【ホメオスタシス】「変わりたいのに戻る」を卒業する脳の防衛本能対策
「今度こそ変わりたい」と決意したのに、気づけばいつもの自分に戻っている。そんな経験はありませんか?
実は、これは意志の弱さではないのです。あなたのマインドには、今の状態を守ろうとする強力な仕組みが備わっています。それがホメオスタシス(恒常性維持機能)なのです。
なぜ変化が続かないのか?脳の防衛システムの正体
ホメオスタシスとは、生物が内部環境を一定に保とうとする働きのことです。体温を36〜37度に維持したり、血糖値を安定させたりするのも、この機能のおかげなのです。
物理空間だけでなく情報空間でも働く力
この機能は、身体だけでなくマインドの世界にも及んでいます。
つまり、あなたの思考パターンや感情、行動習慣といった「いつもの自分」を維持しようとする力が、無意識のうちに働いているのです。
変化を「危険」と判断する脳
脳は、急激な変化を「危険かもしれない」と判断します。たとえそれが成長につながる良い変化であっても、慣れ親しんだ「今の状態」の方が安全だと認識してしまうのです。
だから、変わろうと努力しても、気づけば元の状態に引き戻されてしまうのです。
臨場感の戦い|本当の変化を生むカギ
ホメオスタシスが働く基準は、どちらの世界により強い臨場感を感じているかで決まります。
現状の臨場感 vs ゴールの臨場感
- 現状の臨場感が強い:元の自分に戻ろうとする力が働く
- ゴール側の臨場感が強い:未来の自分を維持しようとする力が働く
一時的に変われたように見えても、内面の世界で「今の自分」の臨場感が強いままだと、ホメオスタシスは現状に引き戻そうとします。
逆に、ゴールを達成した未来の自分に強い臨場感を持てれば、ホメオスタシスはその状態を保とうと働き始めるのです。
ホメオスタシスを味方にする実践法
ゴール側の臨場感を高める
ビジュアライゼーションで、ゴールを達成した自分の一日を五感で味わいましょう。毎日繰り返すことで、未来の自分がより「リアル」になっていきます。
焦らず、自分を責めない
元に戻ってしまったとしても、それはまだ内面が変わっていないだけ。ホメオスタシスを味方につけるには時間がかかることを知っておきましょう。
変化が続かないのは、あなたが弱いからではありません。脳の仕組みを理解し、ゴール側の臨場感を高め続けることで、ホメオスタシスは最強の味方になってくれるのです。
