身近な人ほど、夢を否定してしまう理由
勇気を出して夢を語ったのに「現実的になりなさい」と言われた。
「君には無理だよ」と一蹴された。一番応援してほしい人に、否定されてしまった――そんな経験はありませんか?
実は、親や恋人など身近な人ほど、あなたの夢を否定してしまうことがあるんです。
この記事では、その理由と向き合い方をお伝えします。
ドリームキラーとは何か
夢を否定する人を指すコーチング用語
コーチングでは、あなたのゴールを否定する人のことをドリームキラー(Dream Killer)と呼びます。
驚くことに、ドリームキラーの多くは親や恋人など、身近な存在なんです。
一見すると支えてくれるはずの人から否定される――だからこそ、強くショックを受けてしまうのです。
信念が、人の行動を決めている
私たちは誰でも信念を持っている
人は誰しも、心の中に信念を持っています。
「大人になったら現実的に生きるべき」「私は能力が低いから、目標は控えめにしておこう」
こうした信念が積み重なって、やがてブリーフシステム(信念体系)という大きな枠組みを作ります。
そして、この仕組みが私たちの思考・行動・結果を無意識に決めているのです。
信念が違えば、行動も結果も変わる
信念のタイプによって、人の行動は大きく変わります。
「無限の可能性がある」と信じる人
- 生き生きとゴールを設定する
- 挑戦を楽しむ
- 結果として、夢を実現していく
「可能性は小さい」と信じる人
- 消極的な行動になる
- 挑戦を避ける
- 結果として、現状が変わらない
信念は無意識レベルで行動に表れるため、本人が気づかないうちに未来を左右しているのです。
なぜ身近な人がドリームキラーになるのか
重要な人の言葉ほど、心に入り込む
親や恋人は、あなたにとって重要性の高い存在です。
だからこそ、彼らが発する言葉は心に深く入り込み、新しい信念として刷り込まれてしまう危険性があるんです。
「君には無理」という何気ない一言が、あなたの無意識を縛る“制限の信念”になることもあります。
悪意があるわけではない
大切なのは、彼らに悪意があるわけではないということです。彼ら自身が持っている信念が、そうした言葉を言わせているのです。
むしろ、善意のドリームキラーと呼べる存在なのです。
善意のドリームキラーの言葉
- 「失敗したらかわいそうだから」
- 「安定した仕事の方がいいよ」
- 「そんなことができる人は一握りだよ」
これらはすべて、あなたを心配する気持ちや愛情の裏返しなんです。
ただ、彼らの信念が「挑戦はリスクが大きい」「安定が一番」という価値観に基づいているだけなのです。
ドリームキラーとどう向き合うか
言われても、耳を貸さない
親であれば、これから先も関わり続ける存在です。否定的な言葉をすべて排除することはできません。
だからこそ、「そういう信念を持っているんだな」と理解したうえで、軽く聞き流すのもひとつの方法なんです。すべてを真に受ける必要はないのです。
エフィカシーを守ることが最優先
一番大切なのは、彼らの発言であなたのエフィカシー(ゴールを達成する自己能力の自己評価)を下げないことです。
エフィカシーとは、「自分にはできる」という自己能力の評価のこと。これが下がると、行動する力が失われてしまいます。
具体的な対処法
- 必要があれば距離を取る
- 恋人であれば別れる選択もある
- 自分の夢を語れる仲間を見つける
自分の未来を守るための行動は、決して間違いではありません。
ドリームキラーは本当に悪者なのか
仕組みを知らないだけ
一般的には「ドリームキラー=悪者」と思われがちですが、それは表面的な理解にすぎません。
もし彼らが信念の仕組みやマインドの働きを知っていれば、きっとドリームサポーター(Dream Supporter)になっているはずです。
あなた自身がドリームサポーターに
あなたは、誰かのドリームサポーターになれる存在です。
自分も相手も夢を語れる関係を育てていくことで、未来はより豊かに広がっていきます。
まとめ:夢やゴールを守るために
あなたの夢やゴールは、あなた自身が守るものです。
この記事でお伝えしたことを、もう一度整理しましょう。
- 親や恋人も、善意からドリームキラーになり得る
- 信念の力は、無意識的に行動や結果を左右する
- 自己効力感を守るために、距離を取る選択も必要
身近な人の言葉に傷ついたとしても、それはあなたの価値を否定するものではありません。
彼らの信念と、あなたの信念が違うだけなのです。あなたの夢やゴールを信じられるのは、あなた自身です。
