変わりたいのに変われないあなたへ|人生の主人公に戻るために
あなたは今、どこから人生を眺めていますか?
あなたは自分の人生を、どこから見ていますか?舞台の真ん中でスポットライトを浴びている感覚でしょうか。それとも、客席の片隅から誰かの物語を眺めているような感覚でしょうか。多くの人が、気づかないうちに自分の人生の「観客」となってしまっています。誰かが脚本を書いてくれるのを待ち、誰かに「あなたはこう生きるべきだ」と示してもらうのを待っている。でも、本当は違うのです。その脚本家も演出家も、あなた自身なのです。
なぜ私たちは傍観者になってしまうのか
傍観者になってしまうのは、あなたが怠けているからではありません。私たちの心と体には、ホメオスタシス(恒常性維持機能)という仕組みが働いています。これは「今の状態を維持しよう」とする、生物としての自然な反応なのです。新しいことに挑戦するよりも、慣れ親しんだ場所にいる方が安心できる。未知の世界に飛び込むよりも、今の延長線上を歩く方が怖くない。それは人間として当然のことなのです。「本当はやりたいことがあるけれど、失敗が怖くて動けない」「変わりたいと思いながら、気づいたら何も変わっていない」。こうした経験があるとしたら、それはあなたの意志が弱いからではありません。今のコンフォートゾーン(心地よい領域)から出ることに、無意識がブレーキをかけているサインなのです。
知らないうちに植えつけられた信念
「女の子はおとなしくしていなさい」「安定した仕事に就きなさい」「人に迷惑をかけてはいけない」こうした言葉を、幼い頃から繰り返し聞いてきた方も多いのではないでしょうか。何度も聞くうちに、それらは「これが正しい生き方だ」という信念(ブリーフ)になっていきます。そして、あなたが何かを選択しようとするたびに、無意識のうちにその判断を左右するようになります。その「正しさ」は、本当にあなた自身が選んだものですか?親の期待、社会の常識、周囲の目。それらを「自分の望み」だと思い込んでしまっていることは、決して珍しいことではありません。
「自分はどう感じるか」という問いを持つ
「周りがどう思うか」ではなく、「自分はどう感じるか」。この問いを自分に投げかけ続けることで、本当の望みが少しずつ浮かび上がってきます。欲しいバッグを決めた途端、街中でそのバッグを持っている人がやたらと目につくようになった。そんな経験はありませんか?情報は元からそこにあったのに、「重要だ」と認識した瞬間に見えるようになる。これはスコトーマ(心理的盲点)が外れた状態です。「自分はこうなりたい」と心から思った瞬間から、そこに向かうための情報やチャンスが見えるようになっていきます。見えていなかったものが見えるようになり、気づかなかった道が現れてくるのです。
「私にはできる」という内なる確信
主人公として生きるためには、「私にはそれができる」という内なる確信が必要です。これをエフィカシーといいます。エフィカシーは、単なるポジティブ思考とは違います。根拠がなくても、実績がなくても、「私ならできる」と感じられる深い自己確信のことです。過去の成功体験を思い出してみてください。苦手を克服できた経験、勇気を出して一歩踏み出した経験、自分で自分を誇らしく思えた瞬間。それらを思い出し、その時に感じた喜びや達成感をもう一度味わってみてください。その感覚が、エフィカシーを育てる土壌になります。
未来の自分を「今」感じる
主人公として生きている自分の姿を、五感を使ってリアルに想像してみてください。どんな場所にいますか? どんな表情をしていますか? 周りにはどんな人がいますか?ビジュアライゼーション(視覚化)を繰り返すと、脳は「その未来がすでに現実である」かのように認識し始めます。すると不思議なことに、その未来に向かう行動が自然とできるようになっていきます。今の自分と理想の自分とのギャップは、苦しく感じるかもしれません。でも、その違和感こそが変化のエネルギーなのです。認知的不協和と呼ばれるこの感覚は、あなたが成長しようとしている証でもあります。
あなたの物語は、あなたが紡ぐ
観客席にいることは、確かに楽な選択です。責任を取らなくていい。批判されることもない。でも、そこには「本当はこうしたかった」という後悔がついてきます。あなたの中には、まだ芽を出していない可能性が眠っています。観客席から降りて、舞台の真ん中に立つ。それは勇気のいることです。でも、その舞台はもともとあなたのために用意されたものなのです。あなたの人生という物語の主人公は、あなた以外にはいないのです。さあ、あなたの物語の幕を開けましょう。
