「私は○○だ」と唱えるだけでは意味がない|アファメーションの本当の使い方

kokihasutami

「私は成功している」

「私は幸せだ」

「私は豊かだ」

こうした言葉を唱えることを、アファメーションと言います。

でも、ただ唱えるだけでは、ほとんど効果がありません。

アファメーションは、暗示や思い込みではないのです。

この記事では、本当に人生を変えるアファメーションのやり方をお話しします。

アファメーションは「暗示」ではない

多くの人が、アファメーションを「自己暗示」だと勘違いしています。

「自分に暗示をかけて、思い込ませる」

「そう思い込めば、うまくいく」

でも、これは違います。

一時的に思い込ませるだけでは、本当の変化は起こりません。

なぜなら、思い込みは表面的なものだからです。

無意識の深いところまで届いていないのです。

だから、少し時間が経つと、元の自分に戻ってしまいます。

「やっぱり私には無理かも」

「現実は厳しい」

こうした声が、また頭の中に浮かんでくるのです。

アファメーションの本当の目的

では、アファメーションの本当の目的は何でしょうか?

それは、ゴールの世界の臨場感を高めることです。

未来の、あなたがゴールを達成している世界。

その世界を、強くリアルに感じられるようにすること。

それが、アファメーションの本質なのです。

ただ言葉を唱えるのではなく、その言葉を通じて、未来の世界をリアルに体験する。

その世界にいる自分を、心から感じる。

そうすることで、脳は「これが現実だ」と認識し始めます。

すると、ホメオスタシスが働いて、その世界を維持しようとします。

結果として、自然とその世界に向かって行動するようになるのです。

ビジュアライゼーションも同じ

ビジュアライゼーション(視覚化)も、同じです。

よく「夢を実現している自分をイメージしましょう」と言われますよね。

でも、ただイメージするだけでは足りません。

大切なのは、ゴールを達成した時の自分が見ている世界の臨場感を高めることです。

「自分をイメージする」と聞くと、第三者の視点で自分を眺めるような感じになってしまいます。

まるで映画を見ているように、外から自分を見る。

でも、それでは臨場感が生まれません。

本当に必要なのは、その世界の中に入ること。

一人称の視点で、その世界を体験すること。

五感を使って、感情を味わって、リアルに感じること。

それが、ビジュアライゼーションとアファメーションの本質なのです。

アファメーションの正しいやり方

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

1. ゴールを明確にする

まず、あなたのゴールを明確にしてください。

「私はどうなりたいのか?」

「どんな人生を送りたいのか?」

これが曖昧だと、アファメーションも曖昧になってしまいます。

2. 現在形で表現する

アファメーションは、必ず現在形で表現してください。

「私は○○になりたい」ではなく、「私は○○だ」です。

「私は成功したい」ではなく、「私は成功している」です。

未来形ではなく、今すでにそうであるかのように表現するのです。

3. ポジティブな言葉を使う

ネガティブな言葉は使わないでください。

「私は失敗しない」ではなく、「私は成功している」です。

「私は不安ではない」ではなく、「私は自信に満ちている」です。

脳は、ネガティブな言葉にも反応してしまうからです。

4. 感情を込める

これが最も大切です。

ただ言葉を唱えるのではなく、その言葉に感情を込めてください。

「私は成功している」と唱えながら、成功した時の喜びを感じる。

誇らしい気持ち。

満たされた気持ち。

自由な気持ち。

この感情を、深く深く味わってください。

感情が伴うことで、脳はその体験を「本物の記憶」として刻み始めます。

5. 五感を使う

言葉を唱えながら、その世界を五感で感じてください。

何が見えますか?

どんな音が聞こえますか?

何を感じていますか?

どんな香りがしますか?

何を味わっていますか?

五感を使うことで、臨場感が一気に高まります。

6. 毎日繰り返す

アファメーションは、一度やっただけでは効果が薄いです。

毎日、繰り返してください。

おすすめのタイミングは、

朝起きた時

夜寝る前

日中、ふとした時

毎日5分から10分、アファメーションの時間を作ってください。

具体的な例:理想の仕事をしている自分

例えば、あなたのゴールが「自分らしく働くこと」だとします。

間違ったアファメーション

「私は理想の仕事に就きたい」

(未来形になっている)

正しいアファメーション

「私は、自分らしく働いている」

「私の仕事は、私を輝かせている」

「私は、自分の才能を存分に発揮している」

そして、この言葉を唱えながら、その世界をリアルに感じます。

オフィス(またはカフェや自宅)で、イキイキと働いている自分。

やりがいを感じながら、プロジェクトに取り組んでいる。

同僚やクライアントから、感謝の言葉をもらっている。

仕事が終わった後の、満たされた気持ち。

「今日も良い一日だった」という充実感。

こうした感覚を、毎日体験するのです。

具体的な例:自信に満ちた自分

あなたのゴールが「自信を持つこと」だとします。

間違ったアファメーション

「私は自信がないわけではない」

(ネガティブな表現)

正しいアファメーション

「私は自信に満ちている」

「私は、自分を信じている」

「私は、堂々と自分の意見を言っている」

そして、この言葉を唱えながら、その自分を感じます。

会議で、自分の意見を堂々と言っている。

相手の目を見て、自信を持って話している。

意見が受け入れられて、嬉しい気持ち。

「私の考えが役に立った」という誇らしさ。

この感覚を、リアルに味わうのです。

暗示ではなく、未来の体験

アファメーションは、暗示ではありません。

未来の世界を、今体験することです。

ゴールを達成した時の自分が見ている世界。

その世界の臨場感を、マインドの中で高めていく。

そのための方法論が、アファメーションとビジュアライゼーションなのです。

言葉を唱えるだけでは足りません。

その言葉を通じて、未来を体験してください。

感情を味わってください。

五感を使ってください。

そうすることで、あなたの脳は「これが現実だ」と認識し始めます。

そして、自然とその未来に向かって動き始めるのです。

今日から始めてみよう

今日から、アファメーションを始めてみませんか?

毎日、感情を込めて唱えてください。

その未来を、今、体験してください。

ただ言葉を唱えるのではなく、その世界をリアルに感じること。

それが、アファメーションの本当の力なのです。

さあ、今日から始めてみましょう。

あなたの未来は、今この瞬間から創られていくのです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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