「私、できる!」が口癖になる。アファメーション入門ガイド

蓮彩聖基

「また今日も自分を責めてしまった」「どうせ私なんて」そんな言葉が、あなたの心の中で繰り返されていませんか?

実は、その心の中の言葉こそが、あなたの未来を創っています。

この記事では、言葉の力を使って無意識の自己イメージを書き換え、自然と「できる自分」になっていくアファメーションという技術をご紹介します。

言葉が未来を創る理由

毎日、あなたは自分に何と語りかけていますか?

朝起きた瞬間から夜眠るまで、私たちは何万回も自分自身に語りかけています。その言葉が、私たちの無意識に刻まれ、行動を決め、未来を形づくっていくのです。

脳は現実と想像を区別できない

脳には、とても興味深い特性があります。それは、現実に起きていることと、臨場感を持ってイメージしたことの区別がつきにくいということ。

だからこそ、言葉と感情を使って「すでに実現している自分」を繰り返し宣言することで、無意識レベルの自己イメージが書き換わっていきます。

そして無意識の自己イメージが変わると、ゴールに向かう行動が努力ではなく自然な選択になるのです。

アファメーションの11のルール

アファメーションは、ただ言葉を唱えればいいわけではありません。効果的に無意識を書き換えるには、11のルールに沿って作ることが大切です。

基本の3つのルール

個人的・肯定的・現在形

まず最も重要な3つのルールがあります。

個人的であることは、あなた自身についての宣言であるということ。「私は」という主語で始めます。

肯定的であることは、否定形を使わないということ。「失敗しない」ではなく「成功している」と表現します。脳は否定語を理解するのが苦手だからです。

現在形であることは、すでに実現している形で表現するということ。「なりたい」ではなく「〜している」「〜だ」という言い方をします。

イメージを明確にする4つのルール

達成を示す・比較をしない・動作と感情の言葉・正確に

達成を示すとは、可能性ではなく確信を表現するということ。「できるかもしれない」ではなく「できている」と宣言します。

比較をしないとは、他人を基準にしないということ。「〇〇さんより」という表現は避け、あなた自身の基準で作ります。

動作を表す言葉を使うと、映像が想起されやすくなります。「幸せだ」よりも「笑顔で仕事をしている」のほうが、脳の中に鮮明な映像が浮かびます。

感情を表す言葉は、行動の原動力となります。「充実感を味わっている」「ワクワクしながら」など、感情を含めることで臨場感が高まります。

そして正確であること。具体的で鮮明なイメージが浮かぶほど、効果が高まります。

人生全体を整える4つのルール

バランス・現実的・秘密・継続

バランスとは、人生の複数領域をカバーするということ。仕事だけでなく、健康・人間関係・趣味など、様々な分野でアファメーションを持つことで、人生全体が豊かになります。

現実的とは、あなた自身が受け入れられる範囲であるということ。心の奥底で「そんなの無理」と思ってしまう内容では、無意識が拒否してしまいます。

秘密にすることも大切です。他人に話すことで、その人の信念や価値観の影響を受けてしまう可能性があるからです。

そして何より継続すること。朝晩など定期的に繰り返すことで、無意識のコンフォートゾーンと自己イメージが徐々に書き換えられていきます。

日常に取り入れる方法

朝のルーティンに組み込む

アファメーションを特別なイベントにする必要はありません。

朝、洗顔後に鏡を見る瞬間。コーヒーを淹れながら。通勤電車の中で。すでにあるあなたの習慣に紐づけることで、自然と続けられます。

大切なのは、ただ言葉を唱えるのではなく、その言葉に込められた未来の自分を感じること。

感情と一緒に味わう

「私は自信を持って仕事をしている」と唱えるとき、ただ言葉を繰り返すのではなく、その時の感覚を味わってください。

堂々としている自分。周りから信頼されている自分。充実感に満たされている自分。

その感情を今、この瞬間に感じることで、脳は「すでに起こったこと」として記憶し始めます。そして、その未来に向かう行動が自然と選ばれるようになるのです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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