自己実現

自分の意見が言えるようになる|コーチング的アプローチで自己主張の壁を超える

kokihasutami

なぜ自分の意見が言えないのか

「会議で意見を求められても黙ってしまう」「本当は違うと思っているのに、つい周りに合わせてしまう」――そんな経験はありませんか?

特に日本では「和を乱さない」「出る杭は打たれる」といった文化的背景があり、自己主張を控えることが美徳とされてきました。一方で、アメリカのような社会では自分の意見をはっきり伝えることが当然とされています。

どちらが良い悪いではなく、大切なのは自分の人生を自分で選択するために、必要なときに自分の意見を言える力を持つことです。

この記事では、「自分の意見を言いやすくなる方法」をお伝えします。

なぜ意見を言えないのか?|無意識のブレーキを知る

ブリーフシステムが作る「言えない理由」

自分の意見が言えない背景には、ブリーフシステム(信念体系)が深く関わっています。

幼少期から繰り返し聞いてきた言葉や経験が積み重なり、「意見を言うのは危険だ」「目立つのは良くない」といった信念が無意識に形成されているのです。

よくある信念の例

  • 「自己主張すると嫌われる」
  • 「間違ったことを言ったら恥ずかしい」
  • 「私の意見なんて価値がない」
  • 「波風を立てるべきではない」

これらの信念は、あなたを守るために働いてきたかもしれません。しかし、今のあなたにとって本当に必要な信念でしょうか?

コンフォートゾーンの外側にある「意見を言う自分」

意見を言えない理由のもう一つは、「意見を言う自分」がコンフォートゾーンの外側にあるからです。

慣れ親しんだ「黙っている自分」の方が、脳にとっては安心できる状態。新しい行動を取ろうとすると、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いて元の状態に戻そうとします。

つまり、意見を言えないのはあなたの能力の問題ではなく、無意識が「今のまま」を守ろうとしているだけなのです。

自分の意見を言いやすくなる4つのステップ

ステップ1|自分のブリーフシステムに気づく

まずは、自分がどんな信念を持っているかに気づくことから始めましょう。

気づくための質問

  • 「意見を言おうとすると、どんな不安が浮かぶ?」
  • 「子どもの頃、自己主張したときにどんな反応をされた?」
  • 「周りの人から繰り返し言われてきた言葉は?」

これらの問いに答えることで、自分を縛っている信念が見えてきます。

ステップ2|新しいセルフイメージを育てる

次に、「意見を言える自分」というセルフイメージを育てていきましょう。

脳は、自分のセルフイメージに合った現実を創り出します。「私は意見を言える人だ」という新しい自己認識を持つことで、自然と行動が変わっていくのです。

実践方法

  • 「私は自分の考えを堂々と伝えられる」と毎朝声に出す
  • 意見を言えた小さな成功体験を記録する
  • 「意見を言っている自分」を想像し、その時の感情を味わう

ステップ3|小さな一歩から始める

いきなり大勢の前で意見を言おうとする必要はありません。信頼できる友人や家族との会話から、少しずつ自分の考えを伝える練習をしていきましょう。

始めやすい場面

  • ランチの店を選ぶときに「私は〇〇がいいな」と伝える
  • 友人に「私はこう思うよ」と自分の考えを共有する
  • 会議の最後に「一つだけ付け加えてもいいですか?」と発言する

小さな成功体験が積み重なることで、コンフォートゾーンが広がり、自然と意見を言えるようになっていきます。

ステップ4|ゴール側の臨場感を高める

「意見を堂々と言える未来の自分」をリアルに想像することで、その状態が無意識にとっての「当たり前」になっていきます。

ビジュアライゼーションの実践

  1. 静かな場所でリラックスする
  2. 会議や日常の場面で、自信を持って意見を述べている自分を想像する
  3. その時の表情、声のトーン、周りの反応を五感で感じる
  4. 「伝えられた!」という達成感や安心感を深く味わう

毎日5分でも続けることで、脳は「意見を言える自分」を現実として認識し始めます。

ドリームキラーから自分を守る

自分の意見を言い始めると、周りから「そんなこと言わない方がいいよ」「もっと空気を読んだら?」といった反応が返ってくることがあるかもしれません。

これはドリームキラーと呼ばれる存在で、必ずしも悪意があるわけではありません。むしろ「心配だから」「失敗してほしくないから」と思って言っていることが多いのです。

しかし、あなたの可能性を決めるのはあなた自身です。周りの反応に左右されず、自分の内側の声を信じることが大切です。

意見を言えるようになると人生が変わる

自分の意見を言えるようになると、人生は大きく変わり始めます。

起こる変化

  • 自分らしい選択ができるようになる
  • 人間関係が対等で健全なものになる
  • 仕事で存在感が増し、チャンスが広がる
  • 自己肯定感が高まり、自信が持てるようになる
  • ストレスが減り、心が軽くなる

「意見を言う」ことは、自分の人生の主導権を取り戻すことなのです。

あなたの意見には価値がある

最後に、一つだけ覚えておいてほしいことがあります。

あなたの意見には、必ず価値があります。

あなたが経験してきたこと、感じてきたこと、考えてきたことは、世界であなただけのものです。それを表現することは、あなた自身を大切にすることであり、周りの人にとっても新しい視点をもたらす可能性を秘めています。

今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?

「私はこう思う」――その言葉が、あなたの未来を変える第一歩になるはずです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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