人のために生きる｜自己実現を超える幸せな生き方

あなたは今、どんなゴールに向かって生きていますか?

「理想の仕事に就きたい」「経済的に豊かになりたい」「好きなことで自由に生きたい」——そんな想いを抱いているかもしれませんね。

もちろん、自分自身の夢や願望を持つことは、とても大切なことです。けれど今日は、それに加えてもうひとつ、人生をより豊かで幸せなものにする視点をお伝えしたいと思います。

それは「人や社会に貢献する」という視点です。

自己実現だけでは足りない理由

現状の外に出るために必要なこと

私が提供しているコーチングでは、ゴールは必ず「現状の外側」に設定します。現状の外とは、今の自分の延長線上では達成できない、達成方法がわからないような大きな変化を伴う領域のこと。

現状の外にゴールを置くためには、必然的に視点を広げていくことが必要になります。もっと高く、もっと大きな視野で物事を捉えていく。それが「抽象度を上げる」ということです。

抽象度を上げた先にあるもの

視点が広がっていくと、自然と見えてくるものがあります。

それは、自分だけではなく、他者や社会、世界全体への関心です。

自分の幸せだけを考えていた視点から、「この学びは誰かに伝えられるかもしれない」「この経験は誰かの役に立つかもしれない」と、少しずつ意識が外側へと向かっていく——これは、自己実現を目指す過程で自然に起こる変化なのです。

人のために生きるとエネルギーが湧く理由

不思議だけれど確かな真実

人間には、とても興味深い性質があります。

それは、自分のためだけに行動するよりも、人のために行動する方が、より強いエネルギーが湧いてくるということ。

なぜそうなるのか、科学的にすべてが解明されているわけではありません。けれど、実際に体験したことがある人も多いのではないでしょうか。

• 友人の悩みを聞いていたら、いつの間にか自分も元気になった
• 誰かのために頑張っていたら、自分以上の力が出せた
• ボランティアや人助けをした後、心が満たされた

こうした経験は、決して偶然ではありません。

日常の行動に「貢献」の意識を加える

貢献というと、何か大きなことをしなければいけないように感じるかもしれません。でも、そうではないのです。

たとえば、本を読むという行動。

• 自分のために読む→知識を得る
• 人のために読む→学んだことを誰かに伝えてあげる

この意識の違いだけで、同じ行動でもエネルギーの質が変わります。

人に貢献するというマインドがベースにあれば、日々の選択や行動が自然と「誰かのためになるもの」へと向かっていくのです。

社会貢献性の高いゴールを持つ意味

ゴール設定における重要な視点

ゴールを考えるとき、ぜひ意識してほしいことがあります。

それは、社会貢献性の高いゴールを必ず持つことです。

自分自身のゴールと同時に、「このゴールが達成されたら、誰かの役に立つだろうか?」「社会にどんな良い影響を与えられるだろうか?」と問いかけてみてください。

複数の領域で貢献を考える

人生は、ひとつの領域だけで成り立っているわけではありません。

• 仕事やキャリア
• 人間関係
• 健康
• 学び
• 趣味
• 社会貢献

こうしたさまざまな領域で、「人や社会にどう貢献できるか?」を考えながらゴールを持つことで、人生全体がより豊かなものになっていきます。

見返りを求めない生き方の美しさ

物質主義的な価値観を超える

「人のために行動する」と聞いたとき、つい「見返りがほしい」と感じることもあるかもしれません。

けれど、見返りを求めないこと——これこそが、本当の意味での貢献です。

見返りを期待するのは、どうしても物質主義的な価値観に縛られた状態。抽象度が低い状態とも言えます。

そうではなく、ただ自分の信念に従って、自分の正義感に従って、人のために行動する。それが、より高い視点に立った生き方なのです。

自分の真実に従って生きる

たった一度の人生です。

だからこそ、他人の評価や見返りに左右されることなく、自分自身の真実に従って生きてほしいのです。

• 私は人に貢献している
• 私は人のために生きている

そう胸を張って言える人生は、決しておこがましいものではありません。むしろ、これからの時代にますます必要とされる、美しい生き方なのです。

貢献する生き方が解き放つ可能性

自分以上の力が目覚める

不思議なことに、人のために生きると決めた瞬間、私たちの中に眠っていた可能性が解き放たれていきます。

自分のためだけに生きていた頃には感じられなかった、もっと大きなエネルギー。もっと広い視野。もっと深い充実感。

それらが、自然と湧き上がってくるのです。

これからの時代に必要な人

今、世界は大きく変化しています。

これからの時代には、自分だけではなく、人や社会のために貢献できる人がますます必要とされていくでしょう。

あなたがその一人になることで、あなた自身の人生も、周りの人の人生も、そして社会全体も、より良い方向へと進んでいくのです。

あなたの日常に「貢献」を取り入れてみる

今日から、ほんの少しだけ意識を変えてみませんか?

• 今日学んだことを、誰かに伝えてみる
• 今日の行動が、誰かの役に立つかもしれないと考えてみる
• 自分のゴールに、「誰のため?」という問いを加えてみる

小さな一歩でいいのです。

その小さな一歩が、やがてあなたの人生全体を、もっと豊かで幸せで自由なものに変えていくでしょう。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得