女性の生き方

抽象度の高いゴールで人生が動き出す|本当の望みの見つけ方

蓮彩聖基

「自分のため」から「誰かのため」へ視点を上げる

なぜ自分だけのゴールでは力が出ないのか

「転職して年収を上げたい」「もっと自由な働き方がしたい」

こうしたゴールを持つことは、決して悪いことではありません。しかし、自分のためだけのゴールには、ある限界があります。

それは、困難に直面したときに「やっぱりいいか」と諦めやすいということです。自分のためだけなら、今のままでも生きていけます。現状を維持する理由はいくらでも見つかります。

人間のマインドは、自分一人のためだけでは、本来の力を発揮しにくいようにできています。

視点を上げると見えてくるもの

「自分がどうなりたいか」という問いを、「自分が変わることで誰に貢献できるか」という問いに変えてみてください。

たとえば「年収を上げたい」というゴールを、「経済的に豊かになることで、家族に安心を届けたい」「困っている人の力になりたい」という視点で捉え直すのです。

すると、同じ「年収を上げる」という行動でも、そこに込められた意味合いが変わります。自分のためだけのときよりも、はるかに強いエネルギーが湧いてくるのを感じるはずです。

抽象度とは何か

視点の高さが行動を変える

抽象度とは、物事を捉える視点の高さを指します。

具体的な例で考えてみましょう。「私」という存在を捉えるとき、「会社員の私」「女性の私」「日本人の私」「人類の一員としての私」というように、どの視点から見るかで、自分という存在の捉え方が変わります。

視点が高くなるほど、見える範囲が広がります。「会社員の私」だけを見ていると、職場の人間関係や仕事の成果だけが気になります。しかし「社会に貢献する存在としての私」という視点に立つと、今の仕事がもっと大きな意味を持っていることに気づきます。

抽象度を上げるとゴールが変わる

抽象度を上げると、ゴールの質が変わります。

「転職したい」という具体的な願望も、「なぜ転職したいのか?」「その先で何を実現したいのか?」と問い続けることで、より本質的な望みが見えてきます。

「もっと自分らしく働きたい」「社会に価値を届けたい」「同じ悩みを持つ人の希望になりたい」

このように抽象度を上げていくと、最終的には自分を超えた誰かのためという視点にたどり着きます。そしてこの視点こそが、現状の外側にあるゴールを設定するための鍵となるのです。

高い抽象度のゴールが現実を動かす理由

脳は「重要なもの」しか見ない

私たちの脳は、毎秒膨大な量の情報を処理しています。その中から「自分にとって重要」と判断した情報だけを意識に上げ、重要でないものは存在しないかのように扱います。

この見えなくなっている領域をスコトーマ(心理的盲点)といいます。

チャンスや可能性は、目の前にあっても見えていないことがほとんどです。なぜなら、今の自分にとって「重要」と認識されていないからです。

ゴールが脳の「重要フィルター」を書き換える

ここで重要なのが、ゴール設定の力です。

ゴールを設定すると、脳は自動的にそのゴールに関連する情報を「重要」と判断するようになります。すると、今まで見えなかった情報が意識に上がり始めます。

たとえば「起業したい」と真剣に決めた瞬間から、今まで目に入らなかった起業に関する情報が自然と目につくようになります。本屋に行けば関連書籍が目に飛び込んできます。SNSでは起業家の投稿に気づくようになります。

情報は前からそこにあったのです。ただ、脳が「重要」と判断していなかったから見えていなかっただけなのです。

なぜ「高い抽象度」が必要なのか

ここからが核心です。

ゴールの抽象度が低いと、脳が認識する「重要な情報」の範囲も狭くなります。

「転職したい」というゴールでは、転職サイトや求人情報だけが「重要」と判断されます。しかし「社会に価値を届ける存在になりたい」というゴールを持つと、転職以外の選択肢も見えてきます。

副業、起業、社内での新プロジェクト立ち上げ、ボランティア活動、スキルを活かした発信活動など、可能性が格段に広がるのです。

抽象度の高いゴールは、脳の「重要フィルター」を大きく広げます。その結果、今まで見えなかった選択肢や可能性が次々と見えるようになります。

抽象度を上げてゴールを設定する方法

「なぜ?」を繰り返す

今持っているゴールに対して「なぜそれを達成したいのか?」と問いかけてみてください。

  • 「年収を上げたい」→ なぜ? → 「もっと自由に使えるお金がほしい」
  • 「自由に使えるお金がほしい」→ なぜ? → 「好きなことに時間とお金を使いたい」
  • 「好きなことに時間とお金を使いたい」→ なぜ? → 「自分らしく生きたい」
  • 「自分らしく生きたい」→ なぜ? → 「同じように悩んでいる人に勇気を届けたい」

このように「なぜ?」を繰り返すことで、より本質的な望みにたどり着きやすいのです。

「誰のためか」を問う

抽象度を上げるもう一つの方法は、「このゴールは誰のためか?」と問うことです。

自分のためだけのゴールは、抽象度が低い状態です。家族のため、友人のため、同じ悩みを持つ人のため、社会のため、というように「誰のためか」の範囲を広げていくと、自然と抽象度が上がります。

自分を超えた誰かのために動くとき、人は最も大きな力を発揮できます。

これは精神論ではなく、マインドの構造がそうなっているからです。

あなたのゴールは誰を幸せにするか

本当のゴールを見つける問い

今、あなたが心の中で思い描いているゴールがあるとします。

そのゴールに対して、こう問いかけてみてください。

「それが実現したとき、あなた以外の誰が幸せになりますか?」

もしすぐに答えが出なくても大丈夫です。この問いを持ち続けることで、ゴールの抽象度は自然と上がっていきます。

抽象度が上がると現実が変わる

抽象度の高いゴールを持つと、見える世界が変わります。今まで気づかなかったチャンスや可能性が目に入るようになります。

そして、自分のためだけでなく誰かのために動くとき、あなたの中に眠っていた力が目覚めます。困難があっても諦めない強さ、周囲を巻き込む影響力、創造的なアイデアが湧いてきます。

これが、抽象度の高いゴールが現実を変えるメカニズムです。

あなたの人生を変えるゴールは、すでにあなたの中にあります。それは「自分のため」という枠を超えた先に、見つかるのです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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