コーチングの基本

3日坊主の正体|脳があなたを引き戻す本当の理由

kokihasutami

なぜ「3日坊主」になってしまうのか?

こんにちは。蓮彩 聖基(はすたみ こうき)です。この記事では3日坊主について掘り下げて解説をします。なんでいつも、3日坊主ですぐに辞めてしまうんだろう。

今回は、その脳のメカニズムについて、分かりやすく解説していきます。

分かりやすい例:ダイエット

では、3日坊主になってしまうのは、どんな場合でしょうか?分かりやすい例を出しましょう。

ダイエットです。

新しい習慣も、3日で終わる

ダイエットや、新しい習慣——そういうものは、2〜3日で終わってしまいますよね。

  • 「夏にいい水着を着たいから、ダイエットしよう」
  • 「腹筋をやろう」
  • 「ランニングをしよう」

でも、3日目くらいで、本当に2〜3日で戻ってしまう。

「今日くらいいいよね」という誘惑

  • 「ちょっと爆食いしちゃった…」
  • 「ちょっとスイッチ入っちゃって、いっぱい食べちゃった…どうしよう」

そして、その後また筋トレや食事制限をすればいいのですが、忘れてしまうんですよね。

「3日坊主」の正体は、ホメオスタシス

ホメオスタシスとは?

3日坊主の原因は、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いているからなんです。ホメオスタシスとは、コンフォートゾーンを維持しようとする働きのことです。

コンフォートゾーンというのは、慣れ親しんだもののことです。現状維持をしようと、無意識が働いてしまうのです。

では、自分のコンフォートゾーンって何?

ダイエットの例で言うと、こうです。

  • 「水着を着たい」
  • 「スリムな体になりたい」
  • 「体重を3kg、4kg、5kg痩せたい」

最初は意気込むわけです。最初はやる気が出る。でも、2日、3日で元に戻ってしまう。

なぜか理由もなく、元に戻る

そのとき、何か理由があって元に戻っているわけではないんです。なんか分からないけど、気づいたらやめてた。気づいたら、サボってしまっていた。そして、たった1回サボっただけで、元に戻ってしまう。

強力な無意識の力が働いている

これは、強力な無意識の力が働いているんです。ホメオスタシスですね。現状維持の力が、ものすごいんです。

ちょっと現状から抜け出そうとすると…

ちょっと自分たちが現状から抜け出そうとすると、このホメオスタシスが引き戻してきます。それはそれは強力なんです。

それこそ、今言ったような「3日坊主」の原因が、ホメオスタシスという現状維持に引き戻す力だからなんです。

現状から離れようとするほど、引き戻しは強くなる

可愛いものなんです、ダイエット程度の引き戻しは。なぜなら、少し食べればもう元のコンフォートゾーンに戻れるでしょう。

逆に。

でも、私たちがものすごく強い引き戻しに会う時——これは、現状の外、もうはるか先にゴールを設定した時なんです。そのときは、ものすごい引き戻しに合います。

単純に「ちょっと食べちゃう」とか、「今日くらいいっか」とか、「やっぱもうやめた」とか、「ちょっとやる気がなくなってる」とかのレベルではなく、本当に人によっては——

  • 風邪みたいな症状が出てしまったり
  • 物理的に頭が痛くなる、熱が出る
  • すごい不安感に襲われる

不安になるとうことは、恐怖ですよね。ビビってしまうということです。

そのビビってしまって不安になって恐怖になってしまうということは、やっぱりやめておこうってなりますよね。

「自分にできるかな」みたいな、エフィカシーが下がったような感覚にもなるかもしれませんし、物理的に熱が出たりもします。

そしたら、現状に戻るいいチャンスではないですか。逆に言うと。

ホメオスタシスを、逆向きに使う方法

現状維持ではなく、理想の方に働かせる

ホメオスタシスは、自分のリアリティ、コンフォートゾーンを維持するのです。

ですから、逆向きに使うこともできるんですね。理想の方に、新しいコンフォートゾーンを定義してホメオスタシスを働かせることもできる。

本当は「現状」に縛りたいわけではない

本当は、現状に縛りたいわけではないのです。コンフォートゾーンを維持しようとするだけなんです。

未来側にコンフォートゾーンを作る

コンフォートゾーンを、未来側に新しく作ったとします。するとそのコンフォートゾーンが、次は「現状」になるわけです。そしてそのコンフォートゾーンを維持しようとしてしまいます。それを「現状維持(ステータスクオ)」というわけです。

常に変わっていく姿勢が大事

自分が常に、思いっきり変わっていくような姿勢——これがないと、また結局、現状に戻ってしまうことになるんです。

でも、ホメオスタシスにとっては、今この瞬間の現状を常に維持したいわけではないのです。この少しのニュアンスの違いを押さえておきましょうね。

コンフォートゾーンは、変わっていくもの

コンフォートゾーンは、流動的にしていけるのです。理想の未来を設定して、はい、そっちに行きました。はい、またそこで現状の外にゴールを設定します。またそっちに行きます。

コロコロ、コロコロ変えていくことができるのです。

今のコンフォートゾーンが、絶対ではない

なので、今この瞬間のコンフォートゾーンの世界が、自分にとっての完璧なるコンフォートゾーンの世界ではないのです。

今まさに感じている自分のコンフォートゾーン——これがホメオスタシスという機能にとって、ここに戻ってくるということではないんです。

新しいところに行けば、そちらを維持する

新しいコンフォートゾーンは唯一絶対的なものではありません。

なので、今の現状のコンフォートゾーンが、絶対的な唯一のホメオスタシスの戻り場所ではないのです。

固定的で絶対的なものではないからこそ、逆向きに使うことができるのです。

ホメオスタシスにとって大事なのは「臨場感」

ホメオスタシスにとっては、臨場感の高いところ、自分自身がリアリティを感じているところ——そこに向かってくれるんです。

そこに引き戻そうとしてくれる。だから、ホメオスタシスを逆向きに使うんです。

新しいところの、リアリティを高くする

新しいところを、今のこのコンフォートゾーンよりもリアリティ高く、自分の真実だとして感じることによって、そこを作り上げられれば、そちらにホメオスタシスが働いてくれます。

別に、今の世界に縛られなくていい

それは1つのコンフォートゾーンの世界であることは、間違いありません。でも、どんどん現状の外に飛び出していくのなら、ここに戻ってこなくていいわけです。

自分が今感じているコンフォートゾーンの世界、無意識が持っているこのコンフォートゾーンの世界——これは一時的な仮の姿にすぎないわけです。

新しいところに、どんどん行くことはできるのです。

毎回、ホメオスタシスの機能を上手に使う

そこで毎回毎回、ホメオスタシスの機能をうまく、上手に使ってあげる。それが大切なのです。そうすると、3日坊主を克服できるわけです。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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