心と感情

恋愛で不安になったとき、自分を取り戻すためのセルフケア

蓮彩聖基

好きな人からの連絡が遅いと、ソワソワしてしまう。

「嫌われたかも」「他に好きな人ができたのかな」と、ネガティブな想像が止まらなくなる。

恋愛をしていると、こんな風に不安に襲われることがありますよね。

恋愛の不安は、誰にでも起こりうるものです。

でも、その不安に振り回されてしまうと、大切な関係を自ら壊してしまうこともあります。

この記事では、恋愛で不安になったときに、自分自身を取り戻すためのセルフケアについてお話しします。

恋愛の不安は「愛されたい気持ち」の裏返し

まず知っておいてほしいのは、恋愛で不安を感じること自体は、悪いことではないということです。

不安になるのは、それだけ大切だから

不安を感じるのは、相手のことを大切に思っているからこそです。

どうでもいい相手なら、連絡が来なくても気にならないはずです。

不安になるということは、あなたの中に「この人と一緒にいたい」「愛されたい」という気持ちがあるということ。

その気持ち自体は、とても自然で、美しいものです。

問題は「不安に支配される」こと

ただし、不安が強くなりすぎると、問題が起きてきます。

  • 相手の行動を逐一チェックしてしまう
  • 何度も連絡を送ってしまう
  • 相手を試すような行動をしてしまう
  • 自分を卑下して、相手にすがってしまう

こうした行動は、相手との関係を悪化させてしまうことがあります。

不安に支配されるのではなく、不安と上手に付き合っていくことが大切なのです。

不安の正体を知る

恋愛の不安を和らげるためには、まずその不安がどこから来ているのかを理解することが助けになります。

「今ここ」の問題ではないことが多い

恋愛で感じる不安は、実は今の相手との関係だけが原因ではないことがほとんどです。

過去の恋愛で傷ついた経験、幼い頃に感じた寂しさ、「自分は愛される価値がない」という思い込み。

こうした過去の記憶や感情が、今の恋愛に投影されていることが多いのです。

たとえば、過去に突然振られた経験があると、相手の連絡が遅いだけで「また同じことが起きる」と感じてしまいます。

これは今の相手の問題ではなく、過去の傷が反応しているのです。

自分の中にある「不安のパターン」に気づく

恋愛で不安になるとき、どんなパターンがありますか?

  • 連絡が来ないと不安になる
  • 相手が他の異性と話していると不安になる
  • 将来のことを考えると不安になる
  • 自分が相手にふさわしくないと感じて不安になる

自分がどんな状況で不安を感じやすいかを知ることで、「ああ、またこのパターンだな」と客観的に見られるようになります。

客観的に見られるようになると、不安に飲み込まれにくくなるのです。

不安を感じたときの心の整え方

不安を感じたとき、すぐに相手に連絡したり、行動に移したりするのは危険です。

まずは自分の心を整えることを優先しましょう。

体の感覚に意識を向ける

不安を感じているとき、私たちの意識は頭の中の思考でいっぱいになっています。

「どうしよう」「なんで連絡くれないの」「嫌われたかも」

こうした思考がぐるぐると回り続けて、止められなくなります。

このとき効果的なのは、意識を体の感覚に向けることです。

  • 深呼吸をして、息が体に入っていく感覚を感じる
  • 両足が床についている感覚を意識する
  • 手のひらを胸に当てて、心臓の鼓動を感じる

体の感覚に意識を向けると、頭の中の思考から少し距離を取ることができます。

感情をそのまま認める

不安を感じたとき、「こんなこと考えちゃダメ」と自分を責めていませんか?

でも、感情を否定しても、消えてはくれません。

むしろ、否定すればするほど、感情は強くなっていきます。

代わりに、「今、私は不安を感じているんだな」とそのまま認めてみてください。

感情は、認められると、少しずつ落ち着いていきます。

不安を感じている自分を、責めずに、優しく受け止めてあげてください。

書き出して外に出す

頭の中でぐるぐる考えていると、思考はどんどん大きくなっていきます。

そんなときは、紙に書き出すのが効果的です。

  • 今、何が不安なのか
  • 最悪の場合、何が起きると思っているのか
  • その不安は、事実に基づいているのか、想像なのか

書き出してみると、頭の中では大きく感じていた不安が、意外と整理できることに気づきます。

「あ、これは事実じゃなくて、私の想像だったな」と冷静になれることも多いのです。

自分を満たすことを忘れない

恋愛で不安になりやすい人には、ある傾向があります。

それは、相手に依存しすぎているということです。

恋愛が人生のすべてになっていませんか?

恋愛がうまくいっているときは幸せで、うまくいかないと絶望的な気持ちになる。

相手からの愛情が、自分の価値を決めているように感じる。

こうした状態は、恋愛に依存している状態です。

恋愛が人生の大きな部分を占めるのは自然なことですが、すべてになってしまうのは危険です。

相手の行動一つひとつに一喜一憂して、心が休まらなくなってしまいます。

恋愛以外の「自分」を育てる

恋愛の不安を和らげるために大切なのは、恋愛以外の部分で自分を満たすことです。

  • 仕事や勉強で成長を感じる
  • 趣味や好きなことに没頭する時間を持つ
  • 友人や家族との時間を大切にする
  • 一人の時間を楽しめるようになる

恋愛以外にも充実した部分があると、相手への依存度が下がります。

相手からの連絡が遅くても、「まあ、私には他にも楽しいことがあるし」と思えるようになるのです。

自分で自分を満たせる人が、愛される

逆説的ですが、自分で自分を満たせる人は、恋愛でも魅力的に映ります。

自分の人生を楽しんでいる人、自分に自信がある人、相手に依存しすぎない人。

そういう人と一緒にいると、相手も心地よく感じるものです。

自分を満たすことは、自分のためだけでなく、相手との関係をより良くすることにもつながるのです。

「愛される価値がある」と思えるようになる

恋愛の不安の根っこには、「私は愛される価値があるのだろうか」という疑問が隠れていることがあります。

自分の価値を相手に委ねない

「相手が私を愛してくれるなら、私には価値がある」
「相手が離れていったら、私には価値がない」

こうした考え方をしていると、常に不安を抱えることになります。

相手の気持ちは、あなたにはコントロールできないものだからです。

大切なのは、相手がどう思うかに関係なく、自分自身の価値を信じられるようになることです。

自分を大切に扱う習慣

自分の価値を信じるためには、自分を大切に扱うことが効果的です。

  • 自分の体を大切にする(睡眠、食事、運動)
  • 自分の気持ちを無視しない
  • 自分を否定する言葉を使わない
  • 自分との約束を守る

こうした日々の積み重ねが、「私は大切にされる価値がある」という感覚を育てていきます。

自分で自分を大切に扱っていると、相手からも大切に扱われやすくなります。

なぜなら、あなた自身が「これが私の扱われ方だ」という基準を示しているからです。

不安を感じたときこそ、自分に戻るチャンス

恋愛で不安を感じることは、つらいことです。

でも、その不安は自分自身と向き合うチャンスでもあります。

不安が教えてくれること

不安を感じたとき、その不安が何を教えてくれているのか、耳を傾けてみてください。

  • 過去の傷がまだ癒えていないこと
  • 自分の価値を相手に委ねすぎていること
  • 恋愛以外の部分で自分を満たせていないこと
  • 自分自身をもっと大切にする必要があること

不安は、あなたに何かを伝えようとしているメッセージなのです。

恋愛を通じて、自分を成長させる

恋愛は、自分を成長させてくれる素晴らしい機会です。

相手との関係の中で、自分の弱さや課題と向き合うことになります。

それはつらいこともありますが、自分自身をより深く知り、より強くなっていくプロセスでもあります。

不安を感じたとき、相手を責めたり、自分を責めたりするのではなく、「これは成長のチャンスだ」と捉えてみてください。

その姿勢が、あなたをより魅力的な女性へと成長させてくれます。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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