人への悪口が自分に返ってくる理由|セルフトークの恐ろしい仕組み
セルフトークは自分だけの問題ではありません
人に言った言葉も、実は自分に言っている
例えば、電車に座っている時のことを想像してみてください。目の前に座っている人が、自分のことをずっと見てきているとします。
その時、あなたはどう思いますか?
記憶を思い出す時も同じメカニズム
「怖いな」とか「ちょっと気持ち悪いな」みたいに思いますよね。では、家に帰ってから、その出来事を思い出してみましょう。思い出している時のことを、想像してみてください。
言葉・映像・感情がセットで蘇る
そうすると、やっぱり言葉を使いますよね。「うわあ、ちょっと今日嫌だったな」とか。その時に当然、映像も出てきますよね。記憶として出てきます。そして、感情も出てきますよね。その時の「嫌だな」という感情。
そういうのは全部まとめて、セルフトークと言います。
思考はすべてセルフトーク
私たちはそれを意識的にも無意識的にも、何回も何回も、いろんなことに対して思考しているんです。
そして、思考のことをセルフトークと言います。自分自身に対する語りかけ、思考のことですね。
人に対して言った言葉は、自分の耳にも届いています
セルフトークは自分にも相手にも影響する
そして、人に対しても同じなんです。人に対して言っているというのは、人に対して言っているんだけれど、結局自分の頭で考えて、自分の口から言語化しています。
言葉が自分に回ってくる仕組み
ですから、もう一度自分に回ってくるのです。そして、やはり出所はどこかと言うと、自分のマインドからなんです。
人に対して例えば悪口を言った時、その悪口の元になる言葉のイメージ、実際の言葉であったり、そのイメージとか、そのような感覚というのは全部自分のマインドの中から出てくるんですね。
悪口を言うと何が起こるのか
実際に口で言う。そして、口で言っていると同時に耳でも聞いていることになるんです。だからこのセルフトークというのは、すごく注意する必要があるのです。
独り言もセルフトーク
独り言も、これもセルフトークです。そして、さきほどお話しした3つの軸、言葉と映像と感情これらもセルフトークなのです。
私たちが思考する時には、言葉と映像と感情を使っています。ほぼ同時に、使っているのです。
頭の中の思考。無意識も意識も含めて、セルフトークなんです。
セルフトークがセルフイメージを作る恐ろしさ
なぜセルフトークが重要なのか
分かりやすく言えば独り言なのですが、そこで大事なのが、映像も伴うし、感情も伴うということです。
「私なんてダメなんだ」というセルフトークが、なぜ大事かと言うと、そのセルフトークは自分のセルフイメージ、自己イメージを作ってしまう、形成してしまうからなのです。
ダメな自分を作り出すメカニズム
だからセルフトークで「自分ダメなんだ」と言っていると、本当にダメな自分になってしまうんです。
セルフイメージというのは、自分の無意識が自分自身のことをどう思っているのか。自分らしさみたいなものを、セルフイメージと言います。
自分なんてダメなんだと言った時に、言葉として「ダメなんだ」と言っているだけですが、本当にダメなんだというような体感、「ダメじゃん」みたいな感覚、落ち込むような感覚も一緒にでてきてしまうのです。
日常の小さな出来事がセルフイメージを作ります
「最悪」という言葉の積み重ね
多くの人は日常の中で、例えば、少しでも誰かとぶつかってしまった時、ネガティブなセルフトークをしているのではないでしょうか。最悪とまで言わなくても「嫌だな」みたいな、すごい不快感を感じてしまうかもしれませんね。
記憶がセルフイメージを強化する
そして、それが記憶となって、自分の脳に保存されます。そのような「最悪」とか「なんでこんな悪いことばっかり」とか「ついてない」みたいなものが、セルフイメージに組み込まれてしまうのです。
そして、強化されていってしまうんですね。
小さなネガティブな言葉が、あなたのセルフイメージを少しずつネガティブな方向へ、作り上げていくのです。
今日から変える、言葉との向き合い方
人への言葉も自分への言葉
人に対して悪口を言う時、それは同時に自分の耳にも届いています。自分の頭の中で生まれた言葉が、口から出て、また自分に戻ってくる。
意識することから始めましょう
- 人に対してどんな言葉を使っているか観察してみる
- ネガティブな言葉を言いそうになったら、一度立ち止まってみる
- 「最悪」「ついてない」という言葉を使う頻度を減らしてみる
あなたへのメッセージ
セルフトークは、あなたが思っている以上に強力なんです。
人への言葉も、自分への独り言も、すべてがあなたのセルフイメージを作っています。だからこそ、今日から意識してみてください。
どんな言葉を使っているのか。その言葉が、あなた自身をどんな人間にしているのか。
気づくことが、変わるための第一歩です。そして、気づいた瞬間から、あなたは変わり始めることができるんですよ。
