大切な人に夢を否定される苦しさ|ドリームキラーとの向き合い方
一番応援してほしかった人からの否定
勇気を出して夢を語ったのに「現実的になりなさい」と言われた。「君には無理だよ」と一蹴された。一番応援してほしかった人に否定されてしまった――そんな経験はありませんか?実は、親や恋人など身近な人ほどあなたの夢を否定してしまうことがあるのです。あなたのゴールを否定する人を「ドリームキラー」と呼びます。「現実的じゃない」「無理に決まっている」という言葉で、挑戦する気持ちを削いでしまう存在のことです。驚くことに、ドリームキラーの多くは両親や家族、友人、同僚など身近な存在なのです。見知らぬ他人よりも近しい人のほうが「失敗してほしくない」という思いが強いため、支えてくれるはずの人から否定される。だからこそ、深く傷ついてしまうのですね。
なぜ身近な人がドリームキラーになるのか
大切なのは、彼らに悪意があるわけではないということです。むしろ「善意のドリームキラー」と呼べる存在なのです。私たちは誰でも心の中に信念を持っています。「大人になったら現実的に生きるべき」「安定した仕事に就いた方がいい」といった信念は、無意識のうちに感情的に受け入れた教えとして心に刻まれています。こうした信念が積み重なってブリーフシステム(信念体系)という大きな枠組みを作り、私たちの思考や行動を無意識に決めているのです。ドリームキラーになってしまう人は、自分自身が持っている信念に基づいて「良かれと思って」あなたに伝えています。その背景には、あなたが失敗して傷つくのを見たくないという安全を求める心理、自分の経験範囲を超えることへの不安、夢を諦めた自分を否定したくないという心理、そしてあなたに変わってほしくないという関係性の変化への恐れがあります。「失敗したらかわいそうだから」「そんなことができる人は一握りだよ」という言葉は、あなたを心配する気持ちや愛情の裏返しなのです。
エフィカシーを守ることが最優先
一番大切なのは、彼らの発言であなたのエフィカシーを下げないことです。エフィカシーとは、自分のゴールを達成する自己能力の自己評価のこと。「私にはできる」という深い内的確信です。単なる自信やポジティブ思考とは異なり、根拠がなくても「私にはゴールを達成する能力がある」と確信できる力を指します。エフィカシーが高いと挑戦的な行動を取りやすくなり、低いと行動する前に諦めてしまいます。親や恋人はあなたにとって重要性の高い存在だからこそ、彼らが発する言葉は心に深く入り込み、新しい信念として刷り込まれてしまう危険性があります。「君には無理」という何気ない一言が、あなたの無意識を縛る制限の信念になることもあるのです。ドリームキラーの言葉を真に受けると、このエフィカシーが下がってしまいます。だからこそ、自分を守る方法を知っておくことが大切なのです。
ドリームキラーとの向き合い方
親であれば、これから先も関わり続ける存在です。否定的な言葉をすべて排除することはできません。だからこそ「この人はそういう信念を持っているんだな」と理解したうえで、軽く聞き流すのもひとつの方法です。すべてを真に受ける必要はありません。受け止め方を変えてその人の信念の一部として気にしない、応援してくれる仲間を持って夢を語れる環境を作る、自分の基準を大切にして他人の評価に左右されない軸を持つ、必要であれば距離を置く勇気を持つ、そして自分の夢を簡単に話さないこと。すべての人に夢を語る必要はないのです。恋人であれば、別れる選択もあります。それは決して間違いではありません。自分の未来を守るための行動なのです。日常では、過去の成功体験を思い出すこと、ゴールを達成している自分を鮮明にイメージすること、「私にはできる」というセルフトークを繰り返すこと、応援してくれる人と過ごす時間を増やすことを心がけてみてください。
あなたの夢を守れるのはあなた自身
ドリームキラーは「悪者」ではありません。もし彼らが信念の仕組みやマインドの働きを知っていれば、きっとドリームサポーターになっていたはずです。彼らは「あなたを守りたい」という気持ちから言葉を発しています。ただ、その表現方法があなたの可能性を狭めてしまっているだけなのです。信念の仕組みを知った今、あなたは周りの人のゴールを応援できる側に立てます。自分も相手も夢を語れる関係を育てていくことで、未来はより豊かに広がっていきます。身近な人の言葉に傷ついたとしても、それはあなたの価値を否定するものではありません。彼らの信念とあなたの信念が違うだけなのです。あなたの夢やゴールを信じられるのは、あなた自身です。どうか、自分の内側の声を大切にしてくださいね。
