自己実現

「やりたいことリスト」が夢で終わる理由|憧れの自分になるための正しいゴール設定

蓮彩聖基

あなたの手帳やスマホに「やりたいことリスト」はありますか?

海外旅行に行きたい、資格を取りたい、起業してみたい、もっと自由に働きたい──。書いた時はワクワクしたのに、いつの間にかリストは眺めるだけのものになっていませんか?

実は、「やりたいこと」を書き出すだけでは、それが現実になることはほとんどありません。ここには、私たちの脳の仕組みが深く関わっているのです。

この記事では、「やりたいことリスト」を「やっていることリスト」に変える方法をお伝えします。

✨「やりたいこと」が現実化しない本当の理由

萌華さん
萌華さん

やりたいことリストを作っても、結局いつも同じことの繰り返し…。なんでだろう?

蓮彩
蓮彩

それは「やりたい」という言葉の性質に秘密があるのです。

「やりたい」と「やる」の決定的な違い

「やりたい」という言葉には、実は受動的なニュアンスが含まれています。

「できたらいいな」「いつかそうなれたら」という願望の領域にとどまっているのです。

これは「夢」や「目標」と呼ばれるもので、心のどこかで「今の自分のままでもいいかな」という逃げ道を残しています。

一方で、本当に現実を変える力を持つのは「私はこうなる」という強い意志です。

これは単なる願望ではなく、自分の未来に対するコミットメント(約束)なのです。

脳は「現状維持」が大好き

私たちの脳には、今の状態を保とうとする働きがあります。

体温を一定に保ったり、血糖値を安定させたりするのと同じように、心の状態も「いつもの自分」に戻そうとするのです。

だから、新しいことを始めようとしても、なぜか元の生活パターンに戻ってしまう。

これは怠けているわけでも、意志が弱いわけでもありません。脳があなたを「守ろう」としているだけなのです。

💡「やりたいこと」を「やっていること」に変える鍵

ゴールとは何か

本当に人生を変えるためには、「やりたいこと」をゴールとして設定し直す必要があります。

ゴールとは、単なる願望ではありません。

「私はこれを成し遂げる」という能動的で強い意志を伴った、自分との約束です。

夢・目標とゴールの違い

  • 夢・目標:「できたらいいな」という受動的な希望
  • ゴール:「私はこれを成し遂げる」という能動的な意志とコミットメント

「方法がわからない」は最高のサイン

萌華さん
萌華さん

でも、どうやって実現するかわからないのに、ゴールなんて設定できるの?

蓮彩
蓮彩

実は、達成方法がわからないことこそ、本物のゴールの証なのです。

すぐに達成方法が見えるものは、今の自分の延長線上にあるもの。それは本当の意味での成長にはつながりません。

達成方法が見えないからこそ、あなたは変われるのです。

ゴールを設定すると、不思議なことが起こります。

今まで見えなかった情報やチャンスが、急に目に入るようになるのです。

これは、脳が「このゴールは重要だ」と認識し、関連する情報を意識に上げるようになるからです。

新しいバッグを買った途端に、同じバッグを持っている人がやたら目につくようになる経験は、ありませんか?

それと同じ仕組みなのです。

🌱ゴールを設定するときの3つのポイント

ポイント1:「現状の外側」に設定する

ゴールは、今の自分が大きく変わらないと達成できない場所に置きます。

今の環境や習慣の延長線上で達成できるものではなく、自分自身の変化を必要とするものを選ぶのがコツです。

「今のままでもなんとかなりそう」と思えるものは、ゴールとしては小さすぎます。少し怖いくらい、ワクワクするものを選んでください。

ポイント2:自分の心から望むものを選ぶ

よくある間違いが、他人のゴールを自分のものだと思い込むことです。

  • 親が望む安定した仕事
  • 社会が求める「いい女性」像
  • 周りと比較して「これくらいは達成しないと」という焦り

これらは、あなた自身の心から湧き上がる望みではありません。自分の内側に静かに問いかけてみてください。

「誰にも評価されなくても、これをやっていたい」と思えることは何?

ポイント3:人生の複数の領域でバランスよく設定する

キャリアだけ、恋愛だけ、というように一つの分野に偏らないことも大切です。

ゴールは、仕事・健康・人間関係・趣味・お金・学び・社会貢献など、人生のさまざまな領域でバランスよく持つことで、どこかで停滞しても他の分野からエネルギーを補えます。

🔑「ゴールを達成している自分」を先取りする方法

セルフイメージを書き換える

ゴールを設定したら、次に大切なのはセルフイメージの更新です。

セルフイメージとは、心の奥底にある「私はこういう人間だ」という自己認識のこと。

実は、私たちの行動はこのセルフイメージに沿って自動的に選択されています。

「私は行動力がない」というセルフイメージを持っていると、無意識のうちに行動を避ける選択をしてしまうのです。

逆に、「私は挑戦できる人間だ」というセルフイメージがあれば、自然と一歩を踏み出せるようになります。

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未来の自分を「体験」する

ゴールを達成している自分を、できるだけリアルにイメージしてみてください。

  • その時、あなたは何を見ていますか?
  • どんな声が聞こえますか?
  • どんな気持ちですか?
  • 体はどんな感覚ですか?

五感と感情を総動員して、まるで今そこにいるかのように感じてみるのです。

イメージングのコツ

  1. リラックスした状態で始める
  2. ゴール達成後の一日を具体的にイメージ
  3. 五感を使ってリアルに感じる
  4. 喜びや達成感を深く味わう
  5. 朝晩5〜10分、毎日続ける

脳は、現実の体験と臨場感の高いイメージを区別することが苦手です。だからこそ、この「体験リハーサル」が効果を発揮するのです。

💫女性が「控えめ」でいる必要なんてない

社会の刷り込みに気づく

「女性は控えめであるべき」「目立たないほうがいい」「自己主張は好まれない」──。

私たちは、知らず知らずのうちにこうした信念を受け入れてきたかもしれません。これらは幼少期から繰り返し聞いてきた言葉や、社会の空気から形成されたものです。

でも、それは本当に「真実」でしょうか?それはただの信念であり、あなたの可能性を制限するものではありません。

あなたには「行動する権利」がある

ゴールを設定して、それに向かって行動すること。自分の意見を持ち、それを表現すること。社会の中で活躍し、影響力を持つこと。

これらは、女性だからといって諦める必要のないことです。

萌華さん
萌華さん

でも、周りから「出る杭」って思われそうで怖い…。

蓮彩
蓮彩

あなたの人生は、あなたのものです。周りの目を気にして小さくなる必要は、まったくないのです。

自分の可能性を信じる

ゴール達成能力に対する自分への確信──これをエフィカシーと呼びます。

エフィカシーが高い人は、失敗を「学びの機会」と捉え、次のチャレンジに活かします。低い人は、失敗を「自分には能力がない証拠」と捉え、挑戦をやめてしまいます。

あなたには、なりたい自分になる力が必ずあります。今はまだ方法が見えなくても、ゴールを設定することで、必要な情報は自然と見えてくるのです。

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🌸今日からできる第一歩

Step 1:「やりたいことリスト」を見直す

まず、今ある「やりたいことリスト」を見てみましょう。

その中で、本当に心から望んでいるものはどれですか?誰かの期待や社会の常識ではなく、あなた自身の内側から湧き上がる望みを見つけてください。

Step 2:「やりたい」を「私は〇〇する」に書き換える

見つけたものを、言葉を変えて書き直してみましょう。

  • ✕「起業したい」→ ◯「私は起業する」
  • ✕「海外で働きたい」→ ◯「私は海外で働く」
  • ✕「もっと自信を持ちたい」→ ◯「私は自信を持って行動する」

たったこれだけで、脳の受け取り方が変わります。

Step 3:達成した自分を毎日イメージする

朝起きた時と夜寝る前、5分でいいので、ゴールを達成している自分をイメージしてみてください。その時の喜びや達成感を、今この瞬間に味わうのです。

焦らないでください。セルフイメージが変わるには時間がかかります。途中で元に戻ってしまっても、自分を責める必要はありません。それは、まだ内面が変化の途中にあるというサインなのです。

💎あなたの人生は、あなたが決める

「やりたいことリスト」は、あなたの可能性の種です。

でも、種を蒔いただけでは花は咲きません。「私はこうなる」という強い意志を持ち、その未来を先取りして生きることで、初めて現実が動き始めます。

女性だから控えめでいなければならない、なんてルールはありません。あなたには、自分の人生を自分で創る力があります。

今日から、「やりたいことリスト」を「やっていることリスト」に変えていきませんか?

あなたの一歩を、心から応援しています。

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ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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