自己実現

環境を変えたいけど怖い|その不安を力に変える一歩の踏み出し方

kokihasutami

「今の環境を変えたい。でも、怖くて一歩が踏み出せない」

そんな想いを抱えながら、毎日を過ごしていませんか?転職したい、引っ越したい、新しいことに挑戦したい。心の中では強く願っているのに、不安や恐れが足を引っ張って動けない。そんな自分に対して、「やっぱり私には無理なのかな」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

でも、安心してください。その「怖い」という気持ちは、決してあなたが弱いからではありません。むしろ、それは「現状の外側」へ踏み出そうとしている証なのです。

この記事では、環境を変えたいのに怖くて動けないという状態から、一歩を踏み出せるようになる具体的な方法をお伝えします。

なぜ「環境を変えたい」と思うと怖くなるのか

脳は現状を維持したがる生き物

私たちの脳には、ホメオスタシス(恒常性維持機能)という仕組みが備わっています。これは、体温や血圧を一定に保つのと同じように、「いつもの自分」「いつもの環境」を維持しようとする働きです。

この機能は、生命を守るためにとても大切なもの。でも同時に、新しい挑戦をしようとするときには、「危険かもしれない」というサインを出して、元の安全な場所に戻そうとするのです。

コンフォートゾーンの外に出る不安

環境を変えたいと思うということは、今のコンフォートゾーン(慣れ親しんだ心地よい領域)から外に出ようとしているということ。

  • 今の職場
  • 今の人間関係
  • 今の生活リズム
  • 今の自分らしさ

これらすべてが、あなたにとって「知っている世界」です。たとえ不満があったとしても、脳にとっては「安全が確認されている場所」なのです。

一方、新しい環境は「まだ知らない世界」。どんなことが起こるか予測できないからこそ、不安や恐れを感じるのは生物として極めて自然な反応なのです。

「怖い」は成長のサイン|不安に囚われなくていい

不安を感じるのは当たり前

田舎から東京の大学に進学する高校生を想像してみてください。

期待とワクワクがある一方で、

  • 知らない土地
  • 知らない人ばかりの環境
  • 一人暮らしへの不安

こうした不安を感じるのは当然ですよね。でも、その不安があるからといって、「進学しない方がいい」とは思わないはずです。

あなたが感じている「怖い」も、それと同じ。現状の外に出ようとしているからこそ生まれる、自然な感情なのです。

不安に囚われるのはもったいない

ここで大切なのは、不安を感じること自体は問題ではないということ。問題なのは、その不安に囚われて行動できなくなってしまうことです。

私たちは、ただでさえ現状を維持しようとする生き物。だからこそ、「環境を変えたい」と思えている今のあなたの気持ちは、とても貴重なものなのです。

その大切な想いを、不安に負けて諦めてしまうのは、あまりにももったいないことだと思いませんか。

一歩を踏み出すための具体的な方法

未来のビジョンを鮮明に描く

不安を乗り越えるために最も効果的なのが、ビジュアライゼーション(視覚化)です。

理想の未来を、できるだけ鮮明にイメージすることで、脳はその世界に馴染み始めます。

ビジュアライゼーションの実践方法

  1. 環境を整える
  • 静かな場所で、リラックスできる時間を作る
  • 深呼吸をして、心を落ち着ける
  1. 五感を使って想像する
  • 新しい環境で働いている自分を見る(視覚)
  • 周りの人の声や音を聞く(聴覚)
  • その場所の空気感や温度を感じる(触覚)
  • どんな香りがするか想像する(嗅覚)
  1. 感情を味わう
  • 新しい環境で充実している自分
  • 挑戦して成長している喜び
  • 理想の生活を送っている幸福感

これらを毎日5〜10分、繰り返し体験してください。

臨場感を高めることの力

ただ漠然と「変わりたいな」と思うだけでなく、具体的に、リアルに、その世界を体験することが大切です。

脳は、現実と臨場感の高いイメージを区別するのが苦手。だからこそ、繰り返しビジュアライゼーションを行うことで、無意識はその未来を「自然な未来」として受け入れ始めるのです。

ワクワクが不安を上回る瞬間

臨場感を高めていくと、不思議なことが起こります。

新しい環境が、だんだんとコンフォートゾーンの一部として感じられるようになってくるのです。すると、

  • 「怖い」よりも「早く行きたい」
  • 「不安」よりも「ワクワク」
  • 「できるかな」よりも「やりたい」

という気持ちの方が強くなってきます。

不安が完全になくなるわけではありません。でも、不安を蹴飛ばせるだけのワクワク感が生まれてくるのです。

小さな一歩から始める

いきなり大きく変える必要はない

環境を変えるといっても、いきなりすべてを変える必要はありません。

  • 転職サイトに登録してみる
  • 興味のある分野の勉強を始める
  • 新しい環境に身を置いてみる時間を作る
  • 理想の生活をしている人の話を聞いてみる

こうした小さな一歩が、あなたの脳に「変化は安全だ」というメッセージを送ります。

あなたの想いを信じて

「環境を変えたい」

その想いは、あなたの心の奥底から湧き上がってきたもの。それは、今の自分を超えて成長したいという、尊い願いの表れです。

不安や恐れは、その道のりに必ず現れるもの。でも、それは「間違っている」サインではなく、「新しい世界へ向かっている」サインなのです。

ビジュアライゼーションを通じて未来の臨場感を高め、ワクワクする気持ちを育てていけば、必ず一歩を踏み出せるようになります。

あなたの中にある「変わりたい」という想いを、どうか大切にしてください。そして、その想いに従って、小さな一歩を踏み出してみませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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