女性の生き方

「自分らしさ」は見つけるものではない|自己イメージを再定義する方法

蓮彩聖基

今あなたが感じている「自分らしさ」はどこから来たのか

  • 「私は人見知りだから」
  • 「私は慎重な性格だから」
  • 「私は〇〇が苦手だから」

こうした言葉を、あなたは当たり前のように使っていませんか?

多くの女性が「自分らしさ」という言葉を使うとき、それをまるで生まれ持った性質のように捉えています。変えることもできるけれど、それも含めて自分の一部。そんな風に思っている方がほとんどではないでしょうか。

しかしその「自分らしさ」は、いつ、どこで生まれたものでしょうか?

あなたの自己イメージは「環境」によって作られた

今あなたが持っている自己イメージ、いわゆるセルフイメージは、実は生まれた瞬間から存在していたわけではありません。

幼い頃から繰り返し聞いてきた親の言葉、先生からの評価、友人との関わりの中で言われたこと。そうした外部からの言葉を、私たちは無意識のうちに受け入れてきました。

  • 「あなたは引っ込み思案ね」
  • 「あなたは数字が苦手よね」
  • 「あなたは優しいから損をするタイプ」

こうした言葉を何度も聞いているうちに、私たちは自分自身に対しても同じことを語りかけるようになります。これがセルフトーク、つまり無意識の独り言です。

セルフトークは1日に数万回も繰り返されると言われています。そしてその積み重ねが、今のあなたの自己イメージを形作っているのです。

「自分らしさ」という幻想を手放す

今あなたが「自分らしさ」だと思っているものは、あなた自身が選択したものではありません。

もしあなたが全く別の家庭で、全く違う言葉をかけられながら育っていたとしたら、今のあなたの「自分らしさ」は全く違うものになっていたはずです。

つまり、今の自己イメージは偶然の産物なのです。環境によって、たまたまそう形作られただけ。

だからこそ、今の「自分らしさ」に執着する必要はありません。それは固定されたものではなく、いつでも書き換えることができるものなのです。

自分らしさは「見つける」のではなく「定義する」

従来の自己啓発では、「本当の自分を見つけましょう」「ありのままの自分を受け入れましょう」という言葉がよく使われてきました。

しかし、これからの時代に必要なのは、自分らしさを「見つける」のではなく「定義する」という発想です。

なりたい自分の姿、好きな自分の姿を、あなた自身が設定することができる。自分という存在を再定義する力は、あなた自身の中にあるのです。

【実践ワーク】自己イメージを外部化してみる

ここで一つ、実践的なワークをご紹介します。

ステップ1:今の自分を書き出す

まず、今の自分について思いつく限り書き出してみてください。

  • どんな性格?
  • 何が好き?何が嫌い?
  • 何が得意?何が苦手?
  • どんな特徴がある?
  • 周囲からどう見られていると思う?

普段は無意識の中にある自己イメージを、一度言葉にして外に出してみるのです。そうすることで、今の自分の全体像が見えてきます。

ステップ2:それがいつ形成されたかを振り返る

書き出した要素を眺めながら、それぞれがいつ頃から自分の中にあるのかを考えてみてください。

「人見知り」という認識は、いつから持っていますか?誰かに言われたことがきっかけではありませんか?

こうして振り返ることで、今の自己イメージが生まれながらのものではなく、後天的に作られたものだということが実感できるはずです。

ステップ3:なりたい自分を描く

次に、新しい紙に「なりたい自分」「理想の自分」「好きな自分」を書いてみましょう。

どんな自分でもなれるとしたら、どういう自分になりたいですか?

制限をかけずに、自由に想像してください。今の自分とかけ離れていても構いません。むしろ、現状の延長線上にはない姿を描くことが大切です。

新しい自己イメージを定着させるビジュアライゼーション

自己イメージを書き換えていくには、様々な方法があります。アファメーション、日常的なセルフトークのコントロール、信念の更新など、多くのアプローチが存在します。

今回はその中から、ビジュアライゼーションという方法をご紹介します。

ビジュアライゼーションとは

ビジュアライゼーションとは、マインドの中に鮮やかなイメージを描く技術です。単なる空想ではなく、五感と感情を総動員して、未来の自分をリアルに体験するものです。

私たちの脳は、実際の体験と臨場感の高いイメージを区別することが苦手です。だからこそ、理想の自分の姿を繰り返し鮮明にイメージすることで、無意識はそれを「新しい現実」として認識し始めるのです。

実践方法

  1. リラックスした状態を作る
    静かな場所で、深呼吸をしながら心身を落ち着けます。
  2. 理想の自分の一日を詳細にイメージする
    朝起きてから夜眠るまで、理想の自分がどんな一日を過ごしているか想像します。
  3. 五感を使ってリアルに感じる
    何が見えますか?(視覚)どんな音が聞こえますか?(聴覚)何に触れていますか?(触覚)どんな香りがしますか?(嗅覚)何を味わっていますか?(味覚)
  4. 感情を深く味わう
    理想の自分として生きているとき、どんな気持ちですか?喜び、誇らしさ、安心感、充実感。その感情を今この瞬間に味わってください。
  5. 毎日継続する
    朝晩5〜10分、この実践を繰り返すことで、新しい自己イメージが無意識に定着していきます。

あなたの自我は、あなたが再定義できる

「自分らしさ」という言葉には、どこか固定的なニュアンスがあります。変わらないもの、変えてはいけないもの、という響きを感じる方も多いでしょう。

でも実際には、自分という存在は流動的で不確定的なものです。

大切なのは、なりたい自分になれるということ。そして、それを自分自身が定義できるということ

今の自己イメージは、過去の環境が偶然作り上げたものに過ぎません。これからは、あなた自身の意志で、新しい自分を創造していくことができるのです。

あなたの未来は、過去に縛られる必要はありません。今日から、あなた自身の手で、新しい自分を描いていきましょう。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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