女性の生き方

占いに頼る前に|20代女性が「自分軸」で人生を決めるための3つの質問

蓮彩聖基

占いに頼りたくなる瞬間、ありませんか?

「彼との相性は本当に良いのかな?」

「今の仕事を辞めて転職すべき?」

「この選択で後悔しないだろうか?」

人生の岐路に立ったとき、誰かに答えを教えてほしくなる。そんな気持ちは、誰にでもあるものです。

特に20代という、キャリアも恋愛も人生も、すべてが不確定な時期。判断材料が少ない中で大きな決断を迫られると、占いやスピリチュアルに答えを求めたくなるのは自然なことかもしれません。

しかし占いの結果を聞いて、本当にあなたは納得できていますか? それとも、また別の占い師に聞きに行きたくなっていませんか?

この記事では、占いに依存せず「自分軸」で人生を決めるためのマインドセットをお伝えします。

占いは悪いものではない

まず最初にお伝えしたいのは、占いそのものが悪いわけではないということです。

占いは、自分では気づかなかった視点を与えてくれたり、背中を押してくれたりする、素晴らしいツールになり得ます。

迷っているときに「大丈夫、その道で良い」と言われて勇気が湧いた。そんな経験があるなら、それは占いが良い形で機能した瞬間です。

占いが「薬」になるとき

占いが薬になるのは、こんなときです。

自分の中にすでに答えがあって、でも決断する勇気が出ない。そんなとき、占いは背中を押してくれる存在になります。

また、自分では気づかなかった視点を提供してくれることもあります。「そういう見方もあるのか」という新しい発見が、あなたの選択肢を広げてくれるのです。

占いを「参考意見の一つ」として受け取り、最終的には自分で決める。この使い方なら、占いは人生を豊かにしてくれます。

占いが「毒」になるとき

一方、占いが毒になってしまうケースもあります。

それは、自分の判断を完全に占いに委ねてしまうときです。

「占いでこう言われたから」という理由だけで、大切な決断をしてしまう。占いの結果が気に入らなくて、良い結果が出るまで別の占い師をはしごする。占い依存は、こうして始まります。

占いに頼りすぎると、自分で決める力が育たなくなってしまうのです。

なぜ占いに頼りたくなるのか?

決断の責任から逃れたい

人は誰でも、選択の責任から逃れたい気持ちを持っています。

「自分で決めた」となると、もしうまくいかなかったときに自分を責めてしまう。でも「占いでこう言われたから」なら、責任を占いに転嫁できる気がする。

この心理が、占い依存の根っこの1つにあります。

自分の判断に自信がない

「私の判断は正しいだろうか?」

自分の選択に自信が持てないとき、外部の「権威」に頼りたくなります。占い師という存在は、この「権威」の役割を果たしてくれるのです。

でも考えてみてください。あなたの人生を一番よく知っているのは、占い師ではなくあなた自身です。

答えがすぐに欲しい

人生の答えは、すぐには出ないものです。

試行錯誤して、失敗して、学んで。その過程を通じて、少しずつ自分なりの答えが見えてくる。

でも占いなら、その場で答えをくれます。この「即効性」が、占いの魅力であり、同時に危険性でもあるのです。

占いに依存すると起こること

自分で決める力が弱くなる

占いに頼り続けると、自分で決断する力が育ちません。

小さな決断から大きな決断まで、すべてを占いに聞いてしまう。すると、自分の内側にある「これがいい」という感覚が、どんどん聞こえなくなってしまいます。

自分で決める力は、筋肉と同じです。使わなければ、どんどん弱くなっていくのです。

結果に一喜一憂する

良い結果が出れば安心し、悪い結果が出れば不安になる。

占いに依存すると、感情が占いの結果に左右されるようになります。自分の人生なのに、自分でコントロールできている感覚がなくなってしまうのです。

経済的・時間的コストがかかる

占いは、安くはありません。

一回数千円から数万円。頻繁に通えば、大きな出費になります。そして何より、占いに行く時間、結果を気にする時間。これらすべてが、あなたの貴重な20代の時間を奪っていきます。

自分を信じられなくなる

占いに頼り続けると、自分の感覚を信じられなくなります。

「これがいい」と思っても「でも占いでは違うことを言われたから」と、自分の直感を否定してしまう。この繰り返しが、自己信頼を損なっていくのです。

予約ボタンを押す前に|自分に問いかけたい3つの質問

占いの予約ボタンを押す前に、ぜひ自分に問いかけてほしい3つの質問があります。

質問1|私は本当は何を望んでいるの?

占いに行こうと思ったとき、まず自分の心に問いかけてみてください。

「私は本当は、どうしたいのだろう?」

恋愛なら「彼との相性」を占いで聞く前に、「私は彼とどうなりたいのか?」を考えてみる。転職なら「転職すべきか」を聞く前に、「私はどんな働き方をしたいのか?」を考えてみる。

答えを外に求める前に、まず自分の内側を見つめてみてください。実は、あなたの中にすでに答えがあることが多いのです。

質問2|もし占い結果が望みと違ったら、どうするの?

これは重要な質問です。

例えば、あなたが「彼と一緒にいたい」と思っているのに、占いで「相性が悪い」と言われたら、あなたはどうしますか?

すぐに別れを決断しますか? それとも、別の占い師に聞きに行きますか? あるいは、占いの結果を無視して自分の気持ちを優先しますか?

もし占いの結果を無視する選択をするなら、最初から占いに行く必要はないのかもしれません。

質問3|この決断の責任を、私は負えるだろうか?

最後に、この質問を自分に投げかけてみてください。

「この決断の責任を、私は自分で負えるだろうか?」

占いの結果に従って決断したとして、もしうまくいかなかったとき、「占いのせいだ」と思いますか? それとも「自分で決めたことだ」と受け入れられますか?

人生の主役は、あなた自身です。あなたの人生の責任は、占い師ではなく、あなたが負うものなのです。

自分軸で生きるためのマインドセット

完璧な答えなど存在しない

まず知っておいてほしいのは、完璧な答えなど存在しないということです。

どんな選択にも、メリットとデメリットがあります。「正しい答え」を探そうとすると、永遠に迷い続けることになります。

大切なのは「正しい答え」ではなく、「自分が納得できる答え」を選ぶことです。

失敗は悪いことではない

失敗を恐れて、占いに頼っていませんか?

でも考えてみてください。20代での失敗は、人生の財産になります。失敗から学ぶことで、あなたは成長していくのです。

占いで「正解」を選んでも、それはあなたの経験にはなりません。自分で選んで、失敗して、学ぶ。この過程こそが、あなたを成長させます。

自分の感覚を信じる

あなたの中には、すでに答えがあります。

「なんとなくこっちがいい気がする」「この選択肢にワクワクする」。

この感覚を、もっと信じてあげてください。

決断は修正できる

「もし間違った選択をしたらどうしよう」と不安になっていませんか?

安心してください。人生の決断は、ほとんどが修正可能です。

転職してみて合わなければ、また転職すればいい。恋愛がうまくいかなければ、次の恋愛で学びを活かせばいい。

完璧な選択をしようとするのではなく、選んだ道を最善にしていく。この考え方が、自分軸で生きるコツです。

自分で決める力を育てる方法

小さな決断から練習する

自分で決める力は、小さな決断から育てていきましょう。

今日のランチは何を食べるか、週末はどこに行くか、どの服を着るか。こうした小さな決断を、自分の感覚で選ぶ練習をしてみてください。

「みんながこう言うから」ではなく、「私はこうしたい」という基準で選ぶ。この積み重ねが、自分軸を育てます。

決断した理由を言語化する

なぜその選択をしたのか、自分の言葉で説明してみましょう。

「なんとなく」ではなく、「私はこう考えて、この選択をした」と言語化する。この作業が、自分の判断基準を明確にしてくれます。

判断基準が明確になると、次の決断がしやすくなります。

決断の結果を振り返る

選択した結果、どうなったかを振り返ってみましょう。

うまくいったなら、なぜうまくいったのか。うまくいかなかったなら、何を学べたのか。この振り返りが、あなたの決断力を磨いていきます。

自分を褒める習慣をつくる

自分で決断できたこと、それ自体を褒めてあげてください。

結果がどうであれ、「自分で決めた」という事実が大切です。小さな決断でも、自分で選べた自分を認めてあげましょう。

この習慣が、自己信頼を育てていきます。

占いとの健全な付き合い方

占いを完全に否定する必要はありません。健全な付き合い方を心がければ、占いは人生を豊かにしてくれるツールになります。

参考意見として受け取る

占いの結果は、あくまで「参考意見の一つ」として受け取りましょう。

友人のアドバイスと同じように、「そういう見方もあるんだな」と受け止める。最終的には、自分で決める。この姿勢が大切です。

娯楽として楽しむ

占いを娯楽として楽しむなら、それは健全です。

雑誌の星座占いを読んで「当たってる!」と楽しむ。友達と占いに行って盛り上がる。こうした楽しみ方なら、占いは人生を彩ってくれます。

大切なのは、娯楽と人生の決断を混同しないことです。

頻度を決めておく

もし占いに行くなら、頻度を決めておきましょう。

「1年に1回だけ」「誕生日のときだけ」など、自分でルールを作る。これが、占い依存を防ぐコツです。

20代の今だからこそ、自分軸を育てよう

20代は、自分軸を育てる絶好のタイミングです。

この時期に「自分で決める力」を身につければ、それは一生あなたを支えてくれる力になります。

試行錯誤できる時期

20代は、失敗しても取り返しがつく時期です。

いろいろな選択をして、失敗して、学んで。この経験の積み重ねが、あなたの判断力を磨いていきます。

占いに頼って「安全な道」ばかり選んでいては、この貴重な経験を逃してしまいます。

自分を知る時期

20代は、自分を深く知る時期でもあります。

どんなことにワクワクするのか、何を大切にしたいのか、どんな人生を送りたいのか。たくさんの経験を通じて、自分自身を理解していきます。

占いに頼っていると、この「自分を知る」プロセスが疎かになってしまいます。

人生の基盤をつくる時期

20代でつくった習慣やマインドセットは、その後の人生の基盤になります。

「自分で決める」という習慣を今のうちに育てておけば、30代、40代と年齢を重ねても、自分らしく生きていけます。

逆に、占いに依存する習慣がついてしまうと、一生「誰かに答えを求める人生」になってしまうかもしれません。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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