やりたいことが見つからない20代女性へ|本当の願いに気づく方法
「このままでいいのかな」と感じる夜
毎日会社に行って、仕事をこなして、家に帰る。特に不満があるわけじゃない。
でも、心の奥で「このままでいいのかな」という違和感を感じている。
SNSで輝いている同世代を見ると、焦りと羨ましさが混ざった気持ちになる。
「私も何か変えたい」と思うけれど、何をどうしたらいいのかわからない。
20代の女性の多くが、こうしたキャリアの迷いを抱えています。
そして、その迷いの正体は、実は「本当の願い」が見えていないことにあるのです。
「やらなきゃ」と「やりたい」の違い
今のあなたは、どんな基準で仕事を選んでいますか?
「安定しているから」「周りが良いと言うから」「親が喜ぶから」「転職するには条件が良いから」
もしそうなら、それは「have to(やらなければならない)」の基準で選んでいる可能性があります。
一方で、「want to(心からやりたい)」の基準とは、他人の評価や常識ではなく、あなたの内側から湧き上がる「こうありたい」「これを実現したい」という純粋な願いのことです。
この2つの違いは、とても大きいのです。
「have to」で選んだ道は、どんなに条件が良くても、どこか息苦しさを感じます。
なぜなら、それはあなた自身の願いではなく、誰かの期待や社会の常識に応えようとしているだけだからです。
一方、「want to」で選んだ道は、たとえ困難があっても、自然とエネルギーが湧いてきます。
それは、あなた自身の願いだからです。
なぜ「やりたいこと」が見つからないのか
多くの人が「やりたいことがわからない」と悩んでいますが、実はそれには理由があります。
私たちの脳は、コンフォートゾーン(心地よく過ごせる慣れ親しんだ領域)の中にとどまろうとする性質を持っています。
今の環境、今の自分、今の考え方。それらが「当たり前」になっていると、脳はその範囲内でしか物事を考えられなくなってしまうのです。
そして、スコトーマ(心理的盲点)が生まれます。
本当はあなたの目の前に、たくさんの可能性やチャンスが存在しているのに、「今の自分」の枠組みに合わない情報は、最初から見えなくなってしまうのです。
つまり、「やりたいことがない」のではなく、「やりたいことが見えていない」だけなのです。
「現状の外」にゴールを置く
では、どうすれば本当にやりたいことが見えてくるのでしょうか?
それは、「現状の外」にゴールを設定することです。
「現状の外」とは、今の自分の延長線上では達成できない領域のこと。
達成方法がすぐには見えない、今のままでは手が届かない、そんな場所です。
多くの人は、「できそうなこと」「現実的なこと」の中から目標を選ぼうとします。
でも、それは実は「現状の内側」なのです。
現状の内側にゴールを置いても、あなたの世界は変わりません。
なぜなら、それは今の自分の延長に過ぎないからです。
本当に人生が動き始めるのは、「今の自分では無理かもしれない」と感じるくらいの、大きなゴールを描いたときなのです。
ゴールを描くと、世界の見え方が変わる
不思議なことに、ゴールを設定すると、見える世界が変わります。
今まで見えなかった情報が、急に目に入るようになるのです。
例えば、「自由に世界を旅しながら働く」というゴールを設定したとします。
すると、リモートワークの求人、フリーランスの働き方、海外で活躍する日本人の記事など、今まで素通りしていた情報が、自然と意識に上がってくるようになります。
これは、脳があなたのゴールに関連する情報を「重要だ」と判断し始めたからです。
スコトーマが外れ、新しい可能性が見えてくるのです。
コンフォートゾーンを広げていく
新しい挑戦を始めると、不安や恐れを感じることがあります。
それは、脳がコンフォートゾーンの外に出ようとしているあなたを、元の安全な場所に引き戻そうとしているからです。
でも、その不安は「間違っている証拠」ではありません。
むしろ、「成長している証」なのです。
少しずつ、自分のペースで、コンフォートゾーンを広げていきましょう。
そうすることで、「これが自然な私」という感覚が、ゴール側に移動していきます。
あなたの中には、答えがある
キャリアに迷うことは、決して悪いことではありません。
それは、あなたが「本当の自分」を探し始めているサインだからです。
他人の期待や社会の常識ではなく、あなた自身の「want to」に従って生きること。
それが、あなたらしいキャリアを築く第一歩です。
あなたの中には、すでに答えがあります。ただ、まだ見えていないだけなのです。
現状の外にゴールを置き、未来のあなたを鮮明に描いてください。
そうすれば、世界の見え方が変わり、本当にやりたい仕事が自然と見えてくるはずです。
