毎日が同じ繰り返し…それって本当に幸せ?

蓮彩聖基

朝起きて、いつもの化粧品でメイクをして、いつものカフェでラテを頼んで、いつもの仕事をして、いつもの友達と会って…そんな毎日を送っていませんか?

特に大きな不満があるわけではない。でも、心のどこかで「このままでいいのかな?」という違和感を感じている。

その感覚は、実はあなたの心が発している大切なサインかもしれません。

安心だけど、なぜか満たされない

私たちは誰でも、慣れ親しんだ環境の中で過ごすことに安心感を覚えます。いつものお気に入りのカフェ、いつものコスメブランド、いつもの休日の過ごし方。

これらは私たちに安心と安定をもたらしてくれます。

でも同時に、その安定が「満たされない感覚」を生み出すこともあるのです。

コンフォートゾーンという名の居心地のいい場所

この「慣れ親しんだ安心できる領域」のことを、コンフォートゾーンと呼びます。

コンフォートゾーンの中では、私たちは自然体でいられます。緊張することもなく、本来の力を発揮できる心地よい空間です。

でも、ここには一つの落とし穴があります。

あまりにも居心地がいいために、そこから出ることに無意識が抵抗してしまうのです。

なぜ「満たされない」と感じるのか?

あなたが感じている「満たされない感覚」は、実は心の奥底にある「成長したい」「変わりたい」という声かもしれません。

安心と成長の間で揺れる心

人間の脳は、安全を最優先します。これは生き延びるために必要な機能です。

だから、慣れた環境にいることを「正しい選択」だと判断します。

でも同時に、私たちには成長したいという欲求もあります。新しいことに挑戦したい、もっと自分らしく生きたい、という想いです。

この「安心していたい気持ち」と「変わりたい気持ち」の間で、心が揺れているのです。

いつも同じパターンを選んでしまう理由

「新しいヘアスタイルに挑戦したいけど、失敗したら嫌だから結局いつもと同じオーダーをする」

「転職を考えているけど、今の環境も悪くないから動けない」

「新しい趣味を始めたいけど、忙しいを理由に先延ばしにしてしまう」

こんな経験はありませんか?

これは、あなたの脳がコンフォートゾーンの外側を「危険」だと判断して、ブレーキをかけているのです。

コンフォートゾーンの罠に気づくサイン

自分がコンフォートゾーンの罠にはまっているかどうか、いくつかのサインがあります。

毎日が同じパターンの繰り返しになっていませんか?朝のルーティン、ランチの場所、帰り道、休日の過ごし方。全てが予測可能で、新しい刺激がない状態です。

「いつか〇〇したい」が口癖になっていませんか?「いつか留学したい」「いつか起業したい」「いつか習い事を始めたい」。でも、その「いつか」はおそらく永遠に来ません。

新しいことを始める理由より、始めない理由を探している自分に気づいていますか?「忙しいから」「お金がないから」「タイミングじゃないから」。

これらは全て、コンフォートゾーンから出ることへの抵抗のサインです。

満たされる人生へ|コンフォートゾーンを広げる方法

では、どうすればこの「居心地のいい罠」から抜け出せるのでしょうか?

重要なのは、なりたい自分の世界を、今の自分にとって「居心地のいい場所」に変えていくことです。

ゴール側の世界に臨場感を持つ

まず、あなたが本当になりたい自分、達成したいゴールを明確にしましょう。

そして、その未来の自分がどんな一日を過ごしているか、できるだけ鮮明にイメージします。

例えば、「フリーランスとして活躍している自分」がゴールなら…

朝、お気に入りのカフェで仕事を始めている自分。好きな音楽を聴きながら、クライアントとのミーティング資料を作っている。午後は公園でパソコンを開いて、自由に働いている。

このように、五感を使って具体的にイメージします。

その時の気持ちはどうですか?自由を感じていますか?充実していますか?

この感情を、今、深く味わってください。

脳は、現実と鮮明なイメージの区別が苦手です。繰り返しイメージすることで、その世界が「当たり前の未来」として認識され始めます。

自己イメージを更新する

「私はこういう人間だ」という無意識の認識を、セルフイメージと呼びます。

今の自分のセルフイメージは、「安定を選ぶ人」「冒険しない人」「いつもと同じを好む人」かもしれません。

でも、それは変えられます。

毎朝、鏡を見ながら、なりたい自分を言葉にしてみましょう。

「私は自分の人生を自由に選択している」

「私は新しいことに挑戦することを楽しんでいる」

「私は自分らしく、豊かに生きている」

このような言葉を、感情を込めて自分に語りかけます。

最初は違和感があるかもしれません。でも、繰り返すことで、無意識のセルフイメージが少しずつ更新されていきます。

日常に「新しさ」を意図的に取り入れる

コンフォートゾーンを広げるには、少しずつ新しい環境に慣れていくことも効果的です。

でも、ここで大切なのは「小さな一歩」ではありません。意図的に選んだ新しい体験です。

美容やファッションで実践する

いつも同じヘアスタイルなら、思い切って前髪を作ってみる、カラーを変えてみる。

いつも同じブランドのコスメを使っているなら、全く違うテイストのブランドを試してみる。

いつもベージュやネイビーの服ばかり選んでいるなら、鮮やかな色を一点投入してみる。

ライフスタイルで実践する

いつも同じカフェに行っているなら、行ったことのないエリアの新しいカフェを開拓する。

いつも同じ友達とばかり会っているなら、興味のある分野のコミュニティに参加してみる。

いつも休日は家で過ごしているなら、一人で美術館や展示会に行ってみる。

仕事で実践する

いつも同じ方法で仕事をしているなら、新しいツールやアプローチを試してみる。

いつも同じメンバーとだけ仕事をしているなら、他部署の人とのプロジェクトに手を挙げてみる。

変化を恐れない自分になるために

コンフォートゾーンの外に出ることは、確かに不安を伴います。

でも、その不安は「危険」のサインではなく、「成長している」サインです。

新しいヘアスタイルにした日、少しドキドキしませんでしたか?でも、褒められたり、自分の新しい一面を発見したりして、嬉しくなりませんでしたか?

それと同じです。

最初の不安を乗り越えた先に、新しい自分、満たされた日々が待っています。

あなたの人生は、あなたが決める

「居心地がいいのに満たされない」という感覚は、決して贅沢な悩みではありません。

それは、あなたの心が「もっと自分らしく生きたい」と叫んでいるサインです。

今の環境に感謝しながらも、そこに留まり続ける必要はありません。

あなたには、もっと豊かで、自由で、満たされた人生を選ぶ権利があります。

なりたい自分を鮮明にイメージして、その世界を「当たり前の未来」として感じ始めたとき、あなたのコンフォートゾーンは自然と広がっていきます。

そして、いつの間にか、「変化することが怖い」から「変化することが楽しい」へと、あなたの心が変わっているはずです。

今日から、あなたの人生に「新しさ」を意図的に取り入れてみませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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