なぜ同じ恋愛パターンを繰り返す？信念が作る無意識の選択

また同じような人を好きになってしまう理由

「また同じタイプの人を好きになってしまった」

「なぜかいつも、大切にしてくれない人ばかり選んでしまう」

「仕事でも、いつも損な役回りを引き受けてしまう」

こんなふうに、気づけば同じパターンを繰り返していることはありませんか?

実は、これはあなたの選択が悪いのではありません。あなたの無意識にある「信念の枠組み」が、その選択を導いているのです。

ブリーフシステムが選択を決めている

私たちの心の中には「ブリーフシステム」と呼ばれる信念の体系があります。

これは、幼い頃から積み重ねてきた「世界はこういうもの」「私はこういう人間」という信念が集まってできたもの。

無意識の判断基準として働く

このブリーフシステムは、あなたが意識する前に判断や選択をしています。

「どんな人に惹かれるか」「どんな仕事を選ぶか」「どんな友人と付き合うか」

こうしたすべての選択が、あなたの無意識にある信念によって導かれているのです。

恋愛パターンと信念の関係

恋愛において同じような相手を選んでしまうのは、あなたの信念が「これが普通」「これが心地いい」と判断しているから。

「愛されない」という信念

たとえば、幼い頃に親から十分な愛情を感じられなかった経験があると、「私は愛される価値がない」という信念が形成されることがあります。

すると無意識は、その信念に合う現実を選ぼうとします。

大切にしてくれない人、連絡が返ってこない人、曖昧な関係のままでいる人。

こうした相手に惹かれてしまうのは、「私は愛されない」という信念と一致するから、無意識が「これが自然だ」と感じてしまうのです。

「私は十分じゃない」という信念

「もっと完璧にならなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」という信念を持っていると、恋愛でも常に相手に尽くしすぎてしまいます。

「これだけやってあげなければ、愛してもらえない」と無意識が信じているからです。

その結果、相手に都合よく扱われたり、自分ばかりが我慢する関係になってしまうのです。

仕事での選択も信念が決めている

恋愛だけでなく、仕事での行動パターンも同じ仕組みで生まれています。

いつも損な役回りを引き受けてしまう

「人に迷惑をかけてはいけない」「断ってはいけない」という信念を持っていると、無意識は「嫌だ」と思っても引き受けてしまう選択をします。

その結果、いつも残業ばかり、いつも誰かのフォローばかり、という状況が続いてしまうのです。

挑戦できない理由

「私には才能がない」「どうせ失敗する」という信念があると、新しいチャンスが目の前に来ても無意識が拒否します。

「これは私には無理」と判断して、挑戦する前に諦めてしまうのです。

信念が作る「見えない壁」

ブリーフシステムは、あなたが見る世界そのものを決めています。

スコトーマという心理的盲点

信念に合わない情報は、脳が「重要ではない」と判断して、最初から見えなくなってしまいます。

これを「スコトーマ」と呼びます。

たとえば「私は愛されない」という信念を持っていると、あなたを大切に思ってくれている人の優しさに気づけません。

逆に、少しでも冷たい態度を取られると「やっぱり愛されていない」という証拠として強く記憶に残ってしまうのです。

信念が現実を作る

私たちの脳は、信念と現実を一致させようとする性質を持っています。

「私はうまくいかない」という信念を持っていれば、無意識がその信念に合う行動を選び、本当にうまくいかない現実が作られてしまうのです。

自分の信念に気づくために

では、どうすれば自分の信念に気づくことができるのでしょうか?

繰り返すパターンに注目する

まずは、あなたが繰り返している行動や選択に目を向けてみましょう。

恋愛でいつも同じタイプの人を選んでしまう。仕事でいつも同じような悩みを抱える。

その繰り返しの裏には、必ずあなたの信念が隠れています。

「なぜ?」を繰り返す

「なぜ私はいつもこういう人を選ぶんだろう?」

「なぜ私は断れないんだろう?」

こうした問いかけを繰り返していくと、その根っこにある信念が見えてきます。

「私は愛される価値がないと思っている」

「人に嫌われるのが怖いと思っている」

こうした気づきが、変化への第一歩です。

信念を書き換えるプロセス

自分の信念に気づいたら、それを評価してみましょう。

その信念はあなたを幸せにしている?

「この信念は、私が本当に望む未来に役立っているかな?」

もし答えが「いいえ」なら、その信念を手放して、新しい信念を選ぶことができます。

新しい信念を育てる方法

たとえば「私は愛されない」という信念を「私は愛される価値がある」という信念に変えたいとき。

毎日、朝と夜に「私は愛される価値がある。私は大切にされる存在だ」と自分に語りかけてみましょう。

そして、理想のパートナーシップを築いている自分を、リアルに想像してください。

どんな会話をしているか、どんな気持ちでいるか、五感を使って感じることが大切です。

小さな行動から始める

新しい信念に沿った小さな行動を一つ選んで、実践してみましょう。

「私は大切にされる価値がある」と信じるなら、今まで我慢していた小さなことを相手に伝えてみる。

「私には可能性がある」と信じるなら、今まで避けていた小さなチャレンジに挑戦してみる。

その経験が新しい記憶となり、信念を強化してくれます。

変化は必ず訪れる

信念を書き換えることで、あなたの選択が変わります。

選択が変われば、行動が変わります。

行動が変われば、出会う人も、起こる出来事も、自然と変わっていくのです。

恋愛でも仕事でも、今までとは違う展開が訪れるでしょう。

それは、あなたの無意識が新しい基準で世界を見始めたからです。

あなたは変わることができる

同じパターンを繰り返してしまうのは、あなたのせいではありません。

ただ、無意識にある信念が、その選択を導いていただけ。

でも、信念に気づき、書き換えることができれば、あなたの人生は必ず変わります。

望む恋愛も、望むキャリアも、すべてあなた自身が選べるのです。

まずは小さな一歩から、新しい信念を育てていきましょう。

あなたが本当に望む未来は、もうすぐそこまで来ているのです。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得