女性の生き方

理想を現実に変える|ゴール設定とエフィカシーで夢を実現する

蓮彩聖基

理想や希望を持つ自分を褒めてあげよう

大人になると夢を忘れてしまう

子どもの頃は、誰もが自由に夢を語っていたはずです。「将来は〇〇になりたい」「こんなことをしてみたい」と、何の制限もなく理想を描いていました。

でも大人になると、私たちは現実的に生きることを求められます。

「そんな夢みたいなこと言ってないで」「もっと現実を見なさい」「安定した道を選びなさい」——そんな言葉を繰り返し聞いているうちに、夢や理想の芽は眠ってしまうことが多いのです。

仕事、家庭、人間関係、お金の問題。日々の生活に追われる中で、「本当はこうなりたかった」という想いは、いつの間にか心の奥底にしまい込まれていきます。

理想を持っている自分は素晴らしい

しかし、そんな中でも理想や希望を持っているあなたは素晴らしい存在です。

「もっと自分らしく生きたい」「今の状況を変えたい」「本当に望む人生を歩みたい」——そう感じている時点で、あなたには変化する力があります。

その想いを大切にしてください。

まだ具体的な理想が見つかっていない方も大丈夫です。この記事を読み進める中で、見つけていくことができはずです。

エフィカシーとは何か

ゴール達成に不可欠な「確信の力」

理想や希望を現実にするために必要なのがエフィカシーです。

エフィカシーとは、「ゴールを達成する自己能力の自己評価」のこと。言い換えれば、「私はこのゴールを達成できる」という確信の度合いです。

ここで重要なのは、次の3点です。

  • 他人の評価は関係ない:周りが「無理だ」と言っても関係ありません
  • 過去の実績も関係ない:これまでできなかったことも関係ありません
  • 「私はできる」と確信する力:根拠がなくても、自分を信じる力が大切です

エフィカシーが高いとどうなるか

エフィカシーが高い状態では、次のような変化が起こります。

行動が変わる

「できる」と信じているから、挑戦的な行動を自然と取れるようになります。失敗を恐れず、一歩を踏み出せるようになるのです。

認識が変わる

エフィカシーが高まると、ゴールに関連する情報が目に入るようになります。今まで見えていなかったチャンスや可能性に気づけるようになります。

現実が変わる

行動と認識が変わることで、結果として現実も変化していきます。エフィカシーの高さが、そのまま人生の質に直結するのです。

エフィカシーが低いとどうなるか

逆にエフィカシーが低いと、どうなるでしょうか。

「どうせ私には無理」「やってもうまくいかない」——そんな思いが先行し、行動する前に諦めてしまいます。

たとえ目の前にチャンスがあっても、「自分には関係ない」「自分にはできない」と認識してしまい、見逃してしまうのです。

エフィカシーの高低が、人生の可能性を大きく左右します。だからこそ、エフィカシーを高めることが重要なのです。

ゴール設定の重要性

「理想」と「ゴール」の違い

理想や希望は「できたらいいな」という段階です。どこか他人事のような、受け身の願望といえるでしょう。

一方、ゴールとは「必ず成し遂げる!」と断定するような本気の決意です。

  • 理想・希望:叶えられたらいいな(受動的)
  • ゴール:私は必ず実現する(能動的)

この違いは非常に大きいのです。

理想のままでは、マインドは動きません。「できたらいいな」は、裏を返せば「できなくてもいい」ということ。だから、脳は本気で情報を集めたり、行動を促したりしないのです。

ゴールとして設定したとき、はじめてマインドは本気で動き始めます。

なぜゴール設定が必要なのか

ゴールを設定することで、次のような変化が起こります。

方向性が明確になる

どこに向かうかが明確になることで、日々の選択や行動に一貫性が生まれます。迷いが減り、エネルギーを集中させることができます。

スコトーマが外れる

スコトーマとは心理的盲点のこと。ゴールを設定すると、そのゴールに関連する情報が「重要」と認識され、今まで見えていなかった情報が見えるようになります。

エフィカシーが高まる

ゴールを明確にし、そこに向かう自分をイメージすることで、「私はできる」という確信が育っていきます。

ゴール設定の3つのルール

効果的なゴール設定には、3つの重要なルールがあります。

ルール1:現状の外側に置く

ゴールは現状の外側に設定することが最も重要です。

現状の外側とは、今の自分の延長線上では達成できない領域のこと。達成方法がわからないくらいがちょうど良いのです。

「どうやって達成するかわからない」——そう感じるゴールこそが、本物のゴールです。

なぜなら、達成方法がすぐに見えるものは、現状の延長にすぎないからです。それでは自己イメージも、人生も、大きくは変わりません。

ルール2:心から成し遂げたいものを選ぶ

ゴールは、心から成し遂げたいものを選ぶことが大切です。

他人の期待や社会の常識ではなく、あなた自身の内側から湧き上がる願望を大切にしてください。

「親がこう言うから」「周りがこうだから」「普通はこうするものだから」——そうした理由で設定したゴールは、本当のゴールではありません。

あなたの心が本当に望んでいることは何ですか?その声に耳を傾けてください。

ルール3:誰に止められてもやりたいこと

もう一つの基準は、誰に止められてもやりたいことです。

親に反対されても、友人に笑われても、世間の常識に反していても——それでもやりたいと思えること。

そのレベルの情熱があるものこそ、あなたの本当のゴールです。

周りの声に流されず、自分の心に正直になってください。

脳の仕組みとゴール

RAS(網様体賦活系)の役割

ゴール設定が効果を発揮する背景には、脳の仕組みがあります。その一つがRAS(網様体賦活系)です。

RASは脳のフィルター機能を担っています。私たちの脳には毎秒膨大な量の情報が入ってきますが、そのすべてを処理することはできません。

RASは「重要な情報」と「不要な情報」を選別し、重要なものだけを意識に上げる役割を果たしています。

ゴールがないとどうなるか

ゴールがない状態では、RASには「何が重要か」の基準がありません。

その結果、脳は「昨日と同じ世界」を見続けることになります。新しい情報やチャンスがあっても、「重要」と判断されないため、意識に上がってこないのです。

だから、毎日同じような日常が繰り返されてしまいます。

ゴールを設定するとどうなるか

ゴールを設定すると、RASに「重要」の基準ができます。

すると、RASはそのゴールに関連する情報を「重要」と判断し、意識に上げるようになります。

今まで存在していたのに見えていなかった情報——これをスコトーマ(心理的盲点)といいますが、ゴール設定によってスコトーマが外れ、必要な情報が自然と集まるようになるのです。

具体的な例

たとえば、「海外で働きたい」というゴールを設定したとします。

すると、今まで気にも留めなかった海外求人の情報が目に入るようになります。英語学習の機会に気づいたり、海外経験のある人との出会いが増えたりします。

これは偶然ではありません。RASが「海外で働く」に関連する情報を「重要」と判断し、意識に上げるようになったからです。

情報は元からそこにあったのに、ゴールがなかったから見えていなかっただけなのです。

エフィカシーを高める実践法

エフィカシーとゴール設定の関係

ゴールを設定し、そのゴールを達成できると確信すること——これがエフィカシーを高めることにつながります。

しかし、「現状の外側」にゴールを設定すると、最初は「本当にできるのかな」と不安になることもあるでしょう。

そんなときに役立つのが、アファメーションビジュアライゼーションです。

アファメーション

アファメーションとは、言葉を使ってセルフイメージを更新する方法です。

「私は〇〇です」「私は〇〇しています」と、現在形で宣言します。まだ実現していないことでも、すでに実現している形で言葉にするのがポイントです。

アファメーションの例

  • 「私は自分らしく輝き、やりたいことに挑戦している」
  • 「私は理想の仕事を手に入れ、充実した毎日を送っている」
  • 「私は経済的に豊かで、自由な選択ができる人生を生きている」

言葉を口にするとき、その状態を映像としてイメージし、達成したときの感情を味わうことで、効果が高まります。

ビジュアライゼーション

ビジュアライゼーションとは、五感を使ってゴールを達成した自分をリアルに体験する方法です。

目を閉じて、ゴールを達成した自分の姿を思い描きます。見える景色、聞こえる音、感じる温度、そのときの感情——できるだけ臨場感を持ってイメージします。

ビジュアライゼーションのポイント

  • 五感を総動員する:視覚だけでなく、聴覚、触覚、嗅覚、味覚も使う
  • 感情を深く味わう:喜び、達成感、誇らしさ、充実感を身体で感じる
  • 毎日継続する:朝晩5〜10分、リラックスした状態で実践する

脳は現実の体験と臨場感の高いイメージを区別することが苦手です。繰り返しイメージすることで、脳は「これが自分の当たり前」と認識し始めます。

アファメーションとビジュアライゼーションの組み合わせ

アファメーションとビジュアライゼーションを組み合わせることで、エフィカシーはより効果的に高まります。

言葉で宣言しながら、その状態を映像でイメージし、感情を味わう——この3つが揃うことで、マインドへの働きかけが強くなるのです。

毎朝起きたとき、毎晩寝る前に実践してみてください。継続することで、確実に変化が訪れます。

ゴールは1つではなく複数に

一つに絞らない方がいい理由

人生を豊かにするには、ゴールは1つに絞らない方が良いです。

一つの分野だけにゴールを設定すると、そこがうまくいかなくなったときに人生全体が崩れたように感じてしまいます。

また、一つの分野だけが満たされていても、他の分野が欠けていれば、真の豊かさは感じられません。

バランスホイールの考え方

バランスホイールとは、人生をいくつかの領域に分けて、それぞれにゴールを設定する考え方です。

車輪のように、すべての領域がバランスよく満たされていると、人生はスムーズに前進します。一つの領域が欠けると、車輪が歪んでガタガタと走りにくくなるのです。

典型的な8つの領域

  1. 仕事・キャリア:どんな仕事をして、どんな成果を出したいか
  2. 経済・ファイナンス:どのくらいの収入を得て、どう使いたいか
  3. 健康・美容:どんな身体の状態で、どんな見た目でいたいか
  4. 家族・パートナーシップ:大切な人とどんな関係を築きたいか
  5. 人間関係・友人:どんな人たちと繋がっていたいか
  6. 趣味・自己表現:何を楽しみ、どう自分を表現したいか
  7. 学び・成長:何を学び、どう成長していきたいか
  8. 社会貢献・使命:社会にどんな価値を提供したいか

これらの領域それぞれにゴールを設定することで、バランスの取れた豊かな人生を創ることができます。

複数のゴールが相乗効果を生む

複数の領域にゴールを持つことで、相乗効果が生まれます。

たとえば、仕事のゴールと学びのゴールが連動することで、両方が加速することがあります。健康のゴールが達成されることで、仕事のパフォーマンスが上がることもあります。

また、一つの領域で停滞しても、他の領域からエネルギーを補うことができます。人生全体としての安定感と充実感が増すのです。

ゴール設定の実践ステップ

具体的な方法

実際にゴールを設定するための具体的なステップをご紹介します。

Step1:好きなことや気になることを書き出す

まずはノートを用意して、好きなことや気になることを書き出してみましょう

「こんなことやってみたい」「こんな状態になりたい」「こんな場所に行きたい」——どんな小さなことでも構いません。

50個、100個とたくさん書き出すのがポイントです。最初は思いつきやすいものから、だんだん深い望みが出てきます。

制限をかけずに、自由に書いてください。「こんなの無理」「現実的じゃない」という判断は一旦脇に置いて、純粋に「やりたい」「なりたい」と思うことを書き出します。

Step2:「これだ!」と思えるものを選ぶ

書き出したリストを眺めて、「これだ!」と心が動くものを選びます。

頭で考えるのではなく、心の反応を大切にしてください。ワクワクする、胸が熱くなる、想像するだけで嬉しくなる——そんな感覚があるものを選びます。

バランスホイールの各領域から、それぞれ選んでみるのもおすすめです。

Step3:ゴールとして設定する

選んだものをゴールとして設定します。

「できたらいいな」ではなく、「私はこれを実現する」という決意を持って設定してください。

最初は暫定的なゴールで大丈夫です。完璧なゴールを見つけようとする必要はありません。まずは「仮のゴール」として設定し、進みながら調整していけばいいのです。

大切なのは、ゴールを持つこと。ゴールがあることで、マインドは動き始めます。

ゴール設定の注意点

「達成方法」は気にしない

「どうやって達成するかわからない」——それで大丈夫です。

むしろ、達成方法がすぐに見えるゴールは、現状の延長にすぎません。方法は、ゴールを設定してから見えてくるものなのです。

ゴールを設定すると、RASが活性化し、スコトーマが外れて、必要な情報や方法が見えるようになります。まずはゴールを設定することが先です。

他人のゴールを設定しない

親の期待、社会の常識、周りの価値観——それらに基づいたゴールは、あなたの本当のゴールではありません。

他人のゴールを設定しても、心からのエネルギーが湧きません。達成しても満たされない、空虚な感覚が残ることになります。

あなた自身の心の声に従って、あなただけのゴールを設定してください。

完璧を求めない

「完璧なゴールを見つけなければ」と思う必要はありません。

ゴールは変わっても良いものです。進む中で、より大きなゴール、より深いゴールが見つかることもあります。

まずは今の時点で「これだ」と思えるものを設定し、動き始めることが大切です。

理想を現実に変える生き方

理想のままでは終わってしまう

理想や希望を持つことは素晴らしいことです。でも、理想のままでは、いつまでも理想のまま終わってしまう可能性があります。

「いつかできたらいいな」は、いつまでも「いつか」のままです。

ゴールに変えることで現実は動き出す

理想をゴールに変えたとき、はじめて現実は動き出します。

「私はこれを実現する」——そう決意したとき、マインドは本気で動き始めます。RASが活性化し、スコトーマが外れ、必要な情報が集まり、行動が変わります。

あなたの人生を変えるのは、あなた自身の決意です。

この記事のポイント

  • 理想や希望を持っている自分を認め、大切にする
  • エフィカシー(ゴール達成能力への確信)が現実を変える鍵
  • ゴールは「現状の外側」に、「心から望むもの」を設定する
  • RASの仕組みにより、ゴールを設定すると必要な情報が見えるようになる
  • アファメーションとビジュアライゼーションでエフィカシーを高める
  • バランスホイールで人生の複数領域にゴールを持つ
  • 完璧なゴールを求めず、まずは「仮のゴール」から始める

あなたなら必ずゴールを設定できます。そして、そのゴールは現実へと変わっていきます。

理想を理想で終わらせず、ゴールとして設定し、一歩を踏み出してみてください。あなたの人生は、あなたの決意から動き始めます。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
蓮彩 聖基 (はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ。苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了。ドクター苫米地ワークス修了。田島大輔グランドマスターコーチに師事。認知科学者 苫米地英人博士より、無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得。
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