やりたくないことをやめていい。創造的逃避とゴール設定で自由に生きる
言い訳と創造的逃避
誰かに、何か物事を頼まれて言い訳を言ったことはありませんか?やりたくないことをする必要がある時、上手に言い訳を言ってみたことはありませんか?
私たちは、やりたくないことに対して、クリエイティブにやらなくてすむような言い訳を思いつくのです。
そして、行動として本当にやらないように無意識が働くのです。
「やりたくないことはやるのが当たり前」という常識
子供の頃から、私たちは「やりたくないこともやるのが当たり前」と言われて育ってきました。社会に出ても「やりたくないことでもやるのが大人・社会人だ」と教えられています。
- 言い訳を言うのは子供だ
- 大人はやりたくないことでもやるべきだ
こうした価値観が無意識に刷り込まれているのです。
want-to と have-to
2つの行動の源泉
- want-to …「〜したい」という自分の願望・希望
- have-to …「〜しなければならない」という義務感
私たちは大人になるにつれて、このhave-toが当たり前という信念を埋め込まれてしまいます。
しかし、私たちには「have-toをやろうとすると、それを回避するための行動をする機能」があります。
これを創造的逃避(creative avoidance)と呼びます。
創造的逃避の働き
やりたくないことに出くわした時に起きる現象は次のようなものです。
- 言い訳を言ってしまう
- 急に憂鬱な気分になる
- 行動がスローダウンする
これらはすべて、創造的逃避という機能が働いているからです。
やりたくないことをやる弊害
やりたくないことをやるのが当たり前の世の中になってしまっています。しかし、本来はやりたくないことはやらないのが正しいのです。
弊害のポイント
- 想像性が発揮されない
- 生産性も落ちる
- 自己肯定感(セルフエスティーム)が下がる
やりたくないことをやるという状況は、自分を大切にできていない状態であり、ハッピーではありません。
「やりたいことをやる」ことの意味
やりたいことだけをやり、やりたくないことはやらない。そのような生き方にこそ、責任が生じ、自己責任を受け入れた大人として生きられるのです。
やりたくないことをやっている時は、以下の可能性があります。
- 誰かに強制されている
- 誰かの価値観に支配されている
- ゴールがうまく設定できていない
ゴール設定と創造的逃避
ゴールは、現状の外に、心から成し遂げたいものとして設定します。
そのため、他人から見て険しい道のりでも、本人にとっては通過点。本来、創造的逃避は働かないのです。
ゴールがあると…
- 険しい道のりでも自然に取り組める
- 「必要性」として責任を持って受け入れられる
- want-toに近い感覚で進める
「やりたくないことはやらない」は机上の空論?
「やりたくないことはやらない」と聞くと、机上の空論だと思う人もいるかもしれません。
例えば、普通の人がやりたがらない仕事を「お金のために」やっている人がいます。その代表例として、水商売(キャバクラ・ホステス・ラウンジなど)を挙げてみましょう。
夜の仕事の例
夜の仕事は、昼職に比べて社会的な目はあまりよくありません。今でも偏見を持つ人は少なくないでしょう。
ネガティブに見られる点
- 男性に媚びを売る
- 売れるために手段を選ばない
- 女性同士の人間関係
- 欲が渦巻く世界
- 金銭・男女トラブル
- 不規則な生活
- 飲酒や喫煙による身体的損傷
- 精神的苦痛
こうした偏見は多いですが、それでもお金のために働く女性がいるのです。
お金のために働くという選択
「お金を稼ぎたいから」という目的があるため、リスクを受け入れて、やりたくないと思われる仕事でも取り組むのです。
want-toではないかもしれないが…
- 出勤してしっかり稼ぐ
- 経済的目的があるから続けられる
昼職しか経験がなかった人にとっては、夜の仕事はコンフォートゾーンの外です。そのため、創造的逃避が強く働き、体調を崩す可能性すらあります。
ゴールがあると変わる
しかし、その人がゴールを設定し、そのための資金づくりとして夜の仕事を選んだ場合はどうでしょうか。
- 「必要だからやる」と認識できる
- want-toに近い感覚で続けられる
- コンフォートゾーンから外れてもすぐに慣れていく
こうして、創造的逃避は働かなくなるのです。
自由と責任のある生き方
私たちはどんな時でも、やりたいことをやっているべきなのです。それでこそ、自由に責任を持って生きることができます。
そのために必要なこと
- ゴールを設定する
- 現状の外側にゴールを置く
- 他人がやりたがらないことでも、自分にとっては当たり前にできる
これこそが、自分らしく責任ある大人の生き方なのです。
