心と感情

引き寄せに頼らなくても大丈夫。幸せを自分で生み出す思考のつくり方

蓮彩聖基

「思えば叶う」に疲れていませんか?

ポジティブに思い続ければ願いが叶う。

そんな「引き寄せの法則」に疲れてしまった経験はありませんか?

頑張って良いことを考えようとしても、現実が変わらない。むしろ、思い通りにならないことで自分を責めてしまう。

そんな悪循環に陥っている女性は少なくありません。

実は、幸せになるために必要なのは「強く願うこと」ではないのです。

大切なのは、あなたの思考のしくみを理解し、意識的に整えていくこと

この記事では、根性論や精神論に頼らない、科学的なアプローチで幸せを生み出す思考の秘密をお伝えします。

「引き寄せ」がうまくいかない本当の理由

無意識の力は意識の何倍も強い

私たちの行動や選択の大部分は、実は無意識によって決まっています。

意識的に「幸せになりたい」と思っても、無意識が「私には無理」と判断していれば、その方向には進めません。

これは怠けているわけでも、努力が足りないわけでもないのです。

無意識にある自分らしさ(セルフイメージ)が、あなたの行動を自動的に制限しているだけなのです。

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「思い込み」があなたの世界をつくっている

私たちは自分が「真実だ」と信じていることに基づいて、無意識のうちに選択をしています。

たとえば、「私は人前で話すのが苦手」という思い込みがあると、発言のチャンスがあっても無意識に避けてしまいます。

これはブリーフシステム(信念体系)と呼ばれるもの。

幼少期からの経験や、親や先生から繰り返し聞いた言葉が、あなたの「当たり前」をつくっているのです。

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幸せを生み出す思考の3つの鍵

1. 自分への語りかけを変える

私たちは1日に何万回も、心の中で自分に語りかけています。

このセルフトークがネガティブだと、自己評価はどんどん下がっていきます。

  • 「また失敗した」→「次はこうしてみよう」
  • 「私には無理」→「今の私にできることは何だろう」
  • 「どうせうまくいかない」→「やってみないとわからない」

言葉を変えるだけで、頭に浮かぶイメージが変わり、感情も変わっていきます。

2. 「なりたい自分」を具体的に描く

ぼんやり「幸せになりたい」と思うだけでは、脳は何をすればいいかわかりません。

大切なのは、なりたい自分の姿を五感を使って具体的にイメージすることです。

  • どんな場所にいる?
  • 何が見える?
  • どんな音が聞こえる?
  • どんな気持ち?

これをビジュアライゼーションといいます。

脳は現実と想像の区別が苦手なので、リアルにイメージするほど「これが私の未来だ」と認識し始めるのです。

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3. 小さな成功体験を積み重ねる

大きな変化をいきなり起こそうとすると、脳は「危険だ」と判断してブレーキをかけます。

これはホメオスタシス(恒常性維持機能)という、あなたを守るための脳のしくみ。

だからこそ、小さな一歩を積み重ねることが大切なのです。

  • 今日一つだけ、自分を褒める言葉をかける
  • 5分だけ、理想の未来をイメージする
  • 一つだけ、新しいことに挑戦してみる

小さな成功体験が、「私にもできる」という自己評価(エフィカシー)を高めていきます。

なぜ「思うだけ」では変われないのか

心地よい場所から出るのは怖いこと

私たちには、慣れ親しんだ環境や行動パターンを維持しようとする性質があります。

このコンフォートゾーンの中では、自然体でいられる反面、新しい挑戦がしにくくなります。

「変わりたいのに変われない」のは、あなたの意志が弱いからではありません。

脳が「今の安全な場所にいよう」と働いているだけなのです。

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現状と理想のギャップが行動を生む

現状の自分と理想の自分の間にギャップがあると、脳は「この矛盾を解消したい」と感じます。

これを認知的不協和といいます。

このとき、多くの人は不快感から逃れるために「やっぱり今のままでいいや」と現状を正当化します。

でも、理想の自分への臨場感を高めていれば、脳は理想に向かう行動を自然と選ぶようになるのです。

今日からできる「幸せ思考」の習慣

朝のセルフトークを整える

朝起きたとき、最初に浮かぶ言葉を意識してみてください。

「また今日も始まる…」ではなく、「今日はどんな良いことがあるかな」と語りかける。

たったこれだけで、一日の質が変わり始めます。

寝る前に「できたこと」を3つ書く

完璧にできたことでなくていいのです。

  • 朝ご飯を食べられた
  • 友達にLINEを返せた
  • 仕事を一つ終わらせた

どんな小さなことでも、「できた自分」を認める習慣が自己評価を育てます。

理想の自分を「今の自分」として過ごす

「いつか〇〇になったら幸せ」ではなく、「〇〇な自分として今日を過ごす」。

たとえば、「自信がある自分」になりたいなら、今日一日だけ「自信がある自分だったらどうするか」を基準に選択してみてください。

演じているうちに、それがあなたの新しい「当たり前」になっていきます。

幸せは「引き寄せる」ものではなく「つくる」もの

引き寄せの法則が悪いわけではありません。

ただ、「思えば叶う」という考え方だけでは、変われない自分を責めてしまいがちです。

幸せは、どこかからやってくるものではありません。

あなたの思考のしくみを理解し、日々の小さな習慣を整えることで、自分の手でつくっていけるものなのです。

今日から一つだけ、自分への語りかけを変えてみませんか?

その小さな一歩が、あなたの未来を変える力になります。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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