「シンクロニシティ」の正体？偶然を必然に変える脳の働き

不思議な偶然の一致、あなたも経験したことありませんか？

「まさに今、必要な情報が飛び込んできた！」――そんな不思議な偶然を経験したことはありませんか？

これは「シンクロニシティ（意味のある偶然の一致）」と呼ばれる現象ですが、実はスピリチュアルな力ではなく、脳の情報処理の仕組みで説明できるのです。

偶然に見える出来事の科学的な正体

脳は毎秒、膨大な情報を選別している

私たちの周りには、毎秒何百万もの情報が存在しています。でも、すべてを意識することは不可能です。

そこで脳は、「自分にとって重要な情報」だけを意識に上げ、それ以外は最初から存在しないかのように処理しています。この見えなくなっている情報を、スコトーマ（心理的盲点）と呼びます。

新しい車を買うと同じ車が目につく理由

わかりやすい例があります。新しいバッグや車を買った後、街で同じものをよく見かけるようになった経験はありませんか？

これは、そのバッグや車が急に増えたわけではありません。もともと存在していた情報が、あなたにとって「重要」と認識されるようになり、スコトーマが外れて見えるようになったのです。

ゴール設定が偶然を必然に変える

願望が明確になると情報が飛び込んでくる

「こうなりたい」というゴールを明確に設定すると、脳はそのゴールに関連する情報を「重要」と判断するようになります。

すると、今まで素通りしていた：

• 本屋で目についた一冊
• SNSで流れてきた投稿
• 友人の何気ない一言
• 偶然出会った人との会話

これらが、すべてゴールに向かうヒントとして見えてくるのです。

「チャンスがない」のではなく「見えていない」だけ

多くの人は「チャンスがない」と感じています。でも実際は、チャンスは目の前にあるのに、スコトーマに隠れて見えていないだけなのです。

偶然を味方につける3つのステップ

ステップ1：ゴールを設定する

現状の外にゴールを設定することで、RASがゴールに関係する情報を選択してくれ、スコトーマを外してくれます。

ステップ2：意識的に視点を広げる

「今の自分には何が必要か？」「どんな情報が役立つか？」と自問自答する習慣をつけてください。

ステップ3：小さなサインに気づく

日常の中の小さな情報にも注意を向けましょう。それが大きなチャンスにつながることがあります。

あなたの世界は、あなたの見方で変わる

シンクロニシティと呼ばれる現象は、神秘的な力ではありません。それは、あなたの脳が必要な情報をキャッチできるようになった証拠なのです。

ゴールを設定して、心から望む未来を描いてください。そうすれば、今まで見えなかった可能性やチャンスが、自然とあなたの元に集まってくるようになります。

偶然は、あなたが創り出す必然なのです。

蓮彩 聖基
(はすたみ こうき)

パーソナルコーチ

Contact

1997年 青森県生まれ
苫米地式コーチング認定コーチ養成講座 第7期修了
ドクター苫米地ワークス修了
田島大輔グランドマスターコーチに師事
認知科学者 苫米地英人博士より、
無意識へ深く働きかける「内部表現の書き換え」や、コーチングの技術を習得