間もの準備や失敗を想像する人は少ないものです。同じように、誰かの幸せそうな瞬間を見たとき、私たちはその人が抱えている葛藤や、乗り越えてきた困難を知ることはできません。

他人の幸せは、あなたが勝手に思い描いた表層的なイメージに過ぎないのです。

脳が作り出す「完璧な他人」という幻想

私たちの脳には、情報を補完して物語を作り上げる働きがあります。友人の幸せそうな写真を見ると、脳は自動的にその人の人生全体が幸せであるかのようなストーリーを作り上げてしまいます。

しかし、それは現実ではありません。

どんな人にも悩みがあり、見えない場所で苦しんでいることがあります。あなたが羨んでいるその人も、別の誰かを羨んでいるかもしれないのです。

比較は「不完全な情報」で行われている

あなたは自分のことを、良い面も悪い面も含めて知っています。日々の葛藤も、隠したい弱さも、すべて知っているからこそ、自分を厳しく評価してしまいます。

一方で、他人については良い面しか見えていません。

不完全な情報同士を比較して「自分は劣っている」と結論づけることは、そもそも公平な比較ではないのです。

羨ましさの正体は「自分への問いかけ」

感情は内なるメッセージを運んでいる

他人を羨ましく感じるとき、その感情には大切なメッセージが含まれています。羨ましさとは、「あなたにも同じような願望がある」というサインなのです。

誰かの結婚を羨ましく思うなら、あなたの中にも愛情深いパートナーシップへの願いがあるのかもしれません。

誰かの成功を眩しく感じるなら、あなたの中にも「自分の力を発揮したい」という思いがあるのでしょう。

羨ましさを「方向性のヒント」に変える

羨ましさは、あなたが本当に望んでいることを教えてくれる羅針盤になり得ます。

ただし、ここで注意が必要です。

羨ましいと感じた対象をそのまま自分のゴールにしてはいけません。

「あの人のようになりたい」と思うことと、「あの人が持っているものと似た何かを、自分らしい形で手に入れたい」と思うことは、まったく違います。

他人の人生をコピーしようとしても、それはあなたの人生ではありません。羨ましさから自分の本当の願いを抽出し、それを自分だけのオリジナルな形で実現していくことが大切です。

他人の幸せと自分の幸せは「別の物語」

人生に正解のテンプレートはない

社会には「こうあるべき」という暗黙のルールがたくさんあります。何歳までに結婚して、何歳までに出産して、こういうキャリアを築いて…。

しかし、そのテンプレートに沿って生きることが、あなたにとっての幸せとは限りません。

他人の幸せは、その人の物語における幸せです。あなたの物語における幸せとは、まったく別のものかもしれないのです。

自分だけの人生を生きるということ

花にはさまざまな種類があります。バラにはバラの美しさがあり、ひまわりにはひまわりの輝きがあります。

ひまわりがバラを見て「私もあんな風に咲きたい」と思っても、ひまわりはバラにはなれません。しかし、ひまわりにはひまわりだけの魅力があり、太陽に向かって大きく咲く姿には、バラとは違う美しさがあるのです。

あなたにも、あなただけの咲き方があります。他人と比較して自分を否定するのではなく、自分がどんな花を咲かせたいのかを考えてみてください。

心を整えるための具体的な視点

自分が持っているものに目を向ける

羨ましさに囚われているとき、私たちは「自分にないもの」ばかりを見ています。しかし、あなたにはすでにたくさんのものがあります。

これまで積み重ねてきた経験、培ってきた能力、支えてくれる人々、乗り越えてきた困難。それらすべてが、あなたという存在を形作っています。

意識を向ける先を変えるだけで、見える世界は大きく変わります。

「自分の物語」を描き始める

他人の幸せが気になるのは、自分の進むべき道がはっきり見えていないからかもしれません。自分が心から望む未来像を持っている人は、他人の道を気にしている暇がありません。自分の歩みに集中しているからです。

あなたが本当に望む人生とは、どんなものでしょうか?

社会の期待や、周囲の評価ではなく、あなた自身の心が求めているものは何でしょうか?その問いに向き合い始めたとき、他人の幸せは脅威ではなく、ただの風景になっていきます。

自分への言葉を優しくする

私たちは日々、自分自身に何万回も話しかけています。その言葉が「私なんて」「どうせ無理」というものであれば、心は萎縮していきます。

逆に「私は自分の道を歩んでいる」「私には私の価値がある」という言葉を選べば、心は少しずつ力を取り戻していきます。

自分にかける言葉を意識的に選ぶことは、心を整える上でとても効果的な方法です。

他人の幸せを心から祝福できる自分へ

祝福できないことを責めなくていい

今すぐ他人の幸せを心から祝福できなくても、自分を責める必要はありません。感情は自然に湧き上がるものであり、コントロールできないことも多いのです。

大切なのは、その感情に気づき、「ああ、今の私は羨ましいと感じているんだな」と認めることです。感情を否定せず、ただ観察する。それだけでも心は少し楽になります。

比較から解放されたとき、本当の輝きが始まる

他人と比較することをやめたとき、あなたは初めて自分自身の人生に集中できるようになります。

そのとき、あなたの内側にある可能性が花開き始めます。他人の輝きを羨むのではなく、自分自身の輝きを見つけ、育てていく。

それこそが、本当の意味で豊かな人生への第一歩なのです。あなたには、あなただけの物語があります。

その物語を、誰かの基準ではなく、あなた自身の手で紡いでいってくださいね。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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