人間関係

彼との価値観の違いに悩んだら――関係を壊さず解決する「抽象度を上げる」思考法

kokihasutami

好きで付き合ったのに、なぜかすれ違う

付き合い始めた頃は、あんなに楽しくて、あんなに一緒にいたかったのに――。

時間が経つにつれて、なんだか噛み合わなくなってくる。価値観が違う気がする。些細なことでイライラしてしまう。

「やっぱり、私たち合わないのかな……」

そんな風に感じること、ありませんか?

実は、付き合った当初はうまくいっていたのに、だんだん価値観の違いが気になり始める――これは、多くのカップルが経験する、ごく自然な現象なのです。

価値観の違いに目を向けすぎると、悪循環に陥る

悪いところばかりが目につくようになる

「彼はこういうところがダメ」
「私とは考え方が違う」
「どうしてわかってくれないんだろう」

一度そう思い始めると、相手の悪いところばかりが目につくようになります。それは、脳が「違い」や「問題」にフォーカスしてしまうから。

すると、本当は些細なことなのに大きく感じたり、相手の良いところが見えなくなったり――気づけば、お互いにストレスを抱える関係になってしまうのです。

我慢や居心地の悪さが積み重なる

「私が我慢すればいいんだ」
「彼に合わせておけば、とりあえず平和だから」

そうやって自分を押し殺していると、いつか限界がきます。我慢や居心地の悪さは、心にじわじわと積もっていくもの。

そして、「好き」という気持ちよりも、「疲れ」や「諦め」の方が大きくなってしまう――そんな悲しい結末を迎えることもあるのです。

「抽象度を上げる」ことで、解決の道が見えてくる

目の前の問題から、一歩引いて見てみる

そんなとき、試してほしいのが「抽象度を上げる」という考え方です。

抽象度を上げるとは、目の前の具体的な問題から一歩引いて、より広い視点で物事を見ること

例えば、こんな感じです。

【抽象度が低い状態】
「彼は週末に家でゆっくりしたいと言うけど、私は外に出かけたい。価値観が合わない」

【抽象度を上げた状態】
「彼は『リラックスしたい』、私は『刺激が欲しい』――どちらも『心地よく過ごしたい』という同じ想いがある」

こうして一段上の視点で見てみると、お互いが本当に大切にしているものが見えてきます。

お互いの「大切にしたいこと」は、実は近い

価値観の違いに見えるものも、抽象度を上げて考えると、根っこの部分では意外と近かったりするのです。

  • 「自由でありたい」vs「安定していたい」→どちらも「安心して生きたい」
  • 「仕事を頑張りたい」vs「家族との時間を大切にしたい」→どちらも「充実した人生を送りたい」

こんな風に、表面的には対立しているように見えても、本質的には同じ方向を向いていることが多いのです。

パートナーシップは、お互いが「ドリームサポーター」であること

お互いのゴールを尊重し合う関係

私は、パートナーシップとはお互いがドリームサポーターとして、支え合える関係だと思っています。

人はそれぞれ、違うブリーフシステム(信念や価値観の体系)を持っています。だから、やりたいことやゴールが完璧に同じなんてことは、ありえません。

でも、だからこそ素敵なのです。

お互いが違うからこそ、お互いを高め合える。お互いの夢を応援し合える。

そのためには、目の前の小さな違いにとらわれるのではなく、一段上の視点で、お互いが本当に大切にしているものを理解し合うことが必要なのです。

我慢ではなく、理解し合う

抽象度を上げて考えることができれば、「私が我慢する」「彼に合わせる」という発想から解放されます

どちらかが我慢するのではなく、お互いが大切にしたいものを尊重しながら、一緒に心地よい未来を創っていく――そんな関係を築くことができるのです。

目の前の違いに悩んだら、視点を一段上げてみよう

彼との価値観の違いに悩んだとき。
些細なことでイライラしてしまうとき。

そんなときこそ、抽象度を一段上げて考えてみてください

  • 「彼は本当は、何を大切にしたいんだろう?」
  • 「私が本当に求めているのは、何だろう?」

そうして見えてくる、お互いの本質的な想い。

その想いが見えたとき、きっと相手への見方が変わり、関係も柔らかくなっていくはずです。

パートナーシップは、我慢や妥協ではなく、お互いが自分らしく、そして一緒に幸せになれる関係

あなたと彼が、そんな関係を築いていけますように。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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