女性の生き方

時間の使い方は命の使い方|今日という日を輝かせる生き方

蓮彩聖基

あなたの「今日」は、どんな一日でしたか

朝起きて、仕事に行って、帰ってきて、気づいたら一日が終わっている。そんな日々を過ごしていませんか?

忙しさに追われているうちに、一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎ、一年が過ぎていく。「あっという間だったな」と振り返りながら、どこか虚しさを感じることもあるかもしれません。

私たちに与えられた時間は、誰にとっても一日24時間です。でも、同じ24時間を過ごしているはずなのに、充実感に満ちている人と、なんとなく過ぎていく人がいます。

その違いは一体どこから生まれるのでしょうか。

時間とは何でしょうか

時間は「命そのもの」なのです

時間という言葉を聞くと、時計の針や、スケジュール帳を思い浮かべるかもしれません。でも、もう少し深く考えてみてください。

あなたが過ごす一時間は、あなたの命の一時間です。今日という一日は、あなたの人生の一日です。つまり、時間を使うということは、命を使うということなのです。

この視点に立つと、「なんとなく過ごす」ということの意味が変わってきます。それは「なんとなく命を使っている」ということに他なりません。

過ぎ去った時間は二度と戻らない

お金は失っても取り戻すことができます。健康を損ねても、回復することができます。でも、時間だけは違います。

昨日という日は、どれだけ望んでも、もう戻ってきません。今この瞬間も、読み終わる頃には過去になっています。

だからこそ、時間は最も貴重な資源なのです。そしてその資源をどう使うかは、完全にあなた自身に委ねられています。

なぜ私たちは時間を無駄にしてしまうのでしょうか

「いつかやろう」という先延ばしの罠

本当はやりたいことがあるのに、「今は忙しいから」「もう少し落ち着いたら」と先延ばしにしていませんか?

この「いつか」は、多くの場合、永遠にやってきません。なぜなら、忙しさがなくなる日は来ないからです。一つの忙しさが終われば、また新しい忙しさがやってくる。それが人生というものです。

「いつかやろう」と思っていることこそ、本当は今すぐ始めるべきことなのかもしれません。

心が「今」にいないとき、時間は流れ去っていく

体は目の前の作業をしているのに、心は過去の失敗を悔やんでいたり、未来の不安を心配していたり。そんな状態では、今という時間を本当の意味で生きているとは言えません。

心が「今ここ」にないとき、時間はただ流れ去っていくだけです。気づいたら一日が終わり、気づいたら一年が終わる。そんな感覚になるのは、心が今にいなかったからかもしれません。

本当に大切なことが見えていない

私たちは日々、たくさんの情報や刺激に囲まれています。SNSの通知、メールの返信、周囲からの期待。それらに反応しているうちに、自分にとって本当に大切なことが見えなくなってしまうことがあります。

緊急なことと重要なことは、必ずしも同じではありません。緊急なことに追われているうちに、重要なことが後回しになり、気づいたときには手遅れになっている。そんなことが起きてしまうのです。

時間の使い方を変えるということ

まず「何のために生きるのか」を問う

効率的なスケジュール管理や、便利なアプリを使うことも大切かもしれません。でも、それだけでは根本的な解決にはなりません。

なぜなら、「何のために時間を使うのか」が明確でなければ、どれだけ効率化しても虚しさは消えないからです。

  • あなたは何のために生きていますか?
  • どんな人生を送りたいですか?
  • どんな自分になりたいですか?

この問いに向き合うことが、時間の使い方を変える第一歩なのです。

未来の自分から「今」を見つめる

今日という一日を、十年後の自分から見たらどう見えるでしょうか。

「あの頃は若かったのに、なぜもっと挑戦しなかったんだろう」と思うでしょうか。それとも「あの頃から始めていてよかった」と思うでしょうか。

未来の自分の視点に立つと、今やるべきことが見えてきます。そして、今この瞬間がどれほど貴重なものかも、実感できるようになるのです。

「やらないこと」を決める勇気

時間を大切にするということは、何でもやるということではありません。むしろ、やらないことを決めるということなのです。

すべてを完璧にこなそうとすると、本当に大切なことに使う時間がなくなってしまいます。人に嫌われたくない一心で引き受けた予定が、あなたの大切な時間を奪っていませんか?

「No」と言うことは、自分の命を守ることでもあるのです。

今日から始められること

朝の時間を自分のために使う

一日の始まりをどう過ごすかで、その日全体の質が変わります。

朝起きてすぐにスマートフォンを見るのではなく、静かに自分と向き合う時間を持ってみてください。今日をどんな一日にしたいのか、自分は何を大切にしたいのか。そんなことを感じる時間です。

たとえ10分でも構いません。その十分があなたの一日を、そして人生を変えていきます。

「今」に心を置く練習をする

食事をするとき、ただ食べるのではなく、味わって食べてみてください。歩くとき、ただ移動するのではなく、風を感じ、景色を見てみてください。

心を「今ここ」に置く練習をすることで、同じ24時間でも、体感する時間の豊かさは全く違うものになります。

急いでいるときほど、一度立ち止まって深呼吸をする。その一瞬が、あなたを「今」に連れ戻してくれるでしょう。

一日の終わりに感謝を見つける

夜寝る前に、今日あった良かったことを思い出してみてください。どんなに小さなことでも構いません。

美味しいコーヒーが飲めたこと。友人から連絡があったこと。無事に一日を終えられたこと。

感謝を見つける習慣は、あなたの心を豊かにし、明日への活力を与えてくれます。そして、同じ一日でも、感謝とともに過ごした一日は、全く違う輝きを持つのです。

今日という日は、二度と来ない

明日があると思って生きることは、ある意味で危険なことかもしれません。なぜなら、明日が来る保証は誰にもないからです。

だからといって、焦って生きる必要はありません。ただ、今日という日を大切にしてほしいのです。

今日できる優しさは、今日伝える。今日感じた感謝は、今日表現する。今日やりたいと思ったことは、今日始める。

時間の使い方は、命の使い方です。

あなたの命を、何に使いたいですか?その答えが見つかったとき、時間の使い方は自然と変わっていくでしょう。

今日という日が、あなたにとってかけがえのない一日になりますように。そして明日もまた、その次の日も、一日一日を大切に積み重ねていけますように。

あなたの人生は、あなたの時間の使い方でできているのですから。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
Recommend
こんな記事も読まれています!
記事URLをコピーしました