自分を出せない心のブレーキを外す|信念の書き換え方
レッスンを重ねて、自主練もして、準備は十分なはずなのに、いざカメラの前やステージに立つと「私なんかが」と感じてしまう。SNSで同世代の活躍を見るたびに、自分の存在価値が薄れていくような気がする。もしそんな毎日を過ごしているなら、それはあなたの実力の問題ではありません。心の奥に根づいた「思い込み」が、あなたの本来の輝きにフタをしているのです。
あなたの表現を止めているもの
「私には華がない」「あの子のほうがずっと魅力的だ」「この程度では選ばれない」。オーディションに応募しようとするたび、作品を発信しようとするたびに、こうした声が胸の中で響いていませんか?それは、あなたが弱いからではありません。過去のどこかで作られた制限的な信念が、あなたの可能性にブレーキをかけているのです。信念とは、あなたの可能性を狭める無意識の思い込みのことです。子どもの頃に「芸能界なんて夢みたいなこと言ってないで」と言われた記憶、選考で落とされ続けた体験、表現を笑われた過去。そうした出来事から生まれた解釈が、いつしか「事実」のように心に定着してしまったのです。
🌿過去に作られた解釈は、あなたの本質ではない
信念があなたの存在感を決めている
私たちが人前で見せる表現や存在感は、信念の集合体であるブリーフシステムに深く影響されています。「自分には魅力がない」と心の底で信じていれば、どれだけスキルを磨いても、その表現に確信が宿ることはありません。反対に「私にしか届けられないものがある」と信じていれば、たとえ経験が浅くても、見る人の心を動かす表現が自然と生まれるのです。
脳には、あなたが持っている信念に合った情報を優先的に集める性質があります。「自分は選ばれない」と思い込んでいれば、選ばれなかった証拠ばかりが目に入り、挑戦すること自体を避けるようになります。結果としてその信念はさらに強固なものになっていくのです。しかし、その信念はもともとあなた自身が体験から作り上げたものです。自分で作ったものならば、自分で書き換えることもできるのです。
「私では通用しない」
他の人と比較して自分を否定し続ける。人前に出ること自体が怖くなり、チャンスが来ても手を伸ばせなくなっていく。
「私にしか届けられないものがある」
自分だけが持つ個性や表現を知っている。完璧でなくても、人前に立ち続けることに意味を感じている。
ブリーフシステムは固定化されたものではなく、今この瞬間から書き換えることができるのです。
感情はあなたの表現を導く羅針盤
不安や恐れは、人前に立つ人にとって敵ではありません。感情そのものに良いも悪いもなく、ただあなたに何かを伝えようとしている情報なのです。多くの人がネガティブな感情を抑え込もうとします。しかし、感情を押し殺すことは、同時に表現の深みも失わせてしまいます。感情は約90秒で自然と通り過ぎていくことがわかっています。それ以上長く続くのは、思考がその感情を引き延ばしているからです。感情を否定せず、「今、こう感じているんだ」とただ認めてあげる。抵抗しなければ、感情は波のように去っていき、その後にはクリアな表現の空間が広がっているのです。
🌊感情を味わい尽くした先に、あなたにしか出せない輝きがある
自分にかける言葉が、あなたの存在感を変えていく
私たちは1日に何万回も、無意識に自分自身に語りかけています。「今日もダメだった」「あの子みたいにはなれない」「私なんかが目立っていいわけがない」。こうしたセルフトークは、あなたのセルフイメージを形作っていきます。脳は、セルフトークの真偽を区別できません。「私はダメだ」と繰り返せば、脳はそれを事実として受け取ります。「私の表現には価値がある」と繰り返せば、脳はそのように世界を認識し始めるのです。まず、自分がどんな言葉を自分にかけているか、そっと耳を傾けてみてください。ネガティブなセルフトークに気づいたら、「それは本当だろうか」と問いかけてみましょう。「全然ダメだった」を「今日の経験から学べることがある」へ。「私には魅力がない」を「私は自分の表現を育てている途中にいる」へ。新しい言葉を重ねていくことで、あなたのセルフイメージは確実に変わっていきます。
