我慢して生きるのはもうやめよう|女性の幸せを取り戻すコーチング思考【前編】
我慢が当たり前になっている社会
あなたは今、我慢して生きていませんか?
あなたは日頃、我慢をしながら生活をしていませんか?やりたくないことも歯を食いしばってやってはいませんか?「大人ならそれが当たり前」と思ってはいませんか?
私たちは子供の頃から「やりたくないこともやるように」教えられてきました。学校に行きたくなくても行く。運動をしたくなくてもやる。家では勉強をしなければならない。
親からたくさんの「have-to(〜ねばならない)」を強いられてきたのです。
「我慢は美徳」という社会的信念
我慢が称えられる構造
大人になっても、その構造は変わりません。むしろ「我慢してやりたくないことをやる」ことが美徳として扱われています。
社会全体がそれを“正しいこと”だと信じているのです。
給料=我慢料という発想
会社員の場合、「給料=我慢料」と感じる人も少なくありません。お金を稼ぐために、やりたくないことをこなす。
我慢を重ねていけば出世できる――そんな暗黙のルールが存在しています。
女性は出世競争に巻き込まれにくいかもしれませんが、社会全体に漂う「我慢こそ美徳」という空気を、どこかで感じているはずです。
やりたくないことをやるのは“間違い”なのか?
「努力」や「根性」は本当に正しい?
一見、美しい言葉のように聞こえる“努力”や“頑張る”ですが、実はそれらは脳科学的に逆効果です。
やりたくないことを無理にやることで、脳の機能が低下します。IQが下がり、ストレスが増え、前頭前野の働きが鈍くなります。
その結果、生産性もクリエイティビティも落ちていくのです。
「我慢が正しい」と信じる心理の裏側
小さい頃から刷り込まれた“常識”
なぜ、私たちは「我慢は正しい」と信じてしまうのでしょうか。それは、子供の頃からそう教え込まれてきたからです。
常識や慣習というものは、それを疑わずに受け入れることを期待されています。「疑う方が変」という社会的圧力が働くため、多くの人は考えることすらやめてしまうのです。
我慢が脳に与える悪影響
ストレスがIQを下げるメカニズム
やりたくないことをしている時、私たちのIQは低下します。ストレスホルモンが分泌され、前頭前野の働きが抑制されるためです。
その結果――
- 想像力が落ちる
- 記憶力が下がる
- 抽象的な思考ができなくなる
- 生産性が著しく低下する
つまり、我慢して働くほど脳のパフォーマンスは下がるのです。
無意識がつくり出す「創造的逃避」
やりたくないことを避ける脳の反応
やりたくないことをやる必要がある時、私たちは無意識に「やらなくてもいい理由」を探し始めます。
たとえば――
会社で重要なプレゼンを任されたのに、当日になって熱が出てしまう。
そんな経験、ありませんか?
極端な例に見えても、実際にこうしたことは起こります。無意識が「やりたくないことを避けよう」としているのです。
創造的逃避とは何か
この現象を「創造的逃避(creative avoidance)」と呼びます。私たちは言い訳を考えることにおいても、非常にクリエイティブなのです。
それは脳が自分を守ろうとする、自然な防衛反応でもあります。
コンフォートゾーンからの離脱
居心地の良い空間と脳の働き
やりたくないことをしている時、私たちはコンフォートゾーン(居心地の良い空間)から外れています。
この時、脳は無意識に「元の場所へ戻ろう」と働きます。
創造的逃避が起こる理由
強制されたり、我慢させられると、脳はコンフォートゾーンに戻るための“理由”を生み出します。
その結果、やらなくても済む状況を自ら作り出してしまうのです。
want-toで生きるという選択
have-toを手放す勇気
あなたはやりたくないことをやりたくないはずです。それは自然なこと。
誰もが「やりたいことで生きたい」と願っています。
常識の外に幸せがある
「やりたくないことも我慢してやるのが当たり前」という社会で、やりたいことだけで生きるのは可能なのでしょうか?
答えは――はい、可能です。
そのためには、私たちが持つ信念を変える必要があります。
後編では、「やりたいことだけで生きる方法」について、 信念の書き換えとゴール設定の視点から詳しく解説します。
