コーチングの基本

心の声が人生を変える理由

kokihasutami

あなたの心は、誰の声で語っていますか

「私には無理」「どうせできない」「自分なんて」――心の中で、そんな言葉を繰り返していませんか?その声は、本当にあなた自身の言葉でしょうか。

実は、私たちが心の中で自分に語りかけている言葉の多くは、幼い頃に周囲から聞いた言葉なのです。

セルフトークが人生を決めている

セルフトークとは何か

私たちは日々、自分自身に語りかけています。意識的にも、無意識的にも。この心の中の対話を、セルフトークと言います。

そしてこのセルフトークが、「自分はこういう人間だ」というセルフイメージを形成しているのです。

コンフォートゾーンを決めるもの

セルフイメージは、あなたのコンフォートゾーンを決めます。コンフォートゾーンとは、「この状態が自分らしい」と感じる範囲のことです。

心の中で「私は勉強ができない人間だ」と繰り返していれば、勉強ができない状態が居心地よく感じられるようになります。そして、それ以外の状態は違和感を覚え、無意識に避けてしまうのです。

なぜ心の声が重要なのか

心の中で繰り返される言葉が、あなたの行動や選択を左右します。

何を考え、何を選び、どう行動するか。すべては、心の声によって導かれているのです。だからこそ、どんな言葉を自分にかけているかを意識することが、とても大切になります。

あなたの心の声は、どこから来たのか

幼い頃に聞いた言葉が刻まれる

今あなたが心の中で繰り返している言葉は、主に子どもの頃に周囲の大人から言われた言葉です。子どもにとって、大人の言葉は絶対的なものです。疑うことなく、そのまま受け入れてしまうのです。

「あなたは運動が苦手ね」「うちの子は人見知りで」「もっとしっかりしなさい」そんな言葉が、そのままあなたの心の声になっていきます。

直接言われなくても影響を受ける

たとえば、親が他の人に「うちの子は勉強ができなくて」と話しているのを聞いたとします。子どもはそれを聞いて悲しくなり、「自分は勉強ができない人間なのだ」と心の中で繰り返すようになってしまうのです。

直接叱られたわけではなくても、聞こえてきた言葉が心に刻まれるのです。

感情と一緒に記憶される

こうして感情と一緒に記憶された言葉が、情動記憶として脳に深く刻まれます。悲しさや恥ずかしさといった感情を伴う記憶は、とても強力です。

そして「私は頭が悪い」というセルフイメージが出来上がり、「勉強ができない状態」が居心地の良い状態として定着してしまうのです。

大人になっても同じことが起きている

周りの言葉をそのまま受け入れていませんか

これは子どもの頃だけの話ではありません。大人になった今も、職場の上司の言葉や、友人の何気ない一言を、疑わずに受け入れていることがあるのです。

「あなたは地味だから、目立つ仕事は向いていないよ」「夢を追うのはいいけど、現実も見ないとね」そんな言葉を、そのまま自分の心の声にしてしまっていないでしょうか。

本当に望んでいる姿とは関係ない

でも、そのセルフイメージは、あなたが本当に望んでいる姿とは関係がないかもしれません。他人が作り上げた「あなた像」を、あなた自身が受け入れてしまっているだけなのです。あなたの可能性は、他人の評価によって決まるものではありません。

誰の言葉を受け取るか選ぶ

だからこそ、誰の言葉に耳を傾けるかを自分でしっかり選ぶ必要があるのです。

「この言葉は、本当に自分のためになるだろうか」「この評価は、私が目指す未来に必要だろうか」そう問いかけてみることが大切なのです。

新しい一歩を踏み出すとき

心配してくれる人ほど反対する

あなたが本当にやりたいことに向かって行動しようとしたとき、身近な人ほど反対してくることがあります。

「あなたには無理じゃないか」「もっと現実的に考えなさい」そんな言葉を、大切な人から聞くかもしれません。

ドリームキラーという存在

このような人たちを、コーチングではドリームキラーと呼んでいます。彼らはあなたの夢を壊そうとしているわけではありません。むしろ、あなたのことを心配しているのです。しかし、彼らの言葉を受け入れて「自分にはできない」と繰り返せば、あなたの可能性は閉ざされていってしまいます。

過去ではなく未来を見る

でも考えてみてください。彼らは過去のあなたをもとに判断しているだけなのです。

あなたが目指すのは、今までの延長線上にはない未来ではないでしょうか。だとすれば、過去の評価はまったく関係がないのです。

ゴールに照らして言葉を選ぶ

すべてを無視するのではない

では、身近な人の言葉を全部無視すればいいのでしょうか。いいえ、そうではありません。大切なのは、自分のゴールに照らして判断するということなのです。

必要な言葉だけを受け取る

明確なゴールを持っているなら、他人の言葉の中にゴールを実現するために必要な情報があれば、たとえ耳が痛い内容でもちゃんと受け取ることができます。

建設的な批判や、的確なアドバイスは、あなたの成長を助けてくれるでしょう。つまり、自分にとって必要なものだけを選ぶ力を持つということなのです。

判断基準はゴールにある

ゴールが明確であれば、どの言葉が自分にとって有益で、どの言葉が不要なのか、自然と判断できるようになります。

ゴールに向かうために必要な言葉は受け取り、ゴールから遠ざける言葉は手放す。そのシンプルな基準を持つことが、セルフトークを変える第一歩なのです。

あなたの未来は、あなたが選ぶ言葉で作られる

他人の言葉があなたを作るのではない

あなたが選んだ言葉が、あなたを作ります。誰かに言われた「あなたはこういう人間だ」という評価を、そのまま受け入れる必要はありません。あなたの価値は、他人の評価によって決まるものではないのです。

まとめ:心の声が人生を変える理由

あなたの未来は、あなたが選ぶ言葉で作られます。

この記事でお伝えしたことを、もう一度整理しましょう。

  • セルフトークがセルフイメージとコンフォートゾーンを決めている
  • 幼少期に聞いた言葉が、今の心の声になっている
  • 大人になった今も、他人の言葉をそのまま受け入れてしまうことがある
  • ゴールに照らして、必要な言葉だけを選ぶ力を持つことが大切である

心の中で繰り返している言葉は、あなたの人生を形作ります。だからこそ、どんな言葉を自分にかけているのか、意識してみてください。他人の評価ではなく、あなた自身が望む未来に向かう言葉を選びましょう。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
記事URLをコピーしました