コーチングの基本

チャンスに気づけない本当の理由|スコトーマを外せば可能性が見える

kokihasutami

なぜ、探しているものが見つからないのか?

あなたは今、何か大切なものを探していますか?

本当にやりたいこと、自分らしい生き方、理想のパートナー——そんな「答え」を求めているのに、なかなか見つからない。そんな経験はありませんか?

もし見つからないのだとしたら、存在していないからではないのです。あなたの脳が「見ないように」しているだけなのです。

私たちは、すべてを見ているわけではない

脳は情報を選別している

私たちの周りには、膨大な量の情報が溢れています。

音、光、匂い、触感——五感から入ってくる情報は、あまりにも多すぎて、脳はそのすべてを同時に処理することができません。

だから、脳は「選ぶ」のです。自分にとって重要だと判断した情報だけを拾い上げて、それ以外は無視します。

今、この瞬間も起きていること

例えば、今この文章を読んでいるとき。

あなたは椅子に座っているかもしれません。床に足がついているかもしれません。でも、今この瞬間まで、そのお尻にかかっている体重や、足の裏の感覚を意識していましたか?

おそらく、意識していなかったはずです。

周囲の音も、実は聞いていない

また、あなたの周りには何かしらの音があるはずです。

エアコンの音、外の車の音、誰かの話し声——でも、今こうして指摘されるまで、それらの音を明確に認識していなかったのではないでしょうか?

これが、脳の働きなのです。

重要なものだけが、意識に上がってくる

注意を向けると、見えるようになる

先ほどの体重や音の例のように、指摘されると急に認識できるようになります。

これは、あなたが「注意」をそこに向けたからです。注意を向けた瞬間、脳はその情報を処理し始めるのです。

重要なものは、自動的に認識される

また、注意を向けていなくても、自分にとって本当に重要な情報は意識に上がってきます。

例えば、電車で眠っていても、自分の降りる駅の名前がアナウンスされると、パッと目が覚めたことはありませんか?

これは、脳が無意識のうちに「この駅名は重要だ」と判断しているからです。寝ていても、脳は情報を選別し続けているのです。

ロック・オンとロック・アウト

脳は「標的」を決めている

私たちの脳は、常に何かに「ロック・オン」して生きています。

ロック・オンとは、狙いを定めるということ。脳が「これは大事だ」と決めた情報だけを拾い上げて、それ以外は排除します。

この排除された情報のことを、スコトーマ(心理的盲点)と言います。

スコトーマがあるから、集中できる

このスコトーマがあるおかげで、私たちは目の前のことに集中できます。

すべての情報が同時に意識に入ってきたら、混乱してしまいますよね。だから、脳は必要なものだけを選び取る仕組みを持っているのです。

でも、この仕組みには落とし穴があります。

スコトーマが、チャンスを隠してしまう

本当は大切なのに、見えていない

あなたにとって本当に重要な情報——チャンスや、本当にやりたいことも、ロック・オンしていなければ、スコトーマになって見えなくなります。

目の前にあるのに、認識できない。存在しているのに、気づけない。

これが、「やりたいことが見つからない」「チャンスに恵まれない」と感じる理由なのです。

見ていないだけで、ないわけではない

大切なのは、「ない」のではなく「見ていない」だけだということです。

あなたの周りには、可能性もチャンスも溢れています。ただ、あなたの脳がまだそれを「重要だ」と判断していないから、スコトーマになっているだけなんです。

何にロック・オンしているかを知る

自分の「標的」を見つめ直す

では、どうすればいいのでしょうか?

まずは、自分が今、何にロック・オンして生きているかを知ることです。

  • 仕事のことばかり考えていませんか?
  • お金のことだけに意識が向いていませんか?
  • 他人からの評価を気にしすぎていませんか?

もし、そうだとしたら、あなたの脳はその情報だけを拾い上げて、他のすべてをスコトーマにしているかもしれません。

ロック・オンする対象を、自分で選ぶ

次に大切なのは、ロック・オンする対象を主体的に選ぶことです。

今までは、無意識にロック・オンしていたかもしれません。でも、意識的に「これを見よう」と決めることで、脳の標的を変えられるのです。

例えば、「本当にやりたいこと」にロック・オンすると決めたなら、脳はそれに関する情報を拾い始めます。今まで見えていなかったチャンスや、可能性が見えてくるのです。

今日から、視野を広げていく

まずは気づくことから

まずは、自分にスコトーマがあることに気づいてください。

「見えていないものがある」と認めることが、第一歩です。

小さな実験をしてみる

そして、少しずつロック・オンする対象を変えてみましょう。

  • 「新しい可能性」に意識を向けてみる
  • 「本当にやりたいこと」を探すつもりで過ごしてみる
  • 「チャンス」を見つけるつもりで、日常を観察してみる

これらを続けていくと、今まで見えていなかったものが、少しずつ認識できるようになります。

まとめ:見えないものを、見えるようにする

スコトーマは、誰にでもあります。でも、それに気づき、自分が何にロック・オンしているかを知ることで、視野を広げていくことができるのです。

あなたの周りには、可能性が溢れています。ただ、まだ見えていないだけ。

今日から、少しずつ、ロック・オンする対象を選んでいきませんか? きっと、新しい世界が見えてくるはずですよ。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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