心と感情

自尊心が低いのはなぜ?幼少期の言葉が今のあなたを縛っている理由

蓮彩聖基

「私には価値がない」

そんな風に感じてしまうこと、ありませんか?

頑張っているのに自分を認められない、誰かと比べて落ち込んでしまう、そんな瞬間があるかもしれません。

でも、その感覚はもともとあなたが持っていたものではないのです。

この記事では、自尊心が低くなってしまう根本的な理由と、それを変えていける方法についてお伝えします。

あなたの自尊心は、幼少期につくられた

自尊心が低い状態になっているとしたら、その多くは子供の頃に受けた影響が原因です。

親や学校の先生といった、子供にとって「絶対的な存在」だった大人たちの言葉や態度が、無意識のうちに刷り込まれてしまっているのです。

子供は大人の言葉を無条件に信じる

子供の頃、私たちは親や先生の言うことをほとんど疑いませんでした。

なぜなら、彼らは私たちよりも経験があり、何が正しくて何が間違っているかを教えてくれる存在だったからです。

反抗することもできず、ただ彼らの言葉を受け入れるしかなかったのです。

大人たち自身も自尊心が低かった

残念ながら、私たちを育ててくれた大人たちもまた、自尊心が低い状態だったことが少なくありません。

彼ら自身が自尊心やエフィカシーの低い状態で生きていたため、子供にも同じような信念を植え付けてしまったのです。

「お前はダメな子だ」

「そんなことできるわけがない」

「普通はこうするものだ」

こうした言葉を繰り返し浴びることで、子供は「自分には価値がない」という無意識の判断を形成していきます。

根拠のない評価が、あなたの基準になった

幼少期に受けた評価のほとんどは、実は根拠のないものでした。

親や先生の個人的な価値観や、その時の感情によって発せられた言葉が、あなたの中で「自分はこういう人間だ」という信念になってしまったのです。

セルフイメージは無意識に刻まれる

子供の頃から繰り返し言われてきた言葉は、あなたのセルフイメージを形づくります。

「自分はできない人間だ」

「自分は価値のない存在だ」

そんな無意識の判断が積み重なって、今のあなたの自尊心の土台になっているのです。

でも、ここで知ってほしいことがあります。

それは変えられるということです。

自尊心は書き換えることができる

自尊心が低い状態は、生まれつきのものではありません。

後天的につくられたものだからこそ、意識的に変えていくことができるのです。

まずは気づくことから始める

最初のステップは、今の自分の状態に気づくことです。

「私はどんな信念を持っているのだろう?」

「自尊心はどれくらいだろう?」

自分自身を見つめ直す時間を持ってみてください。

過去を振り返る必要はあまりありませんが、少しだけ思い出してみることも大切です。

「ああ、子供の頃にこんなことを言われていたな」

そう気づくだけで、その信念が絶対的なものではないと理解できるようになります。

親や先生の基準は絶対ではない

ここで理解してほしいことがあります。

親や学校の先生が言っていた基準は、決して絶対的なものではないということです。

彼らもまた、限られた経験と価値観の中で生きていた一人の人間です。

論理的にそう理解することで、無意識に刻まれた信念を書き換えていくことができます。

自尊心を高める具体的な方法

では、実際にどうやって自尊心を高めていけばいいのでしょうか?

美しいもの、好きなものを探す

まずは、自分が何に美しさを感じるか、何が好きかを探してみてください。

綺麗だと思う景色、心地よいと感じる音楽、素敵だと思う空間。

そうしたものに意識を向けることで、自分の感性を大切にする習慣が育っていきます。

過去にできたことを思い出す

小さなことでもいいので、過去に達成できたことを思い出してみてください。

それを言葉にして記録することで、「自分にもできることがある」という感覚が育っていきます。

好きなことに囲まれて生活する

嫌なことをやらない、という選択も大切です。

「〜しなければならない」ではなく、「〜したい」という気持ちを大切にしてください。

やりたいことだけの人生を生きることが、自尊心を高める土台にもなります。

内観する時間を持つ

自分自身の内面にちゃんと向き合う時間を持つことが、何よりも大切です。

静かに自分と対話する時間を持つことで、本当の自分の声が聞こえてきます。

本を読む

自分の視野を広げてくれる本を読むことも、自尊心を高める助けになります。

新しい考え方や価値観に触れることで、「絶対的な基準」なんて存在しないことに気づけるからです。

存在そのものに価値がある

もし今、自分の好きなところが見つからないと感じているなら、こう考えてみてください。

あなたの価値は、何かができるからあるのではありません。

宇宙の中で、たった一つの存在として、あなたはそこにいるだけで価値があるのです。

これには根拠なんて必要ありません。

ただ、自分で自分の存在を認めてあげる。

それだけでいいのです。

今日から始められること

自尊心を高めていくことは、一朝一夕にはできません。

でも、少しずつ、確実に変えていくことができます。

今日から始められることは、こんなことです。

  • 自分に優しい言葉をかける
  • 小さな成功体験を言葉にする
  • 好きなものを一つ見つける
  • 内観する時間を5分だけ持つ
  • 「〜しなければ」を一つやめてみる

どんなに小さなことでもいいのです。

あなたは変われる

繰り返しになりますが、自尊心が低い状態は変えられます。

子供の頃につくられた無意識の判断は、大人になった今、意識的に書き換えていくことができるのです。

「私には価値がある」

そう心から思えるようになるまで、焦らず、少しずつ、自分を大切にしていってください。

あなたの存在そのものが、この世界にとってかけがえのないものなのですから。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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