決断できないあなたへ｜優柔不断を克服する思考トレーニング

「どっちにしたらいいんだろう…」

レストランでメニューを選ぶ時。

仕事で方針を決める時。

休日の過ごし方を決める時。

なかなか決められなくて、悩んでしまうこと、ありませんか?

この記事では、優柔不断で悩む20代女性のために、決断力を高める思考トレーニングをお伝えします。

情報が多すぎる時代

今の時代、私たちは情報の海に溺れています。

インターネットを開けば、無限の選択肢が広がっています。

「おすすめのカフェ」で検索すれば、何百件も出てくる。

「転職の方法」で検索すれば、無数のアドバイスが出てくる。

「幸せになる方法」で検索すれば、様々な意見が出てくる。

どれが正解なのか、わからなくなってしまいます。

「この方法が良い」という人もいれば、「いや、こっちの方が良い」という人もいる。

専門家も、意見がバラバラ。

友達も、それぞれ違うことを言う。

結局、どれが自分にとって最適なのか、わからなくなってしまうのです。

優柔不断になってしまう理由

なぜ、私たちは優柔不断になってしまうのでしょうか?

それは、選択肢が多すぎるからです。

そして、「失敗したくない」という気持ちが強いからです。

「もし間違った選択をしたら、どうしよう」

「後悔したくない」

「ベストな選択をしたい」

こうした気持ちが、決断を難しくしているのです。

カフェのメニューで考えてみる

わかりやすく、カフェのメニューで考えてみましょう。

あなたは、カフェでドリンクを注文しようとしています。

メニューには、たくさんの選択肢があります。

コーヒー、紅茶、カフェラテ、カプチーノ、抹茶ラテ、フルーツティー…

どれにしようか、迷ってしまいます。

「コーヒーにしようかな。でも、紅茶も美味しそう。でも、抹茶ラテも気になる…」

そうやって迷っているうちに、時間だけが過ぎていきます。

そして、結局「いつものコーヒー」を選んでしまう。

または、隣の人が注文したものを見て、「私もそれで」と言ってしまう。

これが、優柔不断の典型的なパターンです。

物事の本質を見る

人生の大きな決断でも、同じです。

「どの仕事を選ぶか」で迷っているなら、

抽象度を上げて、「私は、仕事に何を求めているんだろう?」と考えてみます。

お金?

やりがい?

自由?

安定?

成長?

人間関係?

本質が見えれば、どの選択肢が自分に合っているかがわかります。

「転職すべきか、今の会社に残るべきか」で迷っているなら、

「私は、どんな人生を送りたいんだろう?」と考えてみます。

挑戦する人生?

安定した人生?

自由な人生?

本質がわかれば、答えは自然と見えてきます。

自分軸で決める

もう一つ、大切なことがあります。

それは、自分軸で決めることです。

多くの人は、他人の目や社会の常識を気にして、決断ができなくなっています。

「親は、この選択を望んでいるだろうか」

「友達は、何て言うだろう」

「世間的には、こっちの方が正しいのかな」

でも、他人の基準で決めた選択は、結局あなたを幸せにしません。

なぜなら、それはあなたの選択ではないからです。

他人の人生を生きているようなものだからです。

だから、決断する時は、自分の内側に問いかけてください。

「私は、本当はどうしたいんだろう?」

「私の心は、何を求めているんだろう?」

「私のゴールに、どちらが合っているんだろう?」

自分軸で決めた選択だけが、あなたを本当に満たしてくれるのです。

ゴールに合致する選択をする

そして、最も大切なのは、ゴールに合致する選択をすることです。

あなたのゴールは何ですか?

「自分らしく、自由に生きること」がゴールなら、自由度が高い選択肢を選びます。

「多くの人を助けること」がゴールなら、人の役に立つ選択肢を選びます。

「経済的に豊かになること」がゴールなら、収入が増える選択肢を選びます。

ゴールがはっきりしていれば、決断は簡単になります。

逆に、ゴールが曖昧だと、どの選択肢も同じに見えてしまいます。

だから、迷ってしまうのです。

今の決断は、未来にとって最高の決断

ここで、とても大切なことをお伝えします。

今あなたがする決断は、未来にとって最高の決断です。

「え、でも、間違った選択をしたらどうするの?」

そう思うかもしれませんね。

でも、大丈夫です。

あなたが自分の意志で決めた選択は、その時点でベストな選択なのです。

なぜなら、あなたはその時、自分が持っている全ての情報と知識と感覚を使って、最善を尽くして決断しているからです。

後から振り返って、「あの時、こうすれば良かった」と思うことがあるかもしれません。

でも、その時のあなたには、今のあなたが持っている情報はありませんでした。

その時のあなたにとっては、それが最高の決断だったのです。

失敗は存在しない

「でも、失敗したらどうするの?」

そう不安に思うかもしれませんね。

でも、実は、失敗というものは存在しません。

あるのは、「結果」と「学び」だけです。

例えば、あなたが転職を決断したとします。

でも、新しい職場が思っていたのと違った。

これは「失敗」でしょうか?

違います。

これは、「この環境は自分に合わない」ということを学んだ、貴重な経験です。

次はもっと良い選択ができます。

自分に何が合って、何が合わないかがわかったからです。

「失敗も成功のもと」という言葉がありますよね。

それは本当です。

全ての経験は、あなたを成長させるステップなのです。

失敗と捉えることもできるし、成功への糧と捉えることもできる。

次に同じ失敗をしないように学ぶこともできる。

全ては、あなたがどう捉えるかで変わります。

迷っている時は「どっちでもいい」

もう一つ、お伝えしたいことがあります。

本当に迷っている時は、実は「どっちでもいい」のです。

これは、無責任な意味ではありません。

迷っているということは、どちらを選んでも、それなりに良い点も悪い点もあるということです。

だから、どちらを選んでも、大きな差はないのです。

本当に「絶対こっち！」という選択肢があれば、迷いません。

迷わずに決められます。

でも、迷っているということは、どちらも同じくらい魅力的（または同じくらい不安）だということです。

だから、どちらを選んでも大丈夫なのです。

迷っている時間がもったいないので、えいっと決めてしまいましょう。

決断力を高める練習

決断力は、筋肉のようなものです。

使えば使うほど、強くなります。

だから、日常の小さな決断から練習してみてください。

練習1：3秒ルール

レストランでメニューを選ぶ時、3秒以内に決める。

最初に「いいな」と思ったものを選ぶ。

迷わない。

練習2：自分に問いかける

「私は、本当はどうしたい?」

この質問を、決断する前に必ず自分にする。

他人の目を気にせず、正直に答える。

練習3：小さな失敗を歓迎する

小さな失敗を恐れない。

「失敗しても、学べばいいや」と思う。

失敗を、成長の機会として捉える。

練習4：ゴールを確認する

大きな決断の前には、必ずゴールを確認する。

「このゴールに、どちらが近づくだろう?」

この視点で選ぶ。

決断できる自分になる

決断できないことは、悪いことではありません。

それはきっと、あなたが慎重で、真面目だからです。

でも、優柔不断でい続けると、人生が前に進みません。

決断することで、人生が動き始めます。

間違った選択をしたらどうしようと、恐れないでください。

どの選択も、あなたを成長させてくれます。

大切なのは、

抽象度を上げて、本質を見ること。

自分軸で決めること。

ゴールに合致する選択をすること。

そして、今の決断は未来にとって最高の決断だと確信すること。

あなたには、決断する力があります。

自分を信じて、えいっと決めてみてください。

その一歩が、あなたの人生を変える第一歩になります。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得