女性の生き方

自分に厳しすぎる人へ|自分を許して人生を変える方法

蓮彩聖基

頑張っているのに自分を認められない苦しさ

誰よりも努力している。手を抜かない。妥協しない。

それなのに、心のどこかでいつも「まだ足りない」と感じている。

周りからは「すごいね」「頑張ってるね」と言われても、素直に受け取れない。「いや、全然できてない」「もっとやれたはずなのに」と、自分にダメ出しをしてしまう。

もしあなたがそんな状態にいるなら、それは自分に厳しすぎるサインです。

自分への厳しさが当たり前になっていませんか?

自分に厳しいことを「良いこと」だと思っている方は多いかもしれません。

甘えない。言い訳しない。常に上を目指す。それが成長につながると信じてきた。

確かに、自分を律することは大切です。でも、自分を追い詰めることと、自分を高めることは違います。

厳しさが度を超えると、自分を責め続けるだけの毎日になってしまいます。どれだけ成果を出しても満足できず、休むことに罪悪感を感じ、いつも「もっと、もっと」と自分を駆り立てる。

それは成長ではなく、自分へのいじめです。

完璧でなければ価値がないという思い込み

自分に厳しい人の多くは、心のどこかで「完璧でなければ価値がない」と信じています。

100点でなければ意味がない。ミスをしたら終わり。期待に応えられなかったら、自分には価値がない。

この信念があると、どんなに頑張っても安心できません。常に失敗を恐れ、常に自分を監視し、常に「まだダメだ」と感じ続けることになります。

自分に厳しくなった理由を知る

厳しさはどこからやってきたのか

自分に厳しい性格は、生まれつきのものではありません。どこかで身につけた「信念」です。

多くの場合、その信念は幼少期の経験から形成されています。

  • 親から「もっと頑張りなさい」と言われ続けた
  • 良い成績を取ったときだけ褒められた
  • 失敗したとき、強く叱られた経験がある
  • 「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられた
  • 完璧にできたときだけ認めてもらえた

こうした経験が積み重なると、「完璧でなければ愛されない」「頑張らないと認めてもらえない」という信念が無意識の中に刻まれます。

そして大人になった今も、その信念に従って自分を裁き続けているのです。

他人の基準で自分を評価している

自分に厳しい人は、知らず知らずのうちに「他人の基準」で自分を評価していることが多いです。

親が求めた姿、社会が期待する姿、周りが「こうあるべき」と思う姿。その基準に自分を当てはめて、「まだ届いていない」と自分を責める。

でも、その基準は本当にあなた自身が望んだものでしょうか?

他人から植え付けられた基準に従って自分を裁いているとしたら、それはとても苦しいことです。

厳しさの裏にある恐れ

自分に厳しくする理由の奥には、何かへの恐れが隠れています。

  • 失敗したら見捨てられるかもしれない
  • 完璧でなければ愛されないかもしれない
  • 期待を裏切ったら嫌われるかもしれない
  • 弱みを見せたら攻撃されるかもしれない

この恐れから自分を守るために、「完璧であろう」「厳しくあろう」としてきたのです。

つまり、自分への厳しさは、傷つきたくないという心の防衛反応でもあります。

自分を許すとはどういうことか

「許す」は「甘やかす」ではない

「自分を許す」と聞くと、「甘えること」「怠けること」と混同してしまう方がいます。

でも、自分を許すことと、自分を甘やかすことは全く違います。

自分を許すとは、完璧でない自分をそのまま受け入れること。 失敗しても、うまくいかなくても、「それでも私は私でいい」と認めてあげることです。

これは怠けることではありません。むしろ、自分を許せる人の方が、安心して挑戦できるようになります。失敗を恐れなくなるからです。

自分を許すことで得られるもの

自分を許せるようになると、何が変わるのでしょうか。

  • 挑戦できるようになる:失敗しても自分を責めないから、新しいことに踏み出せる
  • 心に余裕が生まれる:自分を追い詰めなくなるから、他人にも優しくなれる
  • 本来の力を発揮できる:「失敗したらどうしよう」という不安がなくなり、のびのびと行動できる
  • 自分の人生を生きられる:他人の基準ではなく、自分の基準で生きられるようになる

自分に厳しい状態は、常にブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなもの。自分を許すことで、そのブレーキが外れます。

セルフエスティームと自分を許すことの関係

セルフエスティームとは、自分自身の存在価値に対する評価のことです。

「私は価値ある存在だ」と感じられる度合い。他人の評価や状況に左右されず、自分の存在そのものを尊重できる感覚。

自分に厳しすぎる人は、このセルフエスティームが低くなりがちです。「完璧でなければ価値がない」と思っているから、条件を満たさない自分には価値がないと感じてしまう。

自分を許すということは、条件なしで自分の存在を認めること。 何かができるから価値があるのではなく、存在しているだけで価値がある。そう思えることが、セルフエスティームの土台になります。

自分を許すための実践

まず「自分に厳しすぎる」と気づく

自分に厳しいことが当たり前になっていると、それが「厳しさ」であることすら気づけません。

自分の中にこんな声がないか、観察してみてください。

  • 「これくらいできて当然」
  • 「まだまだ全然ダメ」
  • 「もっと頑張らないと」
  • 「こんなことで休んではいけない」
  • 「失敗した自分が許せない」

こうした声が頻繁に聞こえるなら、それは自分に厳しすぎるサインです。

まずは気づくこと。気づくだけで、その声との距離を取れるようになります。

自分へのセルフトークを変える

私たちは一日に何万回も、心の中で自分に語りかけています。これをセルフトークといいます。

自分に厳しい人のセルフトークは、批判的で否定的なものが多い傾向があります。

「なんでできないの」「ダメだな」「もっとやれたはずなのに」

このセルフトークを、意識的に優しいものに変えていくことが大切です。

批判的なセルフトークを置き換える

  • 「なんでできないの」→「今日はここまでやれた」
  • 「まだまだダメだ」→「少しずつ進んでいる」
  • 「こんな自分が情けない」→「頑張っている自分を認めよう」
  • 「失敗した、最悪」→「この経験から学べることがある」

最初は違和感があるかもしれません。でも、言葉を変えることで、少しずつ自分への見方が変わっていきます。

「できなかったこと」ではなく「できたこと」に目を向ける

自分に厳しい人は、できなかったことばかりに目が向きがちです。

10個のうち9個できても、できなかった1個にフォーカスして自分を責める。

意識的に、「できたこと」に目を向ける習慣をつけてみてください。

毎晩、その日できたことを振り返る。どんなに小さなことでも構いません。

  • 朝、予定通りに起きられた
  • 仕事の締め切りを守れた
  • 疲れていたけど家事をした
  • 友人にLINEを返せた

こうした「できたこと」を積み重ねて認識することで、「私はちゃんとやれている」という感覚が育っていきます。

完璧を手放す

完璧を目指すことをやめるのは、怖いことかもしれません。「完璧でなければ」という信念があなたを守ってきた側面もあるからです。

でも、完璧など存在しません。どこまでいっても「もっと上」はあります。完璧を目指している限り、永遠に満足できない人生が続きます。

「完璧でなくていい」と自分に許可を出すこと。 それは諦めではなく、自分を解放することです。

80点でもいい。60点でもいい。とにかく前に進んでいればいい。

そう思えるようになると、肩の力が抜けて、むしろ良いパフォーマンスが出せるようになります。

失敗した自分を責めない

失敗したとき、「なんで失敗したんだ」「もっとやれたはずなのに」と自分を責めるのをやめましょう。失敗は、うまくいく方法を見つけるための情報です。それ以上でも以下でもありません。

失敗したときこそ、自分に優しい言葉をかけてあげてください。

「挑戦した自分はえらい」「この経験を次に活かそう」「失敗しても、私の価値は変わらない」

失敗したときに自分を責めない習慣ができると、挑戦することへの恐れがなくなっていきます。

自分を許せると、人生が動き出す

自分を許すことは自分を大切にすること

自分に厳しくすることが「自分を大切にすること」だと思っていませんか?

実は逆です。

自分を許すことこそが、本当の意味で自分を大切にすること。

大切な人がミスをしたとき、あなたは責め続けるでしょうか?「大丈夫、次があるよ」と励ますのではないでしょうか。

自分に対しても、同じように接してあげてください。

他人にも優しくなれる

自分を許せるようになると、他人にも優しくなれます。

自分に厳しい人は、無意識のうちに他人にも厳しくなりがちです。自分が許せないものを、他人に許すことは難しいからです。

自分を許せるようになると、他人の失敗も許せるようになる。他人の弱さも受け入れられるようになる。人間関係が楽になります。

本来の力が発揮できる

自分を責め続けている状態は、エネルギーを大きく消耗します。

常に「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い立てているから、心も体も疲弊していく。

自分を許せるようになると、そのエネルギーが本来やりたいことに向かうようになります。自分を責めることに使っていた力を、創造や成長に使えるようになるのです。

あなたは、そのままで十分に価値がある

自分に厳しすぎるあなたは、きっとこれまでたくさん頑張ってきたのだと思います。誰よりも努力して、誰よりも自分を律してきた。

でも、もうそんなに自分を追い詰めなくていいのです。あなたは何かができるから価値があるのではありません。存在しているだけで、すでに価値があります。

完璧でなくていい。失敗してもいい。休んでもいい。

そう自分に許可を出してあげてください。自分を許すことで、あなたはもっと自由に、もっと軽やかに、自分らしい人生を歩んでいけるようになります。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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