芸能関係

比較に疲れた芸能関係の方へ|自己肯定感を高める方法

蓮彩聖基

オーディションの結果を待つ夜に

「私って自己肯定感が低いんです」——撮影の合間や楽屋で、そんな言葉を口にしたことはありませんか?選ばれなかったオーディションの夜、SNSのフォロワー数を見つめながら、自分の価値を疑ってしまう瞬間。見られることが仕事であるあなたにとって、自己肯定感の揺らぎは日常のすぐそばにあるものかもしれません。では、自己肯定感とは何なのか。どうすれば育てられるのか。その本質をお伝えします。

存在そのものの価値を認める力

自己肯定感は、セルフエスティームという言葉で説明できます。これは「自分自身の価値に対する自己評価」のこと。仕事が取れたから価値がある、フォロワーが増えたから価値がある、という条件付きの評価ではありません。何かを成し遂げたかどうかに関係なく、存在そのものに価値があると感じられる感覚なのです。似た言葉にエフィカシーがありますが、これは「ゴールを達成する自己能力の自己評価」を指します。セルフエスティームが土台となり、その上にエフィカシーが育まれていきます。自分の存在を認められなければ、夢を実現する自分を信じることも難しくなるのです。

あなたの価値を決めてきた言葉たち

「自分には価値がない」と感じてしまうのはなぜでしょうか?その答えの多くは、幼少期から受けてきた言葉にあります。「あなたには無理よ」「もっと現実を見なさい」「お姉ちゃんはできるのに」——こうした言葉は、本人が覚えていなくても無意識に深く刻まれています。特に信頼している人から繰り返し言われた言葉は、そのまま信念として心に根付いてしまいます。人間の脳にはネガティビティ・バイアスという性質があり、ポジティブな言葉よりも否定的な言葉を強く記憶する傾向があります。10回褒められても、1回の否定的な言葉の方が心に残る。繰り返し受けたネガティブな言葉は、やがて「私はこういう人間だ」というセルフイメージを形成し、行動を制限してしまうのです。

あなたの可能性を見ない人たち

夢を否定し、可能性を狭めてしまう存在をドリームキラーと呼びます。「その事務所じゃ売れないよ」「もう年齢的に厳しいんじゃない?」——芸能の世界では、こうした言葉を耳にする機会が少なくないかもしれません。ドリームキラーの多くに悪意はありません。「傷ついてほしくない」「失敗してほしくない」という気持ちから、あなたの夢を否定しています。だからこそ、両親や友人、マネージャーなど身近な人ほどドリームキラーになりやすいのです。彼らはあなたの過去から現在までの姿しか見ていません。未来の可能性や、あなたの中にある熱い想いを見ようとしないのです。

自分の評価は自分で握る

では、どうすればセルフエスティームを高められるのでしょうか?まず大切なのは、自分の評価基準を自分で握るということです。キャスティングの結果やフォロワー数、いいねの数——それらはあなたの価値を決めるものではありません。誰かに「あなたには無理」と言われたとしても、それはその人の意見にすぎません。次に、過去のポジティブな体験を思い出すことが効果的です。撮影で褒められた瞬間、舞台で拍手を受けた時の高揚感、誰かに「ありがとう」と言われた温かさ——どんな記憶でも構いません。ノートに書き出し、その時の感情を今ここで味わってください。これを繰り返すことで、ポジティブな自己評価が無意識に定着していきます。

数字では測れないあなたの輝き

セルフエスティームが高まると、自分を大切にできるようになります。無理をしすぎない、必要な時には休む、自分の気持ちを尊重する——そうした選択が自然にできるようになります。そして自分を大切にできる人は、周囲にもポジティブな影響を与えます。あなたが自分を認めている姿を見て、共演者やスタッフも「自分を大切にしていいんだ」と感じられるようになるのです。自己肯定感は生まれつき決まるものではありません。過去に受けた言葉に縛られる必要もありません。あなたの価値は、あなた自身が決められます。スポットライトの当たらない場所で、あなたの輝きは確かに育っているのです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。「自分を変えたい」と思った瞬間から、あなたの人生は動き出しています。 脳と心の使い方を知れば、なりたい自分になれる。 その第一歩を、一緒に踏み出しませんか?

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。

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