ゴール達成能力への深い確信を持つ|エフィカシーが人生を変える理由
あなたは自分の可能性を信じていますか?
「なりたい自分になりたい」「もっと自由に生きたい」そう思いながらも、心のどこかで「でも、私には無理かもしれない」と感じてしまうこと、ありませんか?
実は、その「できるかどうか」の感覚が、あなたの人生を大きく左右しているのです。
この記事では、ゴール達成において最も重要な要素の一つである「エフィカシー」についてお話しします。これは単なる自信やポジティブ思考とは違う、もっと深い「自分への確信」のことなのです。
エフィカシーとは何か?
エフィカシーとは、自分のゴールを達成する自己能力の自己評価のことです。
もう少し噛み砕いて言うと、「私は自分のゴールを達成できる」とどれだけ本気で信じているか、という内的な確信の度合いです。
ここで大切なのは、「できたらいいな」という希望的観測ではなく、「私にはできる」という深い確信を持っているかどうか、ということなのです。
エフィカシーと自信の違い
よく「自信を持ちましょう」と言われますよね。でも、エフィカシーは単なる自信とは少し違います。
自信は過去の成功体験から生まれることが多いのですが、エフィカシーはまだ達成していない未来のゴールに対して「私にはできる」と確信することなのです。
つまり、今の自分にはできないことでも、「未来の私ならできる」と本気で信じられる力がエフィカシーなのです。
現状の外側にゴールを設定するということ
私がコーチングでお伝えしているのは、「現状の外側」にゴールを設定することです。
現状とは何か?
「現状」というと、多くの人は「今の状態」だけを想像すると思います。でも、ここで言う現状とは、今の自分が大きく変わらなくても続いていく未来も含めた範囲のことなのです。
たとえば、今の仕事を続けて、今の生活習慣のまま過ごして、今の人間関係の中で生きていく。そうやって想像できる未来は、すべて「現状の内側」です。
現状の外側とは?
一方で「現状の外側」のゴールとは、今の自分の延長線上では達成できない、達成方法がわからないようなゴールのことです。
- 今の会社では想像できないようなキャリア
- 今の自分では考えられないような自由な生き方
- 今の環境では手に入らないような豊かさ
こういった「どうやって実現するかわからないけれど、心から達成したい」と思えるゴールが、現状の外側のゴールなのです。
なぜエフィカシーが重要なのか?
現状の外側にゴールを設定すると、当然のことながら不安になります。
「達成方法がわからない」「本当に私にできるのだろうか」「周りの人は無理だと言うかもしれない」
こういった不安や疑いが湧いてくるのは、とても自然なことです。なぜなら、誰も歩いたことのない道を進もうとしているのですから。
エフィカシーが低いと起こること
エフィカシーが低い状態とは、つまり「自分にはできない」と自分で自分に言い聞かせているようなものです。
そうなると:
- 挑戦する前に諦めてしまう
- チャンスが目の前にあっても気づけない
- 失敗を「自分には能力がない証拠」だと捉えてしまう
- 他人の否定的な言葉を簡単に信じてしまう
こういったことが起こり、結局は現状の内側に留まってしまうのです。
エフィカシーが高いと起こること
一方で、エフィカシーが高い状態では:
- 達成方法がわからなくても行動できる
- 必要な情報やチャンスが自然と見えてくる
- 失敗を学びの機会として捉えられる
- 周囲の否定的な言葉に揺らがない
そして何より、「私にはできる」という確信があるから、自然とゴールに向かって進んでいけるのです。
周囲が「無理」と言っても
現状の外側にゴールを設定すると、周りの人から「そんなの無理だよ」「もっと現実的に考えなさい」と言われることがあるかもしれません。
でも、ここで大切なのは、自分が本気で確信を持って「できる」と認識できていれば、できるということです。
周りの人があなたのゴールを否定するのは、その人たちの「現状」の枠組みから見ているからに過ぎません。その人たちの常識や経験の範囲で判断しているだけなのです。
あなたのゴールは、あなたのものです。他人の現状の枠組みで測られるべきものではありません。
歴史を変えた女性たちのエフィカシー
ここで、現状の外側にゴールを設定し、高いエフィカシーによってそれを達成してきた女性たちの例を見てみましょう。
マリー・キュリー|科学の世界を切り拓いた女性
19世紀末から20世紀初頭、女性が大学に入ることすら困難だった時代。マリー・キュリーは科学者になるというゴールを持っていました。
当時の社会常識では「女性が科学者になるなんて無理」と言われる状況でした。でも、彼女は自分の能力を深く信じ、研究を続けました。
結果として、彼女はノーベル賞を2度受賞した史上初の人物となり、しかも異なる分野(物理学と化学)での受賞という偉業を成し遂げました。
彼女のエフィカシーの高さは、周囲の「無理」という声を超えて、科学の歴史を変えたのです。
ココ・シャネル|ファッションの常識を変えた女性
20世紀初頭、女性のファッションは窮屈なコルセットに縛られていました。
孤児院で育ち、裕福でもなかったココ・シャネルは、「女性を窮屈な服から解放したい」というゴールを持ちました。
周囲からは「そんなデザインは売れない」「女性はコルセットを着るべきだ」と言われました。でも、彼女は自分のビジョンを信じ続けました。
その結果、彼女は女性ファッションの概念を完全に変え、今も世界中で愛されるブランドを創り上げたのです。
マララ・ユスフザイ|教育の権利のために立ち上がった少女
現代の例として、マララ・ユスフザイさんの話も忘れられません。
パキスタンで女性が教育を受けることが困難だった状況で、まだ10代だった彼女は「すべての女の子が教育を受けられる世界」というゴールを持ちました。
命の危険にさらされながらも、彼女は「私には世界を変えられる」という確信を持ち続けました。
そして、史上最年少でノーベル平和賞を受賞し、世界中の女性教育の状況を変えるきっかけを作ったのです。
これらの女性たちの共通点
マリー・キュリー、ココ・シャネル、マララ・ユスフザイ。
時代も国も分野も違うこれらの女性たちに共通しているのは何でしょうか?
それは:
- 現状の外側にゴールを設定したこと
- 周囲が「無理」と言っても、自分の能力を深く信じたこと
- 達成方法がわからなくても、進み続けたこと
つまり、圧倒的に高いエフィカシーを持っていたということなのです。
彼女たちは、当時の社会常識という「現状」の枠組みを超えたゴールを設定し、「私にはできる」という確信を持ち続けました。
だからこそ、歴史を変えることができたのです。
あなたのエフィカシーを高めるために
では、どうすればエフィカシーを高めることができるのでしょうか?
1. 現状の外側にゴールを設定する
まず、「今の自分の延長線上では達成できない」ゴールを設定しましょう。
達成方法がわからなくて当然です。むしろ、達成方法がすぐに見えるゴールは、現状の内側にあります。
「こんな自分になりたい」「こんな人生を生きたい」という、心からの願いをゴールにしてください。
2. ゴールを達成している自分をイメージする
毎日、ゴールを達成している未来の自分をイメージしましょう。
どんな場所にいますか?
どんな服を着ていますか?
どんな気持ちですか?
周りにはどんな人がいますか?
五感を使って、できるだけリアルにイメージしてください。このイメージが鮮明になればなるほど、「私にはできる」という確信が強まります。
3. 過去の成功体験を思い出す
小さなことでもいいので、過去に「できた!」と感じた体験を思い出してください。
その時、あなたはどんな気持ちでしたか?
どんな行動をしましたか?
その感覚を思い出すことで、「私にはできる」という感覚を取り戻すことができます。
4. 肯定的な言葉を使う
日常的に自分に語りかける言葉を意識してください。
「私にはできない」ではなく「私にはできる」
「無理かもしれない」ではなく「私ならできる」
言葉は思考を作り、思考は行動を作ります。肯定的な言葉を繰り返すことで、エフィカシーは自然と高まっていきます。
5. 応援してくれる環境に身を置く
あなたのゴールを応援してくれる人と過ごす時間を増やしましょう。
否定的な言葉ばかりかける人からは、必要に応じて距離を置く勇気も大切です。
あなたの可能性を信じてくれる人と一緒にいることで、あなた自身も自分を信じやすくなります。
エフィカシーは育てられる
ここまで読んで、「私にはそんな高いエフィカシーなんて持てない」と思った方もいるかもしれません。
でも、安心してください。エフィカシーは生まれつきのものではなく、育てることができるものなのです。
マリー・キュリーも、ココ・シャネルも、マララさんも、最初から完璧なエフィカシーを持っていたわけではありません。
彼女たちも、自分のゴールに向かって進む中で、少しずつ「私にはできる」という確信を強めていったはずです。
あなたも、今日から少しずつエフィカシーを育てていくことができます。
あなたの可能性は無限大
「なりたい自分になりたい」「豊かに幸せに自由に生きたい」
そう思っているあなたには、すでにその可能性があります。
ただ、その可能性を開花させるために必要なのが、「私にはできる」という深い確信、つまりエフィカシーなのです。
周りの人が「無理」と言っても、あなたが本気で「できる」と確信していれば、道は開けます。
歴史を変えてきた女性たちがそうだったように、あなたにもできるのです。
今日から、自分の可能性を深く信じてみませんか?
あなたの中には、想像以上の力が眠っています。そして、その力を解き放つ鍵は、あなた自身が握っているのです。
