「私には無理」が口癖のあなたへ｜セルフイメージを書き換える方法

「私には無理」という言葉の正体

「私には無理」「どうせできない」「才能がないから」

こんな言葉が、気づかないうちに心の中で繰り返されていませんか?

この言葉たちは、ただの言葉ではありません。あなたのセルフイメージ、つまり「自分自身をどう見ているか」という無意識の認識を作り上げているのです。

セルフイメージとは、心の中で思い描いている「自分らしさ」のこと。そして、その大部分は無意識のレベルに存在しています。

セルフイメージはどうやって作られる?

あなたのセルフイメージは、これまでの人生で積み重ねてきた体験や言葉によって形成されてきました。

幼い頃、親や先生から繰り返し言われた言葉。学校や職場で受けた評価。友人との関係の中で感じたこと。

そして何より、毎日何万回も繰り返される「自分への語りかけ」が、セルフイメージを作り上げているのです。

この自分への語りかけを、セルフトークと呼びます。

セルフトークがあなたを作っている

セルフトークは、1日に数万回も無意識的に行われています。朝起きた瞬間から、夜眠るまで、あなたは常に自分に何かを語りかけているのです。

「今日も疲れそう」
「失敗したらどうしよう」
「あの人みたいにはなれない」

セルフトークは、次のように連鎖して、あなたの現実を作り出します。

言葉 → 映像 → 感情 → 行動

「私には無理」という言葉を頭の中で繰り返すと、失敗している自分の映像が浮かび、不安な感情が生まれ、挑戦する前に諦める行動につながるのです。

セルフトークを変えれば、セルフイメージが変わる

ここで、希望の持てる事実をお伝えします。

セルフイメージは、変えることができます。

セルフトークを意識的にコントロールすることで、セルフイメージを書き換えることができるのです。

セルフトークを整える3つのステップ

ステップ1: 観察する

まず、自分がどんな言葉を自分にかけているか、観察してみましょう。

鏡を見た時、何と言っていますか?
新しいことに挑戦しようとした時、どんな言葉が浮かびますか?

批判せず、ただ気づくことから始めます。

ステップ2: 置き換える

ネガティブなセルフトークに気づいたら、意識的にポジティブな言葉に置き換えます。

「私には無理」→「私はできる」
「失敗したら恥ずかしい」→「挑戦している私は素晴らしい」
「あの人より劣っている」→「私は私のペースで成長している」

最初は不自然に感じるかもしれません。それでも、繰り返すことで、脳は新しい言葉を受け入れ始めます。

ステップ3: 映像と感情を伴わせる

言葉だけでなく、成功している自分の映像を思い浮かべ、その時の感情を味わいましょう。

目標を達成して喜んでいる自分。自信に満ちた表情の自分。周りから認められている自分。

この映像と感情を伴ったセルフトークが、セルフイメージを強く書き換えていきます。

セルフイメージが変わると起こること

セルフイメージが「できる自分」「価値ある自分」「可能性を持った自分」へと変わっていくと、あなたの人生には次のような変化が訪れます。

行動が変わる

「挑戦してみよう」という選択が自然になります。以前なら避けていたことにも、前向きに取り組めるようになるのです。

見える世界が変わる

チャンスや可能性が、今まで見えなかったところに見えてきます。脳が「重要な情報」として認識し始めるからです。

人間関係が変わる

自分を肯定的に捉えられるようになると、他人との関係も健全になります。比較や嫉妬ではなく、お互いを尊重し合える関係が築けます。

可能性が広がる

「これもできるかもしれない」「あれも挑戦してみたい」という気持ちが自然と湧いてきます。人生の選択肢が広がっていくのです。

今日から始められること

今、この瞬間から、セルフトークを意識してみましょう。

朝、鏡を見た時に「今日も頑張る私は素敵」と言ってみる。
寝る前に「今日もよく頑張った」と自分を認める。
新しいことに挑戦する時「私にはできる」と宣言する。

繰り返すことで、あなたの無意識は少しずつ変わっていきます。

「私には無理」という言葉は、もう手放しましょう。

あなたの中には、想像以上の可能性が眠っています。セルフトークを整えることで、その可能性を開花させることができるのです。

新しいセルフイメージを持ったあなたが、どんな未来を創っていくのか。それを決めるのは、今この瞬間のあなた自身です。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得