コーチングの基本

イメージしたのに現実が変わらない?|見落としている大切なこと

kokihasutami

夢を描いたのに、なぜか動けないあなたへ

理想の自分を思い描いた。ワクワクする未来を想像した。

でも、なぜか現実が変わらない。「あんなに鮮明にイメージしたのに…」と、戸惑っていませんか?

実は、未来をイメージする時、多くの人が無意識に陥ってしまう罠があるんです。

今のあなたを、きちんと見つめていますか?

理想だけを見て、現実から目を逸らしていないか

未来の理想的な自分を描くのは、とても大切なことです。

でも、その時に「今の自分」をちゃんと見ていますか? 見たくない部分から、目を逸らしていませんか?

プライドが邪魔をする時

私たちは、今の自分を認めたくない時があります。

「本当はもっとできるはず」「こんなはずじゃない」——そんな気持ちが、現実を直視することを邪魔するのです。

ぼやけた現在地では、進めない

想像してみてください。旅行に行く時、目的地は決まっているのに、自分が今どこにいるのかわからなかったら?

地図を見ても、ルートを決められません。どの道を選べばいいのか、わからないのです。

人生も、同じなんです。

「いつか叶う」と思うと、脳が勘違いする

確信しすぎると動かなくなる理由

未来の理想を強く確信すること。それ自体は悪いことではありません。

でも、「絶対に叶う」と確信しすぎると、脳は不思議な勘違いをし始めます。「何もしなくても、叶うんだ」と思ってしまうのです。

脳には時間の感覚がない

脳は、過去も未来も現在も、同じように感じることができます。

だから、未来をリアルに感じすぎると、「もうすでに手に入れている」と錯覚してしまう。その結果、今のままでいいと思ってしまうのです。

変わらない日常に疑念が生まれる

そして、こんなことが起きます。

理想を描いたのに、日常は何も変わらない。「この方法、間違ってるんじゃないか?」「私には向いてないのかも…」

そう思って、諦めてしまう。これが、最も悲しいパターンなんです。

理想と現実、両方を見る必要がある

自分を卑下するのではなく、認める

誤解しないでください。今の自分を否定してくださいと言っているのではありません。

「私はもっとできる」と信じることは、とても大切です。でも同時に、「今の私はここにいる」と認めることも必要なのです。

ギャップを感じることが、エネルギーになる

理想と現実の間に、距離がある。そのギャップを感じた時、初めて「そこに行きたい」というエネルギーが生まれます。

もし現実がぼやけていたら、ギャップも見えません。エネルギーも湧いてこないのです。

今の自分を知るための3つの問い

問い1:何ができて、何ができていないか?

今のあなたは、何ができますか? そして、何がまだできていませんか?

これを素直に書き出してみてください。プライドは一旦、脇に置いて。

問い2:何を持っていて、何が足りないか?

理想の自分になるために、今あなたが持っているものは何ですか? 時間、お金、スキル、人間関係——何でもいいです。

そして、足りないものは何でしょうか?

問い3:今、どこに立っているか?

あなたの人生という旅で、今あなたはどこに立っていますか?

地図で言えば、どの場所にいますか? それを、できるだけ具体的に言葉にしてみてください。

現状の外にゴールを置くこと

今の延長線上にないゴール

ここで、もう一つ大切なことをお伝えします。

あなたのゴールは、今の延長線上にないものである必要があります。今のままでは絶対に辿り着けない場所。それがゴールなのです。

「どうやって?」がわからないくらいがちょうどいい

「どうすれば実現できるかわからない」——そう思えるゴールこそ、正しいゴールです。

方法がわからないから、脳は真剣に考え始めます。創造的に、道を探し始めるのです。

現実との距離が、あなたを動かす

今の自分をちゃんと見る。そして、遠くにあるゴールを見る。

この2つがあって初めて、「ここから、あそこへ行く」というエネルギーが生まれるのです。

旅は、スタート地点を知ることから始まる

行き先だけ決めても、出発できない

旅行に例えるなら、行き先だけ決めても出発できません。

「今、自分がどこにいるか」を知って初めて、「どの電車に乗るか」「どの道を選ぶか」がわかるのです。

不足を知ることは、弱さではない

足りないものを知ることは、弱さを認めることではありません。

それは、これから何を手に入れればいいかを知ることです。何を学べばいいか、誰に会えばいいか、どこへ行けばいいか——それが見えてくるのです。

素直に、今を見つめてみよう

まずは紙に書き出す

今日、少し時間を取ってみませんか?

紙とペンを用意して、今の自分について書き出してみてください。できること、できないこと。持っているもの、足りないもの。

プライドは横に置いて、素直に。

理想と現実を、両方見る

そして、理想の自分も書き出してください。

2つを並べて見た時、距離が見えてきます。そのギャップが、あなたを動かすエネルギーになるのです。

現実を見ることは、希望を持つこと

未来をイメージするだけでは、変わりません。

今の自分を素直に見つめて、そこから理想へ向かう道筋を描く。それが、本当の変化を生み出すのです。

現実を見ることは、諦めることではありません。それは、希望を持つことなのです。

今日から、自分の立っている場所を、しっかり確認してみませんか? そこから、あなたの旅が始まりますよ。

ABOUT ME
蓮彩 聖基 <br>(はすたみ こうき)
蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)
パーソナルコーチ
1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得
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